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ボストンのリッツカールトンでの貴重な経験:元教授、定年退職114日目

先日、懇親会の二次会で大阪のリッツカールトンホテルに久しぶりに行き、お酒を楽しみました。そこで、かつて訪れたボストンのリッツカールトンを思い出したので、少し書かせていただきます。2003年の7月4日でした。なぜ記憶に残っているかというと、アメリカ独立記念日であり、さらに2001年のアメリカ同時多発テロからまだ1年半しかたっていない時期だったからです。街の雰囲気も少しピリピリしていました。


ボストンには国際学会で訪れたのですが(下写真)、その10年ほど前にも訪れたことがあったため、リラックスして再訪を楽しむことができました。学会の最終日、自分へのご褒美として(何かの割引チケットがあったことも理由ですが (言い訳、笑))、ボストン屈指の憬れの高級ホテル、リッツカールトンに宿泊することにしました。ホテルは緑豊かなボストンコモン(公園)の隣という絶好のロケーションでした。

当時のボストンでの国際学会の様子


到着すると、正面に長いリムジンが停まっており(下写真)、一瞬ためらいましたが、チェックインはスムーズにできました。スタッフの丁寧な対応に誇らしい気持ちになったことを覚えています。最初に感動したのは、ふかふかのバスタオルでした(下写真)。

正面に停まっていた長いリムジン
感動したふかふかのバスタオル


小腹が空いたので、ルームサービスを頼むことにしました。メニューには興味深い項目が並んでいました。まず目を引いたのは、猫や犬のペット用のメニュー(下写真参照。ちなみに、一番上に「Caroline」と書かれていますが・・・詳細不明です。どなたかご存じの方がおられたら教えてください(笑)。MLBのボストン・レッドソックスの応援歌で「Sweet Caroline」というニール・ダイアモンドの曲があるので、それが由来でしょうか?)。

猫や犬のペット用のメニュー(特に、1番下のメニュー(笑))

私は、「TVスナック」というページからチップスを頼みました(下写真)。面白半分で期待して待っていると、老執事のようなボーイさんが丁重に運んできてくれました。トルティアチップスに3種のディップが付いており、とても美味しそうでした。しかし、どこが「TVスナック」なのかと不思議に思っていたところ、ボーイさんがチップスを乗せた机をテレビの前にセットし、最後にリモコンをその机の上に置き、「Enjoy !」の一言。ハハハ、なんと粋な演出! チップをはずまずにはいられませんでした(タイトル写真)。

TVスナックのメニュー表


夜には、近くの河辺で独立記念日の花火があり(下写真)、9・11のテロの後でもあり、多くのアメリカ人が参加するので、私も勧められて行くことにしました。それまでにもアメリカの花火を何度か見ましたが、それらとは全く異なり、テロの後で皆で愛国心を確認し合うような特別な雰囲気でした(下写真)。

街中に掲示してあった独立記念日の催しの旗
独立記念日の演奏と花火@ボストン


翌朝、今回の訪米は大きなトラブルもなく充実した学会出張だったと満足しつつ帰国の途に就こうとしました。しかし、チェックアウト時に予想外の事態が発生しました。宿泊の請求額が予想より異常に高かったのです。明細を見ると、身に覚えのない国際電話を3回かけたことになっており、それぞれが1万円程度の請求でした(当時は携帯電話での国際電話が一般的でなく、ホテルからの電話が高額なのは知っていましたが、さすがに驚きました)。

確かに日本に何度かかけたのですが、不在で繋がらなかったはずです。調査を依頼すると、確かに2回は繋がっていないことが確認できましたが、1回は短時間ですが通話記録が残っていました。思い出すと、留守電に繋がったため、すぐに切っていたのです。ここからは下手な英語でホテルとの交渉です。経過は忘れてしまいましたが、最終的には繋がらなかった2回はキャンセルしてもらい、1回分は支払った(たぶん)と覚えています。何も言わずにいたら全額請求されていたので文句を言って良かったのですが、高額な勉強代になりました・・・。


いろいろな貴重な体験をした、ボストン出張でした。では、また。




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