夏のい草の上で冬のにおいを思い出ししている ピンと張った空気は指先で弾けば一等星になれない星屑たちが飛び散りそう わたしたち、上手くやれていたかしら? 頭の中の冬のにおい 鼻の奥にツンときて あれは星の死臭だろうか。 #詩 #ポエム #言葉
今朝まで、 冥王星が除外された日のことを すっかり忘れていた 水金地火木土天海の歯切れの悪さに 理科室の椅子が軋んで 「水金地火木土天海(一拍)」 「水金地火木土天海(一拍)」 名前が消えた場所に頷いて ずっと奥歯に鳥肌が立っていた #詩 #ポエム #言葉 #文章 #できごと #考え事
あと3秒後で。 ズボンの裾が解れて、 僕は息をしていて、僕は息をしている。 気が付いたらさっきの3秒後が向こう側、 解れた糸はさっきよりも伸びている。 その間も僕は息をしていて、止められない。 蝉が羽化の途中、 僕はミドリ色をした生まれる寸前を 見て見ぬ振りをして横切った。 #詩 #言葉 #ポエム #文章 #できごと
世界が大きくて、僕のからだは小さく感じる。 僕が生きている間、僕は僕の世界でだけしか生きることができなくて、僕の半径は対した広さじゃないんだよ。 どれぐらいの人に会ったって、まだまだアリのように湧いて出てくる人間を、僕は一生をかけても全員と挨拶をすることができなくて、 本当に世界は広いんだな、って実感するよ。 あなたが見ているかもしれないオリオン座を、僕もどこかで見ているころ、 まだ出会えないあなたに僕は三ツ星越しで出会えた気がする。 #詩 #ポエム #文章 #散文
表面を触れ続けるのは優しくて気持ちがいい。何故だかわからないけど、風は吹けばいつでも頬を撫でるし私はチャプチャプとプールの水の表面張力の張り付きを手のひらに感じながら楽しんでいる。触れることは優しいことですか?いつ来るか分からない大波が君の綺麗な時間を連れ去っていく時、隣に誰がいるんだろう、そんなことを考えたことがありますか。足をつけるのは怖い。僕たちは深い深い場所に行くことを怖がって近寄らないで、抱き締めないで、君の温度を知らずに分かったようなフリをするよ。沈んだ砂を掴める
今日はBUMPさんの飴玉の唄のことばかり考えていたよ。「信じることについて書いていったらこうなった」と言う様なことを仰ってて、信じるって何なんなのやろ?って考えて、でも全然答えなんて見つからんくて、そもそも私は人のことそんなに信じたことあったかな?って、ノート空白だった。よくわからないことばっかりなんだよなぁ〜。人との距離感も確かにようわからんよな。距離感縮めたいなって思うと上手くいかんし、だからまあ縮めんでもええか、うわべくらいが丁度ええよな、って思って接すると、壁がある、
アイスクリームを、ゆっくり食べてはいけない暑さになってきましたね。 すぐに溶けてしまうバニラの液状化と溶けずに頑なである塊を突いて突いて時々スプーンを滑らす様にやさしくすくって食べるのはなんと楽しいことでしょう。 舌がひんやりする感じがなんかよくって、ずっと口の中で転がしていたいなぁ、って、でもすぐに溶けちゃうの、ちょっと悲しいよね、って。こんな時だから、って、自分の食べ方を曲げたくない私も頑固じゃないの。夏に食べるアイスと冬に食べるアイスは特に変わらず、色んなことが偏ってい
愛するということを忘れてしまったよ。 唐突に見えなくなってしまった愛に、 僕はもう瞳を逸らすしか有りません。 君を見失ったよ。 僕は、君をもう要らないと、 遠くに置いて行ってしまったよ。 君にも僕はもう見えないだろう? 僕と君はもうすれ違うことすら無いのだろう。 #詩 #散文 #文章 #言葉 #あいうえお
自由を求めて羽ばたいていく。 空を飛んで風の気持ちよさを感じたり 空の青さに目を細めたりする。 そんな時ばかりではないと 強風に混じって鋭く雨が打ち付ける。 僕は自由とは何だ?と考える。 自分勝手に生きていけることこそ自由であり そこに苦労はありはしないと固定した考えが 当然の様に有りました。 然し、一人で飛んでいくことは、 難しいことの連続で、 どうやって生きていくかを考え、 自分で餌を獲る方法を身につけ、 新たな場所の自分とは違う性質の生き物と 心を通わせていかねばならな
塞いでいる耳を開放して 見えていなかった物にも目を向けて 雲の流れを感じて 季節の交代を風に教えてもらって 夜と朝の境界線で鳥は会話をし 水は上流から下流へと流れ 雨が降った後に時々虹が現れ 太陽は昇り沈んで 吸っては吐いてを繰り返して 地球は自転を行なって、いる。 僕は地球の腕や足、 僕は地球の指や爪、 点の様な存在だけど、 地球は僕にとって心臓です。 #詩 #ポエム #文章 #言葉 #文字 #散文 #あいうえお
僕はこれから大事になるであろう一冊の本をカバンの中に閉まって家路を歩く。景色は暮れて、微かに紺色が目立ち始める。そんな時僕はいつも空を見上げてしまうのだ。月はもう顔を出しているのだろうか、星は見えるのだろうか、とか。けれども月も星も目にするにはまだ早く、その代わり気付かなかった何処かの家から香る美味しそうな匂いに釘付けになって、マスク越しから嗅覚を研ぎ澄ます。 これは何の匂いだ、少しソースの様な物が感ぜられる。あ、もしやハヤシライス。美味しそうだ。と、鼻から吸う空気を少し深め
皮膚の柔らかさというのは、どうしたら生まれるのでしょう。そっと彼の手のひらを撫でて、この手は彼の手だとわかることを、私の指は知りました。指紋や、生命線というものが、彼だけの為に生まれた最初で最後の証で、二度と同じものが生まれないのかと思うと、私は、この、彼の手のひらに生まれた指紋や生命線に、喜びを感じました。 #詩 #散文 #言葉 #文章 #手のひら #エッセイ
夕焼けを見つめて、君は涙を流したね。 僕らの住む街はこんな顔もするのだね。 君を傷つけるものを僕は許さないけど、 何が君を傷つけているのかも僕は わからない、わからないんだ。 君の見つめる先に、何があるのかな、 僕は君の見ている景色を探すけど 僕は君じゃないとわかってから、 何がどうして何をどうしていいのか わからなくなったよ。 わからないことばかりだ、 いつか死んでしまう黄色い花も今は、 地面に凛と咲いているから 僕は余計に悲しくなって、 それなら夕日が沈むのを合図に 僕た
自分の好きな子が笑っている姿を見るのは一番幸せなことですが、その微笑みを僕が作ったものではなく、僕が生んだものでもなく、他の誰かによって発生したものならば、それは時々憎らしいものに変わるのです。愛することがあるならば、憎しみというものも当然影としてあることで、どうしていいのかわからんけど、どうすることもできないもどかしさというのはあることもあるでしょう。 誰だって誰かに優しくなりたいし、いつも笑っていたいけど、それが出来ない時だってあります。 それができないときだって、いつで
君の背骨の一つ一つを数えている夜が少しの幸せです。背を向けて眠る君の背中は少し丸まっていて、近所の駐車場で眠る目つきの悪い猫の背中みたいで愛らしい。近付けばそのぶん離れていく猫同様、君も程よい距離感で私との関係を保っている。いつか君が死んだ時、その背骨の一つを私に下さい。 #詩 #ポエム #散文 #言葉 #背骨
・あれもほしい、これもほしい、どれがほしい? ・炭酸シュワシュワ、パチパチはじける。 ・雨の音、傘に落ちて、ドレミファソ。 ・真夜中、突然君を、想い出す。 (それは恋、カモ。) ・恋する乙女、髪とか爪とか睫毛にかける、おまじない。(お金も) ・手を繋ぐ、僕たちの鎖のスタートです。 ・50音で作る、無数の言葉、幾つ出会える。 ・はろーはろー、おはよう、君が目覚める。 ・そっかそっか、うんうん、何も聞いちゃいないのに、首だけ聞いたフリ。 ・お父さん指、お母さん指、カレと私が結ばれ