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元教授、サバティカルでの海外滞在記 (5): モントレーからスタンフォードへ (定年退職151日目)

前日、サンタバーバラからカーメル(町の正式名称:カーメル・バイ・ザ・シー)までレンタカーで移動したことをお話ししました。そして翌日は、サンノゼを目指して出発することになりました。


その前に、カーメルの隣町であるモントレーの「17 マイルドライブ」に立ち寄ることにしました(「モントレー」や近隣の「ビッグサー」は、Mac OS の名前でもおなじみかもしれません)。これはスタンフォード大学の教授から勧められた場所で、ここを訪れるためにわざわざ「ルート101」を走ってきたと言っても過言ではありません。地元でも人気の、ロマンチックな絶景が次々と現れる 17 マイルのドライビングコースです。さらに、道沿いには PGA ツアー(アメリカのプロゴルフツアー)が開催されるゴルフ場がいくつかあり、夫婦で訪れると、夫はゴルフ、奥さんはビーチで海水浴、というのが定番のようです。

前日の曇り空は嘘のように、一転して快晴となり、ドライブ日和となりました。モントレー側から 17 マイルドライブに入ると、真っ青な空と太平洋、真っ白な砂浜、磯遊びができそうな岩場の美しい風景が続きます。朝早かったこともあり、観光客はほとんどおらず、この絶景を独り占めできたのは贅沢でした。

17 マイルドライブの景色 1
17 マイルドライブの景色 2:独り占め


17 マイルドライブを往復した後は、サンノゼへ向かいました。レンタカーの返却はサンノゼ空港前のビルで行い、手続きはキーを渡すだけでした。日本では車体のチェックや燃料チェックがあるので、あまりに簡単で拍子抜けしました。


サンノゼ空港内のスターバックスでランチを済ませ、バスとカルトレインを乗り継いで大学最寄りのパロアルト駅に到着。そこからスタンフォード・ゲストハウスに向かいました。


大学のゲストハウスというと、合宿所や寄宿舎などの質素な建物を想像していましたが、実際はホテル並みの設備が整っていました(下写真)。ウェブサイト(注1)によると、パロアルト地域のトップホテルの一つだそうです(4.5 / 5 : トリップアドバイザー、4.7 / 5 : グーグル )。愛校心でしょうか、館内の至る所にスタンフォードのマークが入っており、微笑ましい気持ちになりました(タイトル写真:ベッドにもマークが)。さらに、チェスができる部屋やエクササイズ室などもありました(下写真)。長旅の身としては、ランドリーを利用できたのが大変助かりました(ただし、使い方がわからず、係の方に一から教えてもらいましたが・・・)。

スタンフォード・ゲストハウスの入り口(注1)
スタンフォード・ゲストハウスの全景(注1)
ゲストハウス内のチェスの部屋


朝食には無料のコンチネンタル・ブレックファーストが用意されていました。飲み物に加え、パン、フルーツ、シリアルなどが並び、「オートミール」もありました。その前でウロウロしていると、年配の女性ゲストが親切に食べ方を教えてくれました。意外にも美味しくて、気に入ってしまいました。そういえば、うちの奥様は以前、東京のホテルでの朝食バイキングでオートミールを取って食べていたところ、外国人と勘違いされたらしく、ウェイターから英語で対応されたことがあるそうです。まあ、日本ではまだ馴染みが薄いのかもしれませんね。

<追記> ベルギーのホテルでは、朝食ラウンジにワッフル調理器が置いてありました。本場のワッフルは格別だろうと興味津々でしたが、作り方がわからず困っていると(朝早くて係の方がいなかったのです)、近くのお客さんが教えてくれました。数分で簡単につくることができ、焼きたてのワッフルは絶品でした。ドイツやフランスのホテルでは、朝食のチーズの種類の多さに驚かされました。どこの国でも、ホテルの朝食は旅の楽しみの一つですね。


明日はいよいよスタンフォード大学構内を訪れる予定です。広すぎるため、ゲストハウスからは学内バスで移動することになりました。それでは、次回をお楽しみに!


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注1:スタンフォード・ゲストハウスのホームページよりhttps://rde.stanford.edu/stanford-guest-house


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