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みなさんご自分のお好きなものがとことんお好き

 私が、以前に比べて、算数や数学の記事の割合が多くなったことは多くのかたがお気づきだと思います。それは前にも書きましたが、私が算数・数学の個人指導をスタートさせるにあたり、noteで算数・数学の記事をたくさん書くようにライティング担当の友人にすすめられたからです。それで、書いてみるようになりました。最初は気がすすまなかったです。だいたい私が書こうとしていることは、すでに誰かが書いているものです。私はかつて研究の世界にいました。「まだ誰も書いたことのないことで、かつ価値のあること」を書かねば論文にならないことをよく知っています。ですから、すでに誰かが書いていることを書くのは気が引けたのです。でも、その人のおかげで、自分のなかにかなりの数学ネタがあることに気づかされました(日本では数学のうち小学校で習うものを「算数」と呼びますが、英語では区別なくmathematicsということを知りました。以下「数学」と呼びましょう)。そのほかの学問ネタもあります。本日はさきほど生物学の話を書きました(門外漢ですが、教養学部時代に聞いたおもしろい授業を思い出して書きました)。きのう、noteを開いた瞬間に表示されたのが、私の「学問に王道はない」という記事が「学問への愛を語ろう」という「お題」と「数学がすき」というお題の両方で「先週、多くのスキを集めました」というものでした。機械にほめられてもあまりうれしくないのですが、これはなぜか素直にうれしいです。「4枚の平面によって空間は最大でいくつの部分に分割されますか」は、その週の「最も多いスキを集めました」だったと思います。しばしばこの表示は出ます。そのたび、書いてよかったなあと思います。

 最近、ある人から、そんなに数学の記事に読み手はいるのかとたずねられたことがありました。そのかたは、私のおもに宗教的な記事に興味をお持ちくださるかたでした。そんなわけで、数学の記事でもお読みになるかたはいらっしゃいます。数学の好きなかたって、とことんお好きですからね!現役の学生さんのフォロワーさんも増え、東大生や東大卒のフォロワーさん、理系の研究者さん、その他、いろいろなかたがフォローしてくださいます。ありがたいことです。しかし、そういう人から見たら、「宗教のどこがおもしろいのか」と思われるかもしれないと思って、ちょっとこれはおもしろい現象だなと思いました。結局、みなさんご自分の好きなものがとことんお好きでいらっしゃるのですね。

 マガジンをつくることを提案くださったかたもあります。たしかに私の記事はある程度、すみ分けがあります。とくにクラシック音楽オタクネタは、その道のオタクでないと読めない類の記事だと思います。マガジンを作ったほうがいいのかもしれません。しかし、とりあえずやりかたのわからない私は、まだマガジンが作れません。

 それから、算数・数学の個人指導のホームぺージ制作担当のかたに言われたのは、ブログをつけること。これのデメリットは、たとえば(いまは2022年ですが)最終更新が2019年だったりすると信頼を失うことで、絶えず更新せねばなりません。それから、コピーはダメだそうです。検索ロボットが、片方をコピーだと認識して、あまり検索でヒットしないようにしているのだとか。私のクリスチャンプレスの記事があまりヒットしないのも、コピーだからかもしれません。だから、書き下ろす必要がありますが、まあこれだけ数学記事が書けるのなら、当分はネタがあると考えられます。noteの記事でもあるのです。ほとんど同じ話をもう一度、少し視点を変えて書いただけで、閲覧数もスキの数もぜんぜん違うということが。ですから、繰り返し、同じ話を書いてもいいのかもしれません。水戸黄門のように、毎回、同じ話でもいいのではないかと思ったりもします。それは極端な例ですが。

 ココナラでもブログを始めました。どういうかたがお読みになっているのかはわかりませんが、たしかにいくつかの「いいね」がついています。同様の効果があると考えられます。書き下ろしています。同様の話はnoteで書いたとしても。

 司書教諭の勉強をしたときに、著作権の話が出たのですよね。入試問題にも著作権はあり、プログラミング(プログラム)にも著作権はあります。たとえば「n枚の平面によって空間は最大でいくつの部分に分割されますか」という問いは、東工大の先生か私でないと思いつかない問題で(もっとも超平面配置を研究なさっているかたからしたら常識問題かもしれないのですが)、また「円周率が3.05よりも大きいことを証明せよ」という入試問題も東大の先生でないと思いつかない問題だと思います。しかし、以下のようなことがあるのです。$${\sin\theta=\frac{1}{3}(0^{\circ}<\theta<180^{\circ})}$$のとき、$${\cos\theta}$$の値を求めよ、という問題を私がつくりました。これは、具体的に$${\theta}$$の値がきっちりわからないなかで、$${\sin\theta}$$から$${\cos\theta}$$を求めさせる典型的な高校1年生向けの問題です。ところが、この問題は、同じ学校のなかで、同じタイミングで、複数の教師が同じ問題を出していました。これ、同じ県のなかでも多数出ているであろう問題で、全国的に、いや全世界的にひんぱんに出ている問題だと思います。これを私は司書教諭の勉強をしながらとても気になったので、オンラインで質問したわけです。回答をくださった先生は、その問題に著作権はない、と言いました。ほんとうかな。「円周率は3.05より大きいことを証明せよ」は著作権があるのに?いまだにわかりません。

 (中学のときに、ある塾が、「高校入試を当てた!」とさかんに言っていたことを思い出します。直角三角形を1回転させてできた円錐の体積を求める問題で、値まで含めてぴったり当てたそうなのです。中学生だった私は「そんなものを当てたからと言ってどうするの」と思っていました。しかし、その塾は、鬼の首を取ったかのようにそのことをさかんに言っていました。)

 とにかく、同じ話は何度でも書いてよいというふうに思うようになりました。奥田知志さんも、同じ話をちょっとずつ変えて、違う出版社から出していますよ。それでいいのではないでしょうか。論文はそういうわけにはいかない代わり、こんなにひんぱんには書かないわけです。「まだ誰も言ったことのないことで、かつ価値のあること」を言わなければなりませんからね。

 そのようなわけで、みなさんご自分のお好きなものがとことんお好きなのがよくわかります。私の興味・関心がかたよっているのは障害特性です。でも、多くの人が、興味・関心がかたよっています。それでいいのだと思います。皆さま、どうぞ、これからもよろしくお願いいたしますね!

 以下にリンクをはります。その上に書いた2つの記事です。律儀にご覧にならなくてもだいじょうぶですよ。



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