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【デレマス雑談】ありがとうmobage版アイドルマスターシンデレラガールズ~モバマスと僕と時々、ライブ


0.はじめに

 本日2023年3月30日の15時をもって、mobage版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下。『モバマス』という。)のサービスが終了した。とはいえアプリの『スターライトステージ』はまだまだ限界が見えていないし、漫画『U149』のアニメも4月から始まる。6月には大阪城ホールでライブも行われるし、コンテンツとしてはまだまだ現役である。また、モバマスについても4月に展示会が開催されるほか、公式より「11年分の情報を詰め込んだ『超大型書籍』を発行する」というアナウンスがあるなど、どうやらもうちょっとだけ楽しむ(というか懐かしむ?)ことができるようだ。

 さて、今回は筆者が長年だらだらと楽しんできたモバマスについて、少しだけ思い出語りでもしようと思う。興味がある方はごま塩程度に読んでみてくれ……。

1.モバマスとの出会い

 モバマスがサービス開始した当初は、筆者はソシャゲそのものについてまだあまり理解しておらず、「ベイスターズの親会社になったところがアイマスの新しいゲームを始めたらしい」くらいにしか認識していなかった。そもそもアイマスと筆者の当時の関わりは、ニコニコ動画でいくつかの動画を見ていたものの、あとはアイマスSPであずささんだけクリアして満足していた記憶がある程度だった。今でこそ律子Pを名乗っているが、当時はどうやら律子のプロデュースは諦めてしまっていたらしい(律子のプロデュースはやや難易度が高い)。また、どちらかというと東方にハマっていた時期だったということもある。
 とはいえ新しいものには興味を持ってしまうもので、既にiPhone3GSを所有していたこともあって、「何かiPhoneで遊べるゲームが欲しいな」と自動車免許の更新で長蛇の列に並んでいるときにふと思い、そのままなんとなくモバゲーに登録してモバマスを始めてみた。ちょうどそのころに少し遅れてアイドルマスターのアニメ版を観ていたこともあって、アイマスへの興味が少し強くなってきていたというのも追い風だったのだろう。
 というわけでサービス開始から少し経った2013年の4月くらいに筆者はモバPとなった。属性はなんとなくクールにした。とりあえず課金はせず、いろいろな手段で手に入れたスタドリ(当時は「お仕事」で生スタドリか生エナドリが手に入ったほか、他のモバゲーのゲームを一定レベルまで進めるとご褒美にモバマスのアイテム等がもらえた)を元手に少しずつ戦力を整え、当時はまだフリートレードが無かったのでしたらば掲示板などのトレードスレでいろいろトレードをしたり、スタドリとエナドリの相場を読みながら交換して少しずつ増やしたり(モバマスは経済)、それなりに楽しんでいた。
 ちなみに、初めて課金したのは確か律子のSRがきたときだったと思う(アニマスあたりから律子Pになっていた)。「担当のSRだから」「巡り巡ってこの課金はベイスターズのためになるから」と言い訳しながら、1万円分のモバコインカードを購入し、運よく1枚自引きすることができた(当時は天井など無かったので本当に運がいい)のだった。

我ながらよく引けたと思う

 その後は適度に無理のない課金をしつつ、最初に入ったあまりやる気のないプロダクションから現在のプロダクションに移籍し、メンバーの一人と仲良くなったりして(実況プレイヤーの『しんすけ』氏の話題でよく盛り上がっていた)それなりに楽しんでいた。ちなみにこの同僚モバPとはいつだかの夏コミで実際に会うことができた(これはたまたま自分のサークルスペース番号をプロフィールのコメント欄に書いていたのを、彼が見つけてくれたおかげ)ただ、まだこの時点ではモバマスの遊び方は「それなり」止まりだった。

2.ライブという沼にはまる

 2013年にアニマスの映画が公開されたとき、前売り券を購入していたのだが、そこに「MOIW2014」のチケットの抽選券がついており、なんとなく申し込んでみたら2日目が当たった。アイマスのライブにはなんとなく興味があったので、そこでホイホイと参加したところ、見事に沼にはまった。
 初手が3ブランド(+アイマスDSの日高愛役の戸松遥さんのサプライズ出演)合同ライブで約5時間というハードコースであったが、二の矢として友人からシンデレラガールズの1stライブに誘われたのが決定打になった。舞浜のアンフィシアターで行われた伝説の1stライブの、2日目の夜の部だった。至近距離で「こいかぜ」などをもろに浴びたのだ、沼にはまるには十分だろう。その後も運よく2ndライブの現地チケットが当たり(「We're the friends!」のCDについていたシリアルコードで当たった)、ますますハマっていくことになる。

アンフィシアター現地ですよ!現地!

 ちなみに並行して765ASのライブにも行くようになっていた。なおミリオンライブは「これ以上手を広げるとマズい」と思い、あえて自重していた(しかし実は縁があって、その後SSAで開催されたミリマス5thライブに行っている。楽しかった)。

 それ以降も「当たったら現地、ダメならライブビューイング」という感じで、ほぼ毎回ライブに参戦していたのだが、4thライブの千秋楽の日に体調を崩してライブビューイングに行くことができず、そのときに早見沙織さんがサプライズ出演したということを聞いてかなり落ち込み、そのときはさすがにちょっとだけデレマスから離れようかと思ったことはあった。ただ5thライブツアーであっさり手のひらを返した。なお6thと7thではいよいよ名古屋や大阪まで遠征しているくらいだ。ちなみに筆者は神奈川県民であるため、これまではSSAや幕張、西武ドーム、前橋のSS3Aあたりが限界だった。かなり思い切ったと思う。

