苦悩する絵画講師
こんばんは!noteのプロフィールを書くことを忘れていた事に先日ようやく気が付きました。
さて今日は絵画講師あるあるです。
絵画の先生をしていると必ずぶつかる考え方の壁があります。
それは「絵のテクニックを教えるのはどうなんだろう。。。」という考え。
これって美大・芸大に進学する為の勉強をしていく上でも実は似たような壁に当たるんですが、良い絵ってテクニックで描いてはいけないんですよね。いや、語弊があるな。『テクニックだけで描いてはいけない』ですね。
それはデッサンでも油彩でも水彩でも同じで、テクニックが前面に出た絵はむちゃくちゃつまらなくなります。描かれたものではなく、描き方が見えてきてしまうんですね。
そういう事を多くの絵画の先生は知っていて、だからこそこのテクニックを教えるのはどうなんだろうという壁にぶつかるんです。
『自分の教えのせいで、子どもの絵がつまらないものになってしまったらどうしよう。。』
もちろん僕も長い事絵画講師をしているので、何度かぶつかりました。
その上で、僕が出した結論は。。
『ゴリゴリ教えていこう。』でした。
理由は2つあって、まず第一に絵を習う(習わせる)って事は絵が上手になりたい(なってほしい)からなんですよね。
じゃあ上手にしてあげましょうよ。という事です。
もちろん、楽しむのも大事だけど、それだけなら小学校の図工で良いですよね。習いに来たのなら、成果を与えてあげるのが先生の仕事です。
じゃあ、子どもの絵がつまらなくなっても良いの?!表面的な絵になっても責任取れるの?!
と、そう感じる絵画講師は多いと思います。
第二の理由は、『子どもの絵はそんな簡単につまらなくできない』です。
テクニックを教えたせいで絵がつまらなくなるという考えは、絵画講師の驕りです。そんな力ありません。
『上手に描くための技術』を教えても、そこに感動を加えて描いてくれるのが子どもの絵です。
大人になってから手に入れるテクニックは、自分の中にあるものでなく『借りてきた』ものなんですよね。それを幾度となく使用していく事で、自分の中に少しずつ取り込んでいく。
それに対して子ども達は技術を『借りてきた』なんて感覚は持ちません。即取り込みで返してくれません。w
だから僕は技術を教えます。
『絵が楽しいから描く』の先にある『絵が描けるって楽しい』に連れて行ってあげたいから。
と、カッコつけたところで今日の投稿は終わりです!w
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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