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訳してみたら最高過ぎた|Megan Thee Stallion 「Neva Play (feat.RM)」

訳してみたら最高過ぎた

9月6日(金)にリリースされたBTSキムナムジュンをフィーチャリングした(ゲストに迎えた)ミーガン・ジ・スタリオンの「Neva Play(ネバ プレイ)」。

けだるく、重く引きづるように歌うナムジュン。
かなりイケてる!
静かに辛辣に、ヘイターたちを見下ろす姿が目に浮かぶ…。

訳してみたら最高過ぎたので久々にnoteに。

スカッとする、ストレートで気持ちのいいライム(韻)。
言葉遊びがふんだん(訳するのが難しい)。
そして、皮肉がきいている…。

「Neva Play」自体が「遊びじゃない」「本気(マジ)だ」ってこと。
ミーガンとナムジュンの二人にとって、音楽は遊びじゃない、いつでも本気(マジ)なんだ、という表明。もっと言うなら、女性であること、アジア出身であることやアイドル(K-POP)ジャンルであることを軽んじられたり、あざけりを受けたりすることに対するカウンター👊🏻

逆境(軽んじられる、裏切り、ヘイトや妨害)に負けない。
自分らしくイケてる音楽を作り続け、輝き続ける。
周りが批判や妨害をしている間に、いい歌を作ってやる(そして儲けてやる)。

これは、ミーガンとナムジュン(BTS)の共有の“恨(ハン)”の発散なんだな…。

そして、楽曲の中にはそれぞれのファンネームが忍ばせられている…。

They wanna smell what the hottie be cookin’
どんなイケてる音楽を作ってるかファンたちは知りたがってる
※「Hottie」:ミーガンのファンネーム

How many soldiers hate?
どれだけの兵士に嫌われてるんだ?(どれだけヘイターがいるんだ?)
※「soldiers」:バラバラの兵士たち(団結はしていない)。
 BTSのファンネーム「ARMY」との対比としての「soldiers」。
 「ARMY」は集合、団結している(=ファンダム)。
 「soldiers」は「ARMY」ではない。


そんな“恨(ハン)”を、(あえて)感情を抑えたような重低音でラップするナムジュンは。まさに“最強のボス”の様相。
ミーガンの溌溂さとの組み合わせがとても良い。

二人のラップ。
胸がすく思いがする。

ミーガンとBTS。共感し合う関係。

ミーガンとナムジュン(BTS)のコラボレーション。
ミーガンはBTSのファン(ARMY)で大好き!と公言しているし、BTSはそれにこたえてミーガンと会ったり、コンサートのステージに呼んだりしている。

この同世代のヒップホップミュージシャン同士のコラボレーションの経緯を少し掘ってみる…。

「Butter (feat. Megan Thee Stallion) 」

ミーガンは、「Butter」(2021年5月21日リリース)のリミックスバージョン「Butter (feat. Megan Thee Stallion)」を発表。

のちにライブステージ「BTS Permission to Dance on Stage - LA」でパフォーマンス共演も実現させたこのコラボレーションは、ミーガンの所属レコード会社からは反対されていたという。
しかし、ミーガンはレコード会社から許諾が得られなかったことに屈せず裁判所に「緊急支援」を求め裁判を起こし「Butter (feat. Megan Thee Stallion)」の発表に成功。
ただ、その後「2021 American Music Awards」のステージでの共演は直前にキャンされるされるという経緯があったよう、公式で発表されていたのにもかかわらず(理由は「予期せぬ個人的な問題で」とだけ発表された)。

2021年11月28日:「BTS Permission to Dance on Stage - LA」共演

なぜ、ミーガンのレコード会社はBTSとのコラボレーションに反対したのか?
なぜ、「2021 American Music Awards」のステージでの共演はキャンセルされたのか?

「2021年第63回グラミー賞」

2021年3月、ミーガンはグラミー賞で「最優秀新人賞」と「最優秀ラップ・パフォーマンス」「最優秀ラップ・ソング」を受賞している。
※「最優秀ラップ・パフォーマンス」と「最優秀ラップ・ソング」はビヨンセとのコラボレーションによる「Savage Remix (feat. Beyoncé)」で受賞。

一方、BTSはこのグラミー賞では楽曲「Dynamite」で「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」に初ノミネートされていたものの、受賞はならず、単独パフォーマンスで「Dynamite」を披露のみだった。

「Dynamite」で文字通り爆発的に世界中でセンセーションを起こしたのにもかかわらず、無冠で終わった2022年のグラミー賞。
結局、BTSはまだグラミー(ザ・レコーディング・アカデミー)からは認証を得られなかったということだった。
アメリカの音楽権威たちは、アジアのアイドル(K-POP)に冷たかった…。

一方、ビヨンセとのコラボレーションでグラミー賞を受賞したミーガンはグラミー賞受賞式のあと、“充電のため”という理由で活動休止をした期間があったよう(2021年4月22日にInstagramで発表)。
活動休止の理由には「心の健康のため」「燃え尽き症候群にならないように」などのコメントが残されている。

“グラミー賞を受賞する”ことがどれほどのプレッシャーになるか…。
ミーガンとBTS。
たいへんな重圧、逡巡、感情の浮き沈みがあったことがしのばれる。

これが、2021年に起きたミーガンとBTSのエンカウンター(遭遇)だ。

2021年3月15日:「第63回グラミー賞」授賞式
・ミーガン、3部門で受賞
・BTS受賞ならず(初ノミネート、初単独パフォーマンス)
2021年4月22日:ミーガン休養に入る(活動休止期間)
2021年5月21日:BTS「Butter」発表
2021年8月27日:ミーガン「Butter (feat. Megan Thee Stallion)」発表
2021年9月9日:3J(BTS)「Butter (feat. Megan Thee Stallion)」パフォーマンス映像公開
2021年9月22日:ニューヨークで初対面
2021年11月21日:「2021 American Music Awards」共演キャンセル
2021年11月28日:「BTS Permission to Dance on Stage - LA」共演

2021年3月15日:「第63回グラミー賞」授賞式
2021年3月15日:「第63回グラミー賞」
2021年9月9日:3J(BTS)「Butter (feat. Megan Thee Stallion)」
2021年9月22日:ニューヨークで初対面

訳してみた。

Megan Thee Stallion 「Neva Play ( feat.RM )」

少しだけ、ミーガンとBTSの関係、経緯を知ったうえで、読み解くと、表現や伝わってくるものが違ってくるよう。

もちろん、今回もミン・ユンギを召喚し、憑依させ日本語で読み解いてみる。
※あくまでも私的な解釈、ワードの選択、であることご理解ください。

Neva Play ( feat.RM )
Megan Thee Stallion


途中、「波動拳!   [STREET FIGHTER]」とか、ドラゴンボールのキャラクターの名前とかが登場してましたね。
日本のアニメ好きなのも、ミーガンとナムジュンとの共通点かもしれませんね。
また、「タトゥーはないけど、パスポートはインクだらけ」ってゆうリリックがあって、そうか…ミーガンて案外クリーンなんだな、と思った次第。
そこもナムジュンとの共通点かも。
※ナムジュンは“友情タトゥー”は入れたけどね。


...と勝手なことを書きました。
「Neva Play (feat.RM)」のここが好き、ここをこう読んだ、など聞かせていただけると嬉しいです。ぜひコメントを、お願いします💙

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