ライブ会場の近くの公園などで、痛ユニ勢による撮影会なんかもやってました。ちなみに筆者は背番号17「安部菜々」の人

 あと、ライブBDはおそらくすべて購入している。レアと言われた2ndライブのBDも持っている(が箱に仕掛けられたオルゴールは壊れた)。正直高価だしかさばるしで大変ではあるのだが、こういうことにお金を使うために日々労働をしているのだ。

 話をモバマスに戻す。この頃になるとモバマスの戦力や資産も相当集まってきており、徐々にイベントでの順位も上がり7000位くらいになら入れるようになってきていた。7000位というと、上位報酬アイドルのSRが5%の確率でもらえるガチャチケットがもらえる順位だ。手が届かないと思っていた上位報酬を得るチャンスが少しずつ見えていた。また、担当アイドルもある程度定まってきており、現在でも担当している安部菜々さんやクラリスさんなどにいつの間にか魅了されていた。なお高垣楓さんに対しては、担当というよりもう少し複雑な感情(おそらく「ファン」に近い)を持っていた。

3.ついに「イベントを走る」

 時は2016年2月。モバマス内のイベント「アイドルチャレンジ チャレンジクッキング バレンタイン編」が予告された。上位報酬は…クラリスさん。これまでイベント内の完走報酬としては何度か出番があったものの、ガチャでは恒常レアか限定レア程度しかなく、上位報酬…すなわち実戦レベルの性能のSRは初実装であった。しかもなんと言ってもイベントの主役である。お知らせを見た時、筆者は腹をくくった。「走ろう」と。

当時のトップ画像を記念にとっておいた

 イベントの内容は最高だった。クラリスさんをはじめ、浅利七海ちゃんと及川雫さんも可愛かった。そしてひたすらに走った。いやまあ「走った」というのは比喩で実際には画面をひたすらポチポチしていただけなのだが…とにかく約1週間のイベント期間をモバマスに費やした。クラリスさんのために費やしたのだ。そして…。

上位報酬の獲得ボーダーである2000位を大きくオーバーランして、走りすぎちゃいました。

 とにかく、担当の初上位イベントを無事に走りぬくことができ、その満足感と達成感たるやなかなか他のゲームでは味わえないものであった。その後も何度かクラリスさんや菜々さんがイベント上位報酬になったことがあったのだが(ちなみに菜々さんは限定ガチャの方が多く、イベントもアイテムの貯蓄が効かないアイプロだったため、揃えようとすると毎回リアルマネーにかなり響いた)、だいたいどうにかなり、超高額化していた「お月見ウサミン・安部菜々」についてはマイアイドル枠でどうにか入手し、最終的にクラリスさんと菜々さんの二人とも、カードをコンプリートすることができたのだった。

コンプリート☆ウサミン
コンプリート☆リッさん

4.その後はひたすら走り続けた

 一度イベントを走ってしまえば、「案外なんとかなるもんだ」と思うもので、少しずつ貯めたイベントアイテムを使って気になるアイドルが上位報酬のときに走り、アイテムが尽きたらまたしばらくアイテムを貯めて…というループに入ることとなる。また、時々入手できる高額SR(たまたまガチャチケで出てきたものなど)をスタドリやエナドリに変換することもできたため、戦力についても強さ面・担当面の両方でそれほど課金することなく揃えることができるようになっていた。思えば、筆者のようなほどほどプレイのモバPですら、イベントを走るにもSRを入手するにもそれほどお金をかける必要がないという状況になっていたので、ゲームとしての収益は減少していたのかもしれない。イベント上位へのランクインがしやすくなったのも、裏を返せばしっかりプレイしているモバPが減ってきていることを表していたことになる。
 というわけで、個人的には少ないコストでそれなりに楽しむことができていたのだが、おそらくこの時点で緩やかに終焉に向かっていたのかもしれない。リアルマネーがあまり介入せずともゲーム内で経済が成立してしまっていたのだ。やはりモバマスは経済。

5.そして伝説へ~ありがとうモバマス

 先に述べたとおり、予感はあった。そしてその予感は現実になりつつあった。2019年12月末、「2020年1月よりサービスを一部縮小する」というアナウンスが公式から行われたのだ。当時は「サービス終了への準備か!?」と界隈ではかなりの騒ぎになっていたと思う。ただ、実際にはここからサービス終了まで3年ほどモバマスは続いた。確かにサービス縮小宣言のあと、月末の限定カードからレア枠が無くなったり(これは様々なアイドルにスポットが当てられる機会を失ったことになるため、本当に残念だった)、復刻イベントが増えたり、デレステからの移植カードが増えたり、「シンデレラガールズ劇場」の更新頻度が減ったりと、色々と省エネ化された。
 それでも「シンデレラヒストリー」という様々なアイドルの「エピソード・ゼロ」的な補足が行われたり(これは更新期間ギリギリまで追加され続けた)、テイルズシリーズとのコラボイベント第2弾が開催されたり、ゾンビランドサガとのコラボイベントも開催されたり、名作と知られる「蒸機公演 クロックワークメモリー」に個人的には匹敵すると思う名公演「幻妖公演 霧の中の迷い子」や「綺羅公演 ギャルはいつでもオシャリスト★」などが披露されたりと、限られたリソースの中で可能な限りモバPたちを楽しませようとしてくれた。ちなみに「アイドルチャレンジ チャレンジクッキング バレンタイン編」も復刻された。もちろん走った。

担当のイベントなので、ついやっちゃったんだ☆

 サービス縮小と言われながらもこれだけ充実していたのだ。「もしかしたら、このまま細々とずっと続けられるのでは…」とちょっぴり期待してしまっていた。しかし時計の針は12時を告げた。2022年8月、正式に「2023年3月30日をもってサービス