働く蟻よ、甘い甘い蜜を求めてせっせと働く。
地面に落ちたキャンディーが、
太陽の熱に溶けて甘い匂いを放つ。
きみが求めていたのはこれだろう。
せっせと働く蟻よ、
甘い甘い蜜を求めてせっせと歩く。
甘い匂いを放つその場所に向かってせっせと歩く。
きみが求めていたのはこれだろう。
働く蟻よ、せっせと働く蟻よ、
きみは求めていた甘い蜜にたどり着く。
みんなで甘い蜜を運んでいく。
忍び寄る大きい影に気づいているかい?
地面に落ちていたキャンディーを、
知らない大きな形が、盗んでいく。
みんなはパニックになってざわざわ右往左往。
踏み潰される。
難を逃れて助かるものもいる。
働く蟻よ、きみが求めていたものは
一体なんだったのだろう。

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