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なくし物のプロの「至言」

 私は幼少のころからだらしがなく、なくし物をたくさんしてきました。いま45歳になります。この間に「なくし物」にかんするいくつかの経験則を見つけて来ましたので、それをいくつか、ここでご紹介したいと思います。なくし物をなさるかた(もしくは、ものをなくしてあせっているかた)へ、なんらかのアドバイスになればうれしいです。

・あるべきところにないということは、ないべきところにある

 なくし物は、「あるべきところにない」という現象です。ということは、「ないべきところにある」のです。そのことに気がつくと、だいぶ探しやすくなる気がします。

・あきらめたときにはじめて出てくる仕組みになっていることがある

 これはどういうことかと言いますと、いろいろ探した挙句、ついに出て来なかったとして、もうあきらめて、出かけることにして、かばんを持ち上げたら、そのかばんの下から出てくるようなケースです。これは、「あきらめたときにはじめて出てくる仕組みになって」いたということになります。こういうことがありますので、早めにあきらめたほうが解決が早いケースもあるということです(?)。

・探して、ようやく出て来たものは、そこに置いておくべし

 これが、最も大きな知恵ですね。なくし物をしていたとします。必死で探しました。ようやく見つかりました!そこで、「これはもうなくしてはいけない、だいじにしまっておかなくては」と思い、(また別なところに)しまう、ということが、まずいのです!それは、「しまいなくし」をすることになります。そもそもなくし物というものは「どこに置いたかわからなくなる」ということが原因です。そして、なくしていたものがついに見つかったときは、その喜びのあまり、「出て来た場所」は、かなり強く記憶に残ることになります。ですから、それからまたしまう場所を変えるのは、非常に危険です。また、どこへしまったかわからなくなって、「しまいなくし」をする可能性が大きいです。これをふせぐ一番の方法は、「出て来た場所に置いておく」ことです。「どこから出て来たか」は、強烈に頭にインプットされているはずです。そこなら思い出せます。ですから、どれほど不自然なところから出て来たとしても、もうその場所からそのものを動かさないことです。その場所こそが、そのものの「置き場」になるのです。それがいちばんなくしません。

 それでもひんぱんにものをなくし、探し物ばかりしている私ですが、たまにはいいこと言うでしょう。発達障害でも、たまにはいいこと言うんですよ!笑

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