外山雄三を讃えて 音楽大学フェスティヴァル管弦楽団

これは私がときどき書く、クラシック音楽マニアネタの記事です。それでもよろしいというかたはどうぞお読みくださいね。

私は、1996年ごろから、外山雄三という指揮者、作曲家のファンです。このnoteにもたくさんの「外山雄三を讃えて」という記事を書いて参りました。もう第何回になるのかわからず、回数を書くのをさぼります。本日のは、生で聴いた演奏会ではありません。10年ちょっと前にテレビ放送された演奏会です。

音楽大学フェスティヴァルというものでした。東京の8つの音大の学生さんが集ってオーケストラの演奏会を開くのです。その第1回の指揮者が外山雄三さんでした。最初の回は東日本大震災で中止になりましたので、おそらく2012年くらいの演奏会でしょう。

プログラムは、武満徹の弦楽のためのレクイエム、ヤナーチェクのシンフォニエッタ、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲、アンコールに外山自身の管弦楽のためのラプソディでした。

1曲目が武満です。私も、何度も外山雄三の指揮する演奏会を聴きましたが、最初の曲が日本のオーケストラ曲であることは多いのでした。武満は珍しい気がしますが、外山雄三には都響を指揮した武満徹作品集のCDもあります。いつかその記事も書きたいですね。すばらしいです。

2曲目のヤナーチェクは、冒頭のファンファーレよりも、第5楽章の基本テンポを少し速めに取り、最後にファンファーレが回帰するときに、冒頭のテンポに戻すというもので、なかなかこだわりの指揮ぶりです。もっともずっとのちに、この解釈は外山雄三以外の指揮者でもしていることを知りましたが…。

番組では、練習風景も写りました。学生さんは外山雄三を恐れています。外山さんが厳しく学生を指導する様子も写りました。あるプロオケで長く演奏していたベテランの知人が、外山雄三は、譜読みもできるし、指揮者として非常に有能だが、人間性に難がある、というようなことも聞きました。おっかない指揮者であることは確かのようですね。

後半のアルプス交響曲は、私はかつて、外山の指揮で、生で聴いたことがあります。仙台フィルの東京公演を聴いたのです。そのときは、バンダ(金管楽器の別動隊)は終演後に舞台には現れませんでした。きちんとした服を着ていなかったのでしょう。この音楽大学フェスティヴァルでは、終演後にたくさんのバンダも舞台に登場しました。

アンコールは自作のラプソディです。最も有名な外山雄三の作品です。私は外山自身の指揮で聴いたことはないものの、ワセオケが世界旅行へ行くときによく生で聴いたものです(田中先生のときでしょう。いまどうなっているかは知りません)。リンが鳴るところで吹き出すお客さんがよくいるのですが(葬式を連想するからでしょうな)、このテレビ番組でも、その場面で会場が少しざわつくのがわかります。

オケも充分な水準であり、オランダ人の友人に聴かせたときも、アンコールに反応していました。とてもいい演奏会です。

その後の音楽大学フェスティヴァルについてはよく知りません。続いているようですが、よくわかりません。

最後に、その仙台フィルの記事をはって終わりにしますね。パソコンが新しくなって、キーボードに慣れず(というか、とんでもないところに飛ぶのです。慣れる以前の問題では。このキーボード、なに?)、練習の意味も含めて、こういうくだらない記事を書いてみております。失礼いたしました。


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