「同級生」本を読んだ感想

「同級生」 東野 圭吾(著者)

 学校内で主人公に因縁のあった教師の死体が見つかり、主人公が真相を知るために奔走するという王道の学園ミステリーもの。

 教師というもの、大人というものが嫌いだった作者の性格を反映してか、主人公の壮一は教師、親、刑事といったあらゆる「大人」に反抗し続ける。

 壮一は家族のこと、恋愛のことで過去に問題を抱えているが、それが物語の最後まで秘密になっており、それらが語られたときには、これまでの壮一の言動の意味に深く同情の念を感じたし、とある重要人物の一連の行動の真相も分かり、切ない思いになった。


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