背骨

君の背骨の一つ一つを数えている夜が少しの幸せです。背を向けて眠る君の背中は少し丸まっていて、近所の駐車場で眠る目つきの悪い猫の背中みたいで愛らしい。近付けばそのぶん離れていく猫同様、君も程よい距離感で私との関係を保っている。いつか君が死んだ時、その背骨の一つを私に下さい。

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