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ストコフスキー指揮のカウエル「ペルシャン・セット」ゴッブ「交響曲第3番」

本日も、早朝覚醒をしてしまいました。わずかな時間しか寝ていないのに、目が覚めてしまったのです。数学ブログの書きためもいたしました。いろいろな用はこなしましたが、夜までオンラインの仕事はありません。また、だらだらと気ままにクラシック音楽オタク話を書こうかな、と思っているところです。本日の記事は、学生時代から持っている、マニアックな「好きなCD」の話です。よろしければお読みくださいね。数学ブログとしましては、これも音楽ネタではありますが、私の2度の「武道館ライブ」の経験の話が本日、アップされます。(東大の入学式で演奏したことがあるだけですが・・・)

ストコフスキー指揮のCDです。収録された曲は3曲。ヘンリー・カウエルの「ペルシャン・セット」、ゴッブの「交響曲第3番」、ベン・ウェーバーの「ウィリアム・ブレイクの詩による交響曲」です。

著作権が1997年となっています。私は東大オケをやめているころですが、東大オケの仲間と貸しあって聴いた記憶がありますので、出てすぐ買ったCDだと思われます。四半世紀以上、長く持っているCDです。いまでもよく聴く、大好きなCDです。

オケが不明です。本などで調べましても、「彼の交響楽団」などしか出ません。

ベン・ウェーバーの作品は、バリトンのソロを伴います。ソリストとして「Warren Galjour」という人の名前が書いてあります。あとは、ストコフスキーの指揮であることしかわかりません。

曲順に紹介いたします。

カウエルのペルシャン・セットですが、4曲からなる、トータル15分くらいの、組曲のような曲です。ペルシア風というのがわかりませんが、異国情緒のあふれる曲です。カウエルには、衛藤公雄(えとう・きみお)のために書いた「琴協奏曲(第1番)」という曲がありますが、これは、あたかも日本の作曲家が書いた曲であるかのように、見事に日本風になっていますので、おそらく、この「ペルシャン・セット」も、ちゃんとほんとうのペルシア風になっていると信じたいです(少なくともケテルビーの「ペルシャの市場にて」みたいな曲ではないと信じたいです)。その琴協奏曲は、衛藤のソロ、ストコフスキーの指揮で、1964年に、フィラデルフィア管弦楽団で初演されました。翌1965年に、ストコフスキーは来日し、武道館で、日本フィルと衛藤とともに、またこの曲を上演しました。いずれも録音が残っています。いずれそんな話もできたら、と思っています。このほか、ストコフスキーはたくさんのカウエルの作品を初演しています。

この「ペルシャン・セット」は、第4曲で、演奏家が急に「ヤッ!ヤッ!」と声を出す場面があり、そこは意識を持っていかれます。絶妙な曲だと思います。人気のある作品らしく、YouTubeにけっこう現代の演奏が上がっていたりします。

この録音は、1957年のものです。ストコフスキーのカウエルの録音はこのほか、「われわれの田舎の物語」があります。これは作曲者がピアノを弾いている自作自演盤であり、また、この作品はストコフスキーの初演作品でもあります。貴重な録音です。

つぎの、ゴッブの「交響曲第3番」がこのCDの最大の聴きどころです!これは見事な曲です!これも絶妙としかいいようのない、エキゾチックにして魅力的な曲であり、この作曲家の並々ならぬ実力を感じる秀作です。ストコフスキーの、この曲への理解度もすばらしいです。この曲は、ストコフスキーが初演しました。しかし、私はこの作品の、これ以外の演奏を聴いたことがないのです。そもそもこの作曲家をカタカナで「ゴッブ」と書くのすら、私が当時、なにかの日本語の本で見ただけです。CDは輸入盤であり、「Goeb」と書いてあるだけです。いま、ナクソス・ミュージック・ライブラリでは「ゲーブ」と書いてありましたね。私は当時、仲間が「ドボ8」(ドヴォルザークの交響曲第8番)「ブラ2」(ブラームスの交響曲第2番)などと言うのにならって、これを「ゴブ3」と呼んでいました。この作曲家、相当、力量がありますが、他の作品を知りませんね。とにかく、私はこの曲、この演奏が大好きです!

これは、1952年の録音です。先述の通り、オケは不明な点が多いです。

最後に、ベン・ウェーバーの作品となります。これはちょっと聴いた感じでは、シェーンベルクの影響を受けたかに思える曲で、ただし、バリトンは英語で歌います。これもストコフスキーが初演した音楽です。1952年の録音です。当時、ストコフスキーはこの作品を好んで取り上げていたことが演奏会記録からわかります。

このように、ストコフスキーを追いかけているからこそ巡り合えた「珍曲」も多いわけです。カウエルについては、ストコフスキーが録音を残さなかったものの初演した曲を、学生時代、必死で探してCDを買い求めたものです。「シンクロニー」や「管弦楽のための変奏曲」など。なにごとも出会いだと思わされます。これは大好きなCDです!とくに、「ゴブ3」は、いつか生で聴いてみたい、いや、このストコフスキーの録音以外の演奏で聴いてみたいものです!

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