元教授による30年前のアメリカでのスポーツ観戦記(大学からプロまで): 定年退職215日目
昨日は、実はメジャーリーグのワールドシリーズを朝からテレビ観戦していました。ドジャースが 0 − 5 と一方的にリードされ、試合の趨勢が決まったと思い、少し離れたスタバに来てこの note を書いていました。ところが、iphone で速報を見ていると、まさかの展開でドジャースが同点に追いつき、そして逆転! そのまま優勝してしまいました。優勝はとても嬉しいのですが、多くの試合を観戦してきたファンの一人としては、その瞬間を見逃したことが少し悔やまれます(単に、私の見る目がなかったせいです。今後はもっと洞察力を磨きます)。ともあれ、ドジャース優勝おめでとう! 心から祝福します。
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ここ最近、30 年前のアメリカ滞在時の思い出を綴っています。特に秋から冬のこの季節になると、カレッジスポーツの熱気が懐かしく蘇ります。
初めての生観戦:アイスホッケーの迫力
私の滞在していた大学はアイビー・リーグに所属しており、リーグ内の対抗戦が頻繁に行なわれていました。最初にご紹介するのは、アイスホッケーです。私はスケートが得意ではなく、周回するのがやっというレベルでしたので、アイスホッケーはもちろん観戦専門でした。しかし、テレビで観る試合や選手たちの華麗なテクニックには強い興味を持っていました。
研究室の同僚にカナダ・オタワ出身の元アイスホッケー選手がおり、彼に観戦を強く勧められました(彼が私の帰国時にプレゼントしてくれたのも、アイスホッケーのパックでした)。その時の試合相手も内容も忘れてしまいましたが、生で観戦したのが初めてだったこともあり、その衝撃は今でも鮮明に覚えています。特に、選手同士の激しいボディチェックの「ゴン!」という音と、観客の熱狂的な応援は圧巻でした。
寒さを忘れた熱戦:カレッジフットボールの思い出
次に観戦したのはアメリカンフットボールの大学の試合でした。チーム自体があまり強くないと聞いていたので、期待せず軽い気持ちでスタジアムに行きました。しかも、数日前に降った雪が残る寒い日だったので、途中で帰ることも考えました。しかし、試合が始まると、寒さを忘れるほどの白熱した展開に引き込まれていきました。
我がチームのディフェンスには「ジンゴ(Zingo)」という唯一のスター選手(学内では、ですが)がいました。そして、彼がフィールドに出てくるとスタジアムは大興奮になり、皆で「1、2、3、ジンゴー!」(記憶が曖昧ですが)と声を合わせて応援しました。「ジンゴ」が「ビンゴ」に音が似ているので呼びやすく、自然とスタジアム全体に一体感が生まれていました。試合相手はイェール大学で、おそらく勝ったと思うのですが、詳細は覚えておりません。それ以上に、応援の楽しさでスタジアム全体が一つになっていたことを覚えています。(タイトル写真はオーケストラによる応援、下写真もどうぞ)
第28回スーパーボウル(テレビ観戦)とNBAの生観戦
プロスポーツも楽しみました(メジャーリーグについては以前に note (6/18〜20) で書かせてもらいました)。1月中旬に、第28回スーパーボールがアトランタで開催されました。試合は、前年度も優勝のダラス・カウボーイズと大学地元のバッファローズ・ビルズとの対戦でした。同僚の家で皆でテレビ観戦することになり、ビールを飲み、バッファローウィングを食べながら大いに盛り上がりました(全米のテレビ視聴率は、なんと 45% だったそうです)。私はカウボーイズの QB、トロイ・エイクマン選手のファンだったので(エイクマンのスタジャンも持っていた)、地元を応援するか、エイクマンを応援するか迷いましたが、結局皆と一緒に騒ぐことにしました。
試合は、前半こそビルズがリードしていましたが、後半に逆転され、最後は一方的になってしまいました。そのため、試合よりは普通のパーティーとして大変楽しい時間を過ごしました(結果は 13 − 30 でビルズが敗れてしまいました。ビルズは4年連続でスーパーボール出場を果たしながら、連続で敗退してしまいました)。試合後は三々五々解散となりましたが、私は美味しかったバッファローウィングの味が印象に残りました。次回に少し紹介します。
プロバスケットボール(NBA)は、ワシントンDC への旅行中に生観戦しました(大雪に見舞われた旅行記は以前 note (10/26) に書きました)。会場は治安があまり良くない地域にあり、少し不安でしたが、会場内では安心して試合を楽しむことができました。卓越したプレーの数々、演出、ハーフタイムショーなど、プロならではの魅力を堪能しました。ちなみに、奥様はチームのマスコットに抱きつかれて困惑していました(笑)。
次回も、30年前のアメリカ滞在時の思い出をもう少し書かせてもらいます。お楽しみに!