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元教授、サバティカルでの海外滞在記(2): ユニオン駅とサイエンスセンター @ロサンゼルス(定年退職148日目)

前回から、サバティカルで訪れたアメリカでの滞在記を書き始めました。今回は、カリフォルニア大学アーバイン校 (UCI) 訪問の翌日が休日だったので、その様子をお届けします。まず朝に、翌日使用するサンタバーバラ行きのアムトラック(列車)のチケットを購入するため、ユニオン駅へ向かいました。日本の奥様にその話をすると、ユニオン駅はさまざまな映画の舞台になった場所だ(たとえば、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)と教えられ、楽しみにしていました。

<追記> 帰国後、早速「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を鑑賞してみると、天才詐欺師(レオナルド・ディカプリオ)と彼を追う FBI 捜査官(トム・ハンクス)による痛快な追跡劇でした。映画では、ユニオン駅が銀行ロビーとして使われ、駅の重厚な雰囲気を舞台にディカプリオが女性行員を騙すシーンがコミカルに描かれていました。ちなみに奥様は、ディカプリオが PANAM の機長に変装して女子大に潜入し、彼女たちをスチュワーデスに仕立て上げ、飛行場でまんまとハンクスを出し抜くシーンがお気に入りのようです。

ユニオン駅はそれほど規模は大きくはありませんでしたが、石造りの通路、歴史あるチケットカウンターや案内所が印象的でした。そして、アムトラック利用客専用の待合所「メトロポリタン・ラウンジ」にも立ち寄りました(前日は入場を断られましたがw、当日は少し早めに行って入場できました)。近くではピアノが設置されており、何人かが代わる代わる演奏を楽しんでいるのが聞こえました(下写真:NHK の「街角ピアノ」で、ユニオン駅のピアノも紹介されています)。

ユニオン駅構内の様子:右側がアムトラック利用客専用の待合所
ピアノ演奏を楽しんでいる人も


チケット購入後は、教授に勧められたサイエンスセンターを訪れました。基本的に入場無料(エンデバー観覧のみ有料)で、特に航空宇宙分野(エア&スペース展)が充実していました。NAVY のジェット機や NASA の宇宙船が多数展示されており、ソユーズ(露)とドッキングしたアポロや月面探査機、宇宙服など見応えがありました(下写真)。

NAVYのジェット機
ソユーズとドッキングしたアポロ
月面探査機や宇宙服の展示

圧巻だったのは、やはりスペースシャトル「エンデバー」の実機展示です(タイトル写真)。20 年の使用歴で刻まれた機体側面や底部の傷跡が(下写真)、過酷な宇宙からの帰還を物語っていました(前回のタイトル写真にも挙げましたが、アメリカ人のスペースシャトルへの誇りを肌で感じました)。もちろん、併設のスペースシャトル体験コーナーにも参加しました。

エンデバーの機体側面や底部の傷跡

その他にも、多様な生きものが生息する熱帯雨林や水族館、化学コーナーなど、多岐にわたる展示があり、市民が気軽に科学を学べる素晴らしい博物館だと感じました(遠足で来ている子ども達もいました)。


その後、隣接する南カリフォルニア大学 (USC) へ(下写真)。USC はカリフォルニア最古の私立大学で、私の研究分野の著名な教授たちが在籍していました。大学内の雰囲気を味わい、記念に bookstore で大学のロゴ入りボールペンを購入しましたw(下写真)。

南カリフォルニア大学(USC)
ロゴ入りボールペン購入


夕方には UCI のあるオレンジカウンティに戻り、エンゼルススタジアムで野球観戦(下写真)。現ドジャースの大谷選手が DH で出場していましたが、残念ながらこの日はノーヒットに終わりました。それでも、大谷選手は周りの選手より背が高く、野球のセンスもひときわ目立っていました。ちなみに、マイク・トラウト選手も出場しており、見た目とは違った(失礼) 野球選手としての実力に新たなファンになりました。スタジアム自体は、野球場として整備されたとても良い球場でしたが、近くのディズニーランド・リゾートなどの影響か、やや寂しい観客動員の様子が気になりました(下写真)。

エンゼルススタジアム正面
ネクストバッターボックスの大谷選手
やや寂しい観客動員の様子


次回は、ロサンゼルスからアムトラックで北上し、次の訪問大学があるサンタバーバラへ向かいます。また、お楽しみに!


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