「BTS」ジャニーズやLDHとの違い-沼にハマって感じてみた|6‐BTS新規ARMY活動記
「BTS」に感じる新鮮さ
「Dynamite」の「練習動画」を見続けていた。
YouTube公式チャンネルには2本置かれていた。
フォーメーションをクルクルと替え、不動のセンターは置いていないように見え、そろった踊りはただただ美しい。
日本国内にも、ダンスを売りにするグループは多い。いわゆるジャニーズ。それにLDH系。“イケメン”を揃えているグループだってある。
なのになぜ「BTS」にはこんなに初めての感情を呼び起こされるんだろう?
どのグループとも違う「BTS」
■マーケット・イン
日本と韓国とはエンターテインメントの育成とセールスの手法に違いがあると聞いたことがある。
●完成系まで仕上げて売り出す韓国
●素人らしさ、幼さからファンが共有していく日本
日本国内でアイドル活動の経験があって韓国に渡った女性アーチストが言っていたことを思い出す。
韓国の女性アイドルの腹筋が凄くて。
日本でそこまで体が出来ているアイドルは見たことがなかった。
ダンスだって厳しい練習に耐えて、事務所のオーデンションを受けに来ている。日本でオーディションの前にダンスなんて習うことはなかった。
「BTS」の美しさは、アジア人特有の幼さ(カワイイ!)を持ちながらも、鍛えられたプロフェッショナルの姿だった。
そこには、小さなマーケット(人口約5,000万人|日本の半分)と元来根強いといわれている「格差(財閥&学歴)」によって、エンターテインメント業界でも“競争が激しく”常に評価され、削られていく、というシステム環境があるようだ。
その瞬間がベストでないと、一瞬で淘汰される、、、。ステージ上では完全なプロフェッショナルを見せる。そのための練習を繰り返す、完璧になるため。「BTS」の「練習動画」からはそんな気概がありありと伝わってきていた。
一方、日本国内はどうか?
いつまでも“素人らしさ”を好む、というのは本当なんだろうか?
“光源氏(源氏物語)”をメタファーにだされることがある。
初々しいものを望み、“成長”は心が離れていくこととして恐怖を覚え、関係や距離感が“移ろうもの”として自ら背を向ける。“対等な関係づくり”が苦手、、、。一方的にこちらの要求や思いをかなえてくれる存在であって欲しいと切望する。(成長されては困る?)
その時、パフォーマンスのクオリティを相対的に評価できる目はないように思う。購買力や没頭(排他)というエンターテインメントとは別軸の“娯楽”で時間をつぶす、それが日本の残念な状況ではないか?
韓国と日本では、“IDOL”が背負わされているニーズ”の違いが歴然とあり、“エンターテインメント”の成熟度に差があるのか、、、。
■パフォーマンス
「BTS」では、ダンスだけでなく演出表現の最上級がそろう。
それぞれに個性がある。
それであって完璧なまでにそろった群舞。フォーメーションの変化とパート割りの面白さ、ストーリー性のある演出。HIP HOPやストリート系の要素と、筋力や型に支えられたパフォーマンスの安定感。
そして、徹底的な“表情管理”(そう言いたくないが、あえて)。
パフォーマンスの時には誰一人世界観を外さない。常に見る人に常にメッセージを送っているように見える。ウインクをしたり口角を上げたり、超絶妙なタイミングで、だ。
この“表情管理”は、日本のアイドルも得意だ。
ただ、見ている限り大きな違いがある。
日本のアイドルは、始まりから終わりまで楽曲の世界観(演出)よりも、自分のファンに向けた表情づくりに熱心なようだ(媚という?)。
いや、そもそも楽曲自体が、自分たちが求められている存在であることの証左のような楽曲ばかり、、、(恋する相手として? ときめかせる王子様として?)
韓国と日本では、“パフォーマンスに求めるもの”が異なり、“見せるべきもの”の価値の方向性に違いがあるのか、、、。
■時間軸|目標の定め方
「BTS」はデビューして「7年」だという。
2013年6月にデビュー。それ以前の2010年からオーディションを繰り返し、練習生としてレッスンをし共同生活を経て、ダンスパフォーマンスグループとしてデビュー。メンバーは24歳-29歳の7人、過去の数例を除くと「7人全員」での活動に集中している。
そして2020年11月には「グラミー賞」にノミネートされ、受賞にもほぼ手が届いている位置にいる。
「J-POP」に限らず、日本のミュージシャンで活動期間7年というのはどの程度なのだろうか?
・Hey! Say! JUMP|2007年結成ー現在:13年 年齢25-29歳
・Sexy Zone|2011年結成ー現在:9年 年齢21-27歳
・ジャニーズWEST|2013年結成ー7年:現在:7年 年齢22-31歳
・King & Prince|2015年結成ー現在:5年 年齢22-25歳
ジャニーズだと「Sexy Zone」と「ジャニーズWEST」が近いイメージ。
・サカナクション|2007年デビューー現在:13年 年齢37-40歳
・SEKAI NO OWARI|2013年世界展開へー現在:7年 年齢34-35歳
・King Gnu|2017年「King Gnu」名義で活動ー現在:3年 年齢27-28歳
ジャニーズ以外だと、SEKAI NO OWARIが世界展開を見据えた活動にして7年らしいし、「King Gnu」が年齢が比較的近い。
ただ、いずれもどうマーケットを捉えてるかはうかがい知れない。ワールドツアー展開やグラミー賞、ビルボードアワードを狙うといった野心があるようには見えない。
いずれも世界市場を目指さぬとも、十分に日本国内では“売れている状態”という印象。日本マーケットでは「共感」を得られている存在だ。だとしたら、そもそもの目標や達成感の持ちようが違うわけだ。
(もちろん、世界市場を狙わなければならないわけではないしな)
「グローバル人材の育成」「英語の習得」が課題と言われてきたけれど、「野心」「目標」という点では「内向き」で「安定志向」だと言われる日本国内の“Z世代”と、韓国の違い。
“消費”ととらえてセールスを維持することに偏りがちな日本国内の“文化”と、“文化”を産業ととらえて積極的に発揚している韓国。
ここでは言い表せない、根幹の部分での違いは大いにあるのだろう。
ずっと考えている
「BTS」が頭から離れない(世間ではこれを恋という?)
恋しちゃったんだ多分、気づいてないでしょ。
星の夜、願い込めてチェリー。
指先で送るキミへのメッセージ。
ああ、恋をしたのは
今降る雨 遠くは晴れている だからすぐに逢えるね
やめば乾いて そして星が降るから お願い
恋をしたから 空が綺麗と思えた
恋をしたから 明日が大好きだった
恋をしたから 貴方を知れた
恋をした!時には、やたら空を見てるのな。
もっと知りたい、何もかもが新鮮
「Dynamite」がこれほどまで世界中に広がったのははぜか?
「BTS」が、ジャニーズともLDH系とも違う、特別なのはなぜか?
「BTS」に沼落ちした3/12(金)、そのことをずっと考えていた。
考えるは恋だ。
だが、まだ乗り越えなければならない壁がある。
まずは「BTS」のメンバーを見分け、顔と名前を覚える、だ。
「BTS」の“トラップ(罠)”
1.髪型、髪色が変わる|白っぽい金髪→ブルー系
2.7人だったはずが6人の時もある
「7人」から「6人」。
ここでよく見極めて差分を探す。2つの動画の登場人物を線で結ぶ作業だ。
基準は「リーダー|RMさん」と「J-HOPEさん」
■「リーダー|RMさん」
高身長で後ろのラインであることが多い。腰は細目だ。身長を持て余さず、すっきりと踊る。無駄な動作は少ない。シュッとしてる。1本目の「練習動画」でが帽子をかぶっていたが、2本目では帽子はない。
ファンは「ナムさん」「ナムジュンさん」と呼ぶ。
■「J-HOPEさん」
「松田龍平かつ池畑慎之介」。大陸的なお顔と大胆なダンス。常に明るい表情を見せてくれるが、見る角度によって顔つきが変わる。才能はひとつではなさそう。「K-POP」の枠には収まっていない大きさを感じる。ひとり宝塚歌劇団(男役も女役も絶対ハマりそう)。
ファンは「ホソクさん」「ホビさん」と呼ぶことも。
この二人を軸に登場人物を重ね合わせると、2本目の「練習動画」に「空席」があったことがわかった。
そしてこの席にいるべき人は、、、「あれ、もしかして松田龍平さん?」
第二の「松田龍平」と「池畑慎之介」
そうだったのか。
「松田龍平かつ池畑慎之介」=「J-HOPEさん」がいらっしゃったんではなくて、「松田龍平」さんと「池畑慎之介」さんがいたんだ!
1本目の「練習動画」にいて、2本目の「全員上半身は白っぽいシャツ」の練習動画にいなかった人、、、。
「池畑慎之介」さんの方が「J-HOPEさん」
そして、この「松田龍平」さんの方は、、、「SUGAさん」。
■「SUGAさん」
SUGAさんでシュガさんでミン・ユンギさんで閔玧其さん。愛称は「ユンギ」。ファンは「ユンギ」と呼ぶことが多いようだ。
1本目の「練習動画」を見直すと、、、美しく直線をキープしながら旋回するフォーメーションで中心になってたのが彼。
はい、美しい。
「BTS」では「リードラッパー」を務めるそう。
え、「ラッパー」なのにこんなに踊れるの?
「SUGA」さんの見分けが出来たときにそう思った。この方、目立つポジションではないが、リズムの取り方が独特で、首と腕の動きは脱力感をだしながらも他のメンバーとしっかりシンクロしている。
はい、美しい。
、、、ここまでで3人の見分けがなんとかできるようになった。
「7分の3」です。
「7分の3」が突出しない理由
「リーダー|RMさん」、「J-HOPEさん」、「SUGAさん」。
この3人がわかった時、ますます興味を惹かれるポイント=疑問が起こった。
「BTS」では、この「7分の3」と残る「7分の4」のメンバーが、例えばジャニーズであれば、前列グループと後列グループ、LDH系であれば、ボーカルとダンサーなどと、なぜ明らかな差が出ていないのか?
「BTS」が踊るとき、間隔を維持しならフォーメーションを目まぐるしく変えるが、センターポジションが固定されていないように見える。群舞を美しく、位置取りや変化を工夫しているように見えた、振り付けを完璧に見せるために。優先してるのは美しいことのようだった。
役割や素質で、「リーダー」や「ラッパー」がいることはわかったが、「ラッパー」の3人のダンスのスキルは「ラッパー」なのに、とんでもなく高いのではないか? そもそも「ラッパー」がこれほど踊る必要があるのか?
ボーイズグループの構成、日本の場合
翻って、日本で「ラッパー」が完璧に踊っているグループなんてあったろうか?(「さくラップ」くらいだ)
また、日本での場合、7人いれば、分割して主従、メインとサポートなどにしたほうが「グループの特長」が出せる、、、というのがグループ構成の考え方だったように思う(「V6」のカミングセンチュリーと、20th センチュリーみたいに?)。
もしくは、グループを作るときの前提が、複数グループを派生させることで、選りすぐりだけで1つのグループを作るのではなく、一軍と二軍を取り混ぜ2つのグループを作る、といったことも(「SNOW MAN」と「SixTONES」のように?)。
2つのグループがあれば、例えば一方はポップス風、もう一方はハード系などとプロデュースをわけて、ニーズのちがうファンを広く受け止めることが出来る、ということなのだろうか。
また、そもそも「ダンスのクオリティが高い」ことで思い浮かべるグループは、、、「少年隊」くらいまでさかのぼらないと名前があがらない。それも、無理やり当てはめれば、という感じだ。
少年隊は3人で「フォーメーション揃える」という要素は不要だった。個々の(東さんと錦織さんの)ダンススキルが高かったことは思いだせる。
「BTS」が、その東さんと錦織さんをコピペして7人グループを作った、くらいのレベルだろうか。
まさに唯一無二のグループ「BTS」
ここで少し、Wikipediaで知った情報を。
彼らのオーディションをしプロデュースした事務所にとって「BTS」は初めてのグループだったとのこと。事務所にとって初めてで唯一の存在だった、、、。そのために生まれたのが、このハイレベルな7人組。
1組に全力を注いだ。
それぞれ独特の個性を持ちながら高い水準でダンスが踊れ、フォーメーション全体でも最上級を目指せるメンバー。そんな奇跡を集めて「BTS」はスタートしていたのか、、、尊い。
ここまででも、まだ「BTS」に沼落ちした日、3/12(金)の話し。
この後、残る「7分の4」を見つけるため、つぎつぎ沸き起こる興味(疑問)、日本のアイドル(エンターテインメントビジネス)との違いをさぐるため、ますますYouTube動画にのめり込んでいくことになる。
レベルを1→2に上げよう!
「BTS」動画はおおよそ4種類に分けることができるようだった。
1)プラクティス(ダンス練習)系 ←いまココ!
2)MV(ミュージックビデオ)系
3)ステージ&番組出演系
4)わちゃわちゃ系=バラエティ番組、自撮り、メンバーの仲良し風景
ここまでで見ていたのは、1つ目の「プラクティス系」動画。
次に、いよいよ2つ目の「MV系」に目を向け始める。
大丈夫だろうか?
この先、「沼」のぬかるみ具合は予測できない。踏み出した片方の足にかける比重を慎重にコントロールしなければ、全身を持っていかれる!
この段階では、自分で制御できると思っていた。なぜならこれまで一度もアーチストやアイドルに入れ込んだ経験はない。つねに“推しなし”の生活だ。
でも、仮に、仮にだ。彼らについて調べたり動画をみたりするのに少し時間を使ったところで大丈夫だ、、、課金をしない限りは。
そう決めた3/12(金)。
この日が私が「BTS」に完落ちした日となった。
■新規BTSファン(ARMY未満)にBTSの魅力、メンバーの推しポイント、おすすめのコンテンツを教えてください。
まだまだ知らないことだらけで、これからもっと「沼に落ちていきます」。BTSとの出会い、推しのステキなところ、コメントで教えてください!