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j-hopeが見つけた心の羅針盤〜BTSの希望|「Outro: Ego」

忘れもしない、2021年3月12日(金曜日)。
その日。
突然「BTS」の沼に落ちた新規ARMYです。

コンサートツアー『j-hope Tour 'HOPE ON THE STAGE'』の始まりに向け、改めてホビのソロ楽曲を読んでいます。


2019‐2020年「MAP OF THE SOUL」

BTSは「MAP OF THE SOUL」シリーズとして3枚のアルバムをリリースしています。

●2019年4月12日|MAP OF THE SOUL: PERSONA
₋ファンに伝えたい正直な話で展開する内容。
₋現在(2019年)の位置で自分たちが得た力、その力の源と影、そしてその力で進むべく明日に関して話している。

●2020年2月21日|MAP OF THE SOUL: 7
₋デビュー後の7年間を振り返る内容。
‘見せたい自分’と ‘目を背けたい自分’を全て受け入れ、‘ありのままの自分’を見つけた自分たちの話を伝えている。

●2020年7月15日 |MAP OF THE SOUL: 7〜THE JOURNEY〜
₋日本版アルバム(4枚目)。
₋日本語楽曲「Stay Gold」「Lights」「Your eyes tell」と、リリース済み楽曲の“日本語歌唱バージョン”が収録されている。

MAP OF THE SOUL(心の地図)

「MAP OF THE SOUL(心の地図)」は、分析心理学の創始者であるユングによる概念。
この概念に関連付けられた楽曲(影響を受けた、またはリファラル=インスピレーションの元とも言えそう)として主に3曲(ほかの楽曲も、「MAP OF THE SOUL」をテーマに書かれているが、直接的にタイトルにしている楽曲はこの3曲)。

●RM 「Intro: Persona」
●SUGA 「Interlude: Shadow」
● j-hope 「Outro: Ego」


ユングによる分析心理の代表的な概念を、ラップラインの3人がそれぞれ「ペルソナ(仮面)」「シャドウ(影)」「エゴ(自我)」のキーワードで楽曲制作をしています。

ホビが担当したのは「エゴ(自我)」=「Outro : Ego」。

ユングによると「Ego」とは、
自分の意識の中にあるもので、“自分は何者なのか?”を認識する核(中心)。
‘見せたい自分(ペルソナ)’と ‘目を背けたい自分(シャドウ)’を全て受け入れ、‘ありのままの自分’を見つけた自分こそが“エゴ”となる。
それは、“自分らしさ” を感じる部分
のことで、人との関わりを通じて自覚し、人とコミュニケーションを取るときの接点=キャラクターとなるもの。

また、「エゴ」は「ペルソナ」と「シャドウ」を融合させて自分をつくる役割を担う、とされている。

難しいですよね…。
ただ、普段私たちが(日本語/カタカナ語で)「エゴ」というときには、それだけで「自分勝手な」「自分の利益だけを考えること」などネガティブに受け取られる意味になってしまっていますが、ユングの分析心理では「エゴ」はずっと上位の概念。

“自分を認識すること”。ありのままを受け入れる自分。

うむ、それでも難しいのですが...。
1点腑に落ちたことは、「ペルソナ」と「シャドウ」を融合させる役割を果たす、というところ。
これは、まさにBTSメンバーの役割、人柄や振る舞いを表しているようではないですか?

●RM:リーダー、スポークスマンとして外部に向けてBTSの顔となる役割のナムジュン=「ペルソナ(仮面:外界に見せる自分)」。

●SUGA:評価されない時期に怒りや焦りをため込んでいた、器用に立ち振る舞えない、裏方のプロデューサーとしてBTSが輝くように考え支える役割のユンギ=「シャドウ(影:否定された自分)」。

そして
●j-hope:二人を融合させ、バランスをとる中心(天秤の軸)のホビ=「Ego(自我)」。

BTSのメディア=周りとの接点となるホビ。
たえず全体を見渡し、周りから期待される“BTSの姿”を見せられるようにするホビ。
もともと得意だったダンスはもちろん、グループでデビューするためにラップや歌も身に着け、作詞作曲もこなし、さらにいまでは積極的にSNSなどで発信をするホビ。
ちょくちょく闇に落ちそうになるナムジュンとユンギを時には引き上げ、時には隠し、BTS全体に光を当てるホビ。
ボーカルライン(ソクジン、ジミニ、キムテヒョン、JK)とラップラインの橋渡しをするように曲中では場面転換をするようなボーカルを見せるホビ。
弟たち(ジミニ、キムテヒョン、JK)をリードし面倒を見るホビ。

ホビ。

「MAP OF THE SOUL」の中でホビが「Ego」を担ったこと。

ステージパフォーマンスだけでなくバラエティで見せてくれる彼の姿そのもの。
まさに“自分は何者なのか?”を理解していて。こう自己紹介する。

「I’m Your Hope」

「Outro : Ego」を訳してみた


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