自分の中に潜在する可能性。探し続ける自分の分身。|JIMIN 「Who」
高い理想に見合う自分を探して
2024年7月19日にリリースされた2枚目のソロアルバム「MUSE」。
ジミニの新譜のタイトルが「MUSE」だと聞いた時にまず思ったのは
“いや、キミこそがMUSEだよ!”でした。
「MUSE」。
音楽の女神。創作のインスピレーションの源。
ジミニは、ソロでの楽曲制作にあたって「ワクワクするものがない」「何を書けばいいかわからない」と悩んだという。
その状況を、グループのナムジュンやj-hope、ミンユンギ(BTSの中で楽曲制作やプロデュースを手掛けるメンバー)に相談を重ねていて、“この感情をそのまま”書こう、と創作を進めていったという。
ソロとして楽曲を発表するにあたっては、ジミニには他のミュージシャンから提供を受けて歌唱とパフォーマンスをするという選択肢もあっただろう。
それに、セールス面での成功を期待され、そのプレッシャーも相当なものだっただろう。
そんな中でも、何を表現すべきかギリギリまで悩み、自分の中から言葉を絞り出そうとした…。
そのプロセスでは、周りからの影響が助けになったこともあっただろう。
けれど…。
ジミニ自身が満足できるレベルのインスピレーションや刺激は周りには見つけられなかったんじゃないだろうか、誰よりも自分に厳しいジミニだから。
楽曲「Answer: Love Myself」のユンギパートの歌詞が思い出される。
自分を認めること。自分を許すこと。
ありのままをさらけ出すこと。
自分を愛すること。
創作はそこからはじまる…。
“MUSE”はどこに
ジミニの2枚目のソロアルバム「MUSE」の中の1曲「Who」は、“まだ出会えていない、愛する女性(Who)を求めている”とゆう内容と読める。
ただ、読み方(深読み)によっては“愛すること”という行為自体を探しているようにも受け取れる。
“自分を愛すること”を模索し、そして“愛すべき自分(Who)を探している”と。
迷いの中にいる自分が、自分を認めようとすることで、少しずつ自分のアウトライン(輪郭)が見えてくる。
探していたのは、“自分の分身”。
誰より自分を引き上げ、成長させるのが自分自身。
自分とっての創作のインスピレーションの源=“MUSE”は自分。
訳してみた。
「Who」。
まだ可能性を開花させられていない自分自身の半分。
深い悩みの闇の中で、向き合うもう一人の自分。
それは、理想的な自分か、周りから求められる成功をつかむ自分か。
「率直に認めるべきところは認めて」
「迷路の中では自分を信じて」
本当に求めているのは、誰でもない自分だった…。
若い頃は、自分はもっとできるはず、と感じていた。ただ、環境や周りの理解が十分でないだけで、もっと高いレベルのことができると(エゴでもあった)。
一方、キャリアを重ねていくと(葛藤の時期を何回か超えると)出来ることが増えていく。それは、かつては足りなかったスキルや心構えが徐々に身についたのに加え、周囲に自分のことが認められたり受け入れられたりしたからでもある。
周りに理解されるためには、自分をさらけ出す勇気が必要。
自分をさらけ出せるのは自分を認め愛してこそ…。
ジミニがソロアルバムの準備をしていたのは2021年から2022年で、26歳から27歳の頃(トップアーティストじゃなくても、キャリアで悩む時期かもしれない)。
その頃に抱えていた悩みや迷いの感情をそのまま楽曲で表現した…。
ジミニの魅力のひとつ、キムナムジュンが言う「人間らしいところ」。
「Who」は、そんなジミニの魅力が表現された一曲。
率直な言葉で繰り返されているフレーズがまさに悩みの中にいる様子を表しているよう。
※あくまでも私的な解釈、ワードの選択、であることご理解ください。
Who
...と勝手なことを書きました。
「Who」のここが好き、ここをこう読んだ、など
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