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元教授、ずぶ濡れのナイアガラの思い出と超円高時代のアウトレット巡り: 定年退職220日目

先日、バッファローのレストランで鶏の丸焼きを楽しんだ体験を note に書かせていただきました(10/30)。そのバッファローから約 30 キロの距離にナイアガラの滝があり、友人たちが遊びに来るたびに、夏も冬も何度も訪れました。今回は、ナイアガラの滝と、その近くのアウトレットでの忘れられない 30 年前の思い出をご紹介したいと思います。


世界三大瀑布の一つ、ナイアガラの滝

ナイアガラの滝は、カナダ(オンタリオ州)とアメリカ(ニューヨーク州)の国境に位置し、エリー湖からオンタリオ湖へと流れるナイアガラ川に形成された壮大な滝です。滝はカナダ側に位置するカナダ滝とアメリカ側に位置するアメリカ滝に分かれており、規模の大きいカナダ滝には観光客の 9割が訪れると言われています。(下写真をどうぞ)

ナイアガラの滝全景、右がカナダ滝(注1)
近寄るとこんな感じ


アメリカとカナダの国境の橋の上で

アメリカからナイアガラのカナダ滝へ行くには、国境を越える必要があります。橋の上が国境になっており、入国審査場があります。カナダへの出国はノーチェックなのでスムーズですが、アメリカに戻る際にはパスポートチェックが必要です。

ある時、日本から遊びに来た卒業生の一人が、アメリカ側に駐車した車内にパスポートを置き忘れるというハプニングがありました。アメリカに戻る際、入国審査場前で彼はそれに気づき、顔面蒼白になりました。「パスポートはどこ?」と聞く私に、彼は英語で「in the car」と答える始末。皆に「橋の上で一生過ごさなければいけないね」とからかわれていました。

私は大学の ID を見せて審査官に事情を説明し、何とか入国許可をもらえました(当時は、大らかな時代で助かりました)。しかし、大学の ID のおかげで審査官からは「大学で何を研究しているんだ? 化学? じゃあ爆弾も作っているのか?」と、うれしそうに質問攻めされました(笑)。


「霧の乙女号」で滝つぼへ! そして冬の幻想的な氷の世界

何度もナイアガラを訪れ、いくつかのアトラクションも経験しました。特に印象に残っているのは、遊覧船「霧の乙女号」での体験です。良く言われることですが、「ナイアガラを訪れてこのボートに乗らないのは、まるでディスニーランドの前まで来て入園しないようなものだ」とのことです。ボート乗り場の入り口でフード付きのレインコートを渡されます。滝つぼ近くまで行くと、滝の轟音と水しぶきを間近に感じられ迫力満点で、結局ずぶ濡れになりました。(タイトル写真、下写真をどうぞ)

遊覧船「霧の乙女号」
滝つぼ近くは迫力満点で、結局ずぶ濡れに

冬になると、風景は一変します。写真にあるように滝の周囲はしぶきが凍り、滝も一部が凍結します。滝の裏側に入れる場所もありますが、その時期は完全に氷に覆われていました。滝の見えるホテルに泊まった際は、ライトアップされた氷の世界が非常に幻想的でした。(下写真をどうぞ)

冬の滝の風景
滝の裏側に入れる場所、右は冬の様子


超円高時代のアウトレット天国!

もうひとつの楽しみは、その街にあったアウトレットでのショッピングでした。30年前、アウトレット自体がまだ日本ではあまり知られておらず、大学の友人にその存在を教えてもらいました。車で 15分ほどの場所にあり、日本人も多く訪れる店舗が多数並んでいました。敷地も各店舗の大きさも巨大でした。そして、当時の超円高(1ドル 100 円程度)の恩恵もあり、普段は手が出ないような革のコートやバーバリーのブレザー、サムソナイトのバッグを手に入れ、奥様もコーニングの食器などを手頃な価格で購入しました。ただ、当時はアウトレット品であることは、タグが切られていることで示されていました。タグが切られているからこその安さだと納得したものです。


今では日本にも多くのアウトレットモールがあります。私にとってアウトレットは今も昔も魅力的な場所で、半年に一度は三田にある三井アウトレットパークを訪れ、衣料品や食器などをまとめ買いしています。

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注1:「ナイアガラの滝」 wiki より


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