完璧にはなれない
やりたいことがたくさんある。いろんなスキルを身につけたいし、新しいことにも挑戦したい。
そういう前向きな気持ちは出てくるのだが、どうしても体が動かない日がよくある。
3月は季節の変わり目で、気圧が乱高下。影響されがちな私は、この一か月間まともに動けず、大学の課題を先取りしようと計画していたものが全てパーになってしまった。ここからまた追い上げればいいと楽観的にもなれない。いつなんの拍子で体調が崩れるか自分で把握できていないからだ。
いつも本当の私よりも理想像が遥か高いところにいて、その差にショックを受ける。完璧主義をやめて、自分を許す基準を下げてあげようと多方面からアドバイスを受けるが、どうやって下げたらいいかわからないのだ。
もっというと、理想が高すぎるのか、私が頑張れていないだけなのかの区別もついていない。両者はアプローチが真逆だから、どうすればこの状況から脱せるのか考えあぐねてしまう。
実際のところ、「これをすれば万事解決」のような方法はなく、いろんな問題が複雑に絡み合った結果なのかもとも思う。偏食による栄養不足と、両親が未だ健康で養ってもらえるからこその危機感の無さと、やりたいやりたくないという単純な感情と。しかし、それらを全て紐解いて丁寧に問題を取り除くというのは不可能に近いのではないか。
もう一つ体が動かない原因になっているのは義務感である。高校であんなに大好きだった音楽を辞めてしまった理由もこれである。あらゆることが自分の本心じゃなく、誰かに言われてやっているという感じが拭えないのだ。
本来は全くそんなことはない。大学進学だって専攻だって自分で選んだものだし、YouTubeに投稿しているのなんて完全に趣味だ。誰にやれと言われたわけじゃない、全て自分がやると言い出した。この矛盾は「やらなければいけない」という、これまた私の完璧主義が原因なのだ。自分で選んだ道はしっかり歩まなければならない、途中で投げ出してはならない。自分で自分を縛り付けて苦しんでいるのだ。
自分を許して好きになる近道は完璧になることではなく、許す基準を下げること。理屈はわかっているつもりだ。それでもまだ抱えている、放せずにいる。
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