ゆるふわ勉強ノート

アメリカ・カリフォルニア州の大学に通う独学が大好きな学部1年生。社会学専攻予定で、現在…

ゆるふわ勉強ノート

アメリカ・カリフォルニア州の大学に通う独学が大好きな学部1年生。社会学専攻予定で、現在心理学との二重専攻を目指しています。「自己」が他者との関わりの中でどう形作られ、表現され、それらの複雑なやりとりがどう社会的な現実を構成しているのか。

最近の記事

声の響きと疼き、その社会性について —Discursive injustice論の整理と批判的検討(1)

講義ノートとは?自分が大学の授業で学んだ内容の中で、特に興味深いなと思ったものを要約し、より深く検討していくシリーズです。 今回取り上げるのはジョージタウン大学の哲学者、紫色の髪が印象的なクイル・ククラQuill R. Kukla (*1)教授が提唱したDiscusive injustice と呼ばれる概念です。邦訳をなさっている学者が見つからないため、自分が仮訳を与えるとすると「発話上の不正義」となるでしょう。Discursiveは取り留めもない、推論的な、という意味もあ

    • 自分だけの知識を編むために

      はじめまして!アメリカの大学に2021年秋に入学したものです。現在は学部生の1年で社会学専攻予定という形になっています(おそらくこのまま社会学を専攻します。)。最初となるこの記事では軽い自己紹介とブログを書き始めるようになった経緯、今後の目標について書き記していきます。 自己紹介日本の非インターナショナルの高校に通っていました。当時はディベート(日本語調査型と呼ばれる種類)、高校から資金をもらっての自主研究、いくかの論文コンテストへの応募、あとは少しばかりの委員会系の活動を

    声の響きと疼き、その社会性について —Discursive injustice論の整理と批判的検討(1)