「夢をかなえるゾウ 3 ブラックガネーシャの教え」を読んで。
占い師の赤城さんからガネーシャ像を高額で買わされてしまった主人公のもとに、突如ガネーシャが現れます。部屋に来たガネーシャは「今から3分やるわ。それまでにこの部屋で『必要な物』言えや。言わんかったものは破壊するで」と言って、物を破壊していきます。占い師から買った高額なガネーシャ像も破壊してしまいました。
仕事や商売をテーマに書かれています。
ガネーシャの課題
自分の持ち物で本当に必要なものだけを残し、それ以外は捨てる
目標を誰かに宣言する
次の順序で一つの分野のマスターに挑戦する
うまく行っている人のやり方を調べる
一度自分のやり方を捨て、うまく行っている人のやり方を徹底的に真似る
空いた時間をすべて使う
合わない人をホメる
気まずいお願いごとを口に出す
今までずっと避けてきたことをやってみる
お客さんの目線で自分の仕事に感動できるところを見つける
一度儲けを忘れてお客さんが喜ぶことだけを考える
自分の考えを疑ってみる
自分にとって勇気が必要なことを一つ実行する
優れた人から直接教えてもらう
一緒に働いている人に感謝の言葉を伝える
自分で自由にできる仕事を作る
余裕のないときにユーモアを言う
ブラックガネーシャの教え
希少価値を演出する
あえて自分の不利益になることを言って信用してもらう
周囲の人間関係を断つ
客を中毒にする
感想
仕事や商売をする上で大切なことが書かれていました。
商売をする上で大事なことは「人が喜ぶことをする」です。
成功する経営者や企業家の本を読むと、起業した理由には「問題を解決するため」とか、「自分が困っていたから」とか「必要に迫られて」みたいな感じで、理由はさまざまですが、共通点はそれをすることで喜ぶ人がいるってことです。
逆に「商売=お金儲け」と、考えてしまうと、本書に出てくるブラックガネーシャの教えをするようになってしまいます。
ブラックガネーシャの教えは、テクニックの一つではあるかもしれないけれど、短期的で、目先の利益を優先させる考え方です。
本書ではそれを「錯覚させる」と、書かれていました。
本書を読んでいて、いっとき話題になった、とあるお金の事件を思い出しました。
あれ、大きな声じゃ言えないけど、
確信犯
だと思います。
ちゃんと償ってほしです。
法の裁きの代わりに、天の裁きにあったんちゃう!?(なぜか関西弁)
人の大事なものを奪えば、
自分の大事なものも奪われる。
それが宇宙の法則、っちゃう!?
私がこの第3巻を読むのを見越して、
天が教えてくれたことだと思う。
まさにブラックガネーシャの教え。
あ、ちなみにうちのガネーシャはこの子です。
ところで、日本で商売繁盛の神様といえば、稲荷神ですが、稲荷神社の御神祭は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)で、稲荷神社にいる狐は眷属(神の使い)にあたります。
狐はもともと位の高い動物で、昔の日本人は狐を神聖視していたそうです。
でも、現代の私たちの狐のイメージって、何かに化けて人を騙すという話を聞いたりして、狐って良いの?悪いの?どっちっなんだろう?と、思います。
本書では稲荷が登場するのですが、稲荷たちはこのように言っていました。
と。
神様の世界にもいろいろあるんだ〜、と思います。。
農耕技術が発達して、神頼みしなくても食に困らなくなってきたため、人々は稲荷神のこともだんだん忘れてきてしまった。
こういうことってよくある。
商売の在り方について、赤字はよくないと思っていたけれど、赤字の見方も変わりました。
ユニクロやお値段以上ニトリもこうしたジレンマから生まれたのかなー!?
商売ってほんと奥が深い。
メモ
「仕事を選ぶとき一番大事にせなあかんのは、これまでの人生で自分が何に感動したかちゅことや。そんで自分が受けた感動を、今度は人に伝えたい。伝える側に回りたい、そう思たとき人は自然な形で仕事ができるんやで。せやから最初は『お客さん』なんや。お客さんとして感動したことを仕事にして、自分と同じようなお客さんいっぱいつくんねん」
「これは、商売する上で一番気いつけなあかんことや。そんで、ほとんどの人間が見過ごしていることでもあんねん。それは、心の根っこんとこで他人を愛しているか、憎んでいるかちゅうことや」
「サービスちゅうのはな、他人に勝つためのもんやないねん。むしろサービスの本質は『他人に負けること』やねん」
「自分らは努力を始めるとき、『我慢』から入るやろ。痩せるためには食べたい気持ちを我慢せなあかんとか、勉強するときには、遊びに行きたいのを我慢せなあかんとか・・・でもな、自分の行動をコントロールするために必要なんは、楽しいことを我慢するんやのうて『もっと楽しいことを想像すること』やねん」