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『MENSHO SAN FRANSISCO』@新宿駅(日本一の人間交差点)

僕はメンクイのメンズである。

僕の欲は深い。

今日も抱きしめようじゃないか。

女の子ではなく、ラーメンを。

だって僕は麺喰いの麺ズなのだから。

 新宿のメンショー・サンフランシスコの「トリュフ和牛チーズ鷄白湯」もまた、いい女(ラーメン)であった。

 例えば世界が色を失ってモノクロになったとしても、このラーメンだけは色彩を保つだろう。そう思えるほど食欲をそそる艶やかな容姿である。
 スープの上に浮かんだ濃厚チーズは麺にいやらしく絡みつく。ピンク色のローストビーフは箸で掴むと無抵抗にしだれ、こちらもねっとりとチーズがまとわりつく。
 これだけ濃厚なチーズだが、まろやかな鷄白湯スープのおかげでしつこさはあまり感じない。食べるほどに欲望が刺激され自然と箸が進む。
 ラーメンを食べてるのではなく食べさせられている・・・・・・・・・ような感覚。主導権がラーメンにあるような倒錯を感じた。

 例えるなら『ルパン三世』の峰不二子。欲望をそそる容姿で全ての男を手玉に取る。
 男のつまらない見栄やプライドの隙間に入り込み、コントロールしているように思わせて、実際は彼女の意のままである。
 それは彼女の知性がなせる技であり、だからこそ女性からも高い支持を得ている。

 そんな峰不二子が唯一、心から愛してしまった男が

僕であれ(どーん)

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