19.インスリン抵抗性って何?
インスリン抵抗性とは、インスリンは十分な量が作られているけれども、血中のインスリン濃度に見合ったインスリン作用が得られない状態をいいます。 肥満・運動不足・高脂肪の食事・ストレスなどが原因で、高血糖コントロールのための薬を飲んでも血糖値が下がらないなど、インスリンの効きが悪いとき疑われます。
改善するためには、ブドウ糖がどんどん細胞のなかに取り込まれるようにウォーキングなどの有酸素運動や、筋力トレーニングが効果的とされています。
ここまでが一般的に言われていることです。
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これに対して私の見解は違います。
先の投稿の4.タイトル:糖尿病の根本原因(1)でお話したようにインスリンを必要とする細胞が減っているからです。
高血糖で血液がベタベタやドロドロになり、毛細血管を血液が流れにくくなったり流れなくなると、その毛細血管から届く糖や酸素が届かなくなります。この状態が続くと毛細血管は「ゴースト血管」になり、またその毛細血管から栄養な酸素を届いている細胞は活力を失ったり死んでしまうため、糖を消費できる細胞が減少します。
毛細血管の減少量は、20歳の時を100とすると70歳では30~40%も減ることから、年齢に応じて
細胞も減少しています。
仮に、50歳とすると(70-20)/70×(30~40%)=21.4~28.5%の毛細血管が減少しています。細胞はう回路から栄養や酸素をもらうのでそこまでは減少していませんが、活力が低下したり一部は死滅しています。そのような細胞が多くなって現れたのが病気や症状です。
一方、食べる量は徐々に少なくなるものの、20歳の時に比べてそんなに少なくなっていません。
その分過剰になった糖や脂肪が筋肉などに溜まったのが中年太りで、内臓脂肪となって下腹が膨らんできたのがメタボです。
ただこれは運動やファスティング、糖を消費しやすい細胞の有無などで消費量が多ければ肥満やメタボにはならずに済みます。
脇道にそれましたが、ゴースト血管や血液ドロドロで少なくなっている細胞に対し、インスリンは食事の量に応じて分泌されれば余ってしまします。
即ち、インスリン抵抗性は、「食事量に応じて正常に作られたインスリンが、細胞の活力が低下して摂取量に応じた糖を消費できない細胞が多くなった時に現れる」 現象と考えられます。
ではインスリン抵抗性も薬をしばらく服用していると、解消されるのはなぜでしょうか? それは薬ですい臓が痛めつけられ、インスリンを作れなくなり薬が必要となるからです。
従って、インスリン抵抗性は、ゴースト血管になりかけている毛細血管に栄養や酸素を届けて本来の毛細血管にすることで解消します。 理由は、ゴースト化を解消すれば毛細血管から栄養や酸素をもらっている細胞が、正常に働くためのインスリンを必要とするためです。
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糖尿病になると色々面倒くさいですね。キッパリと決別しませんか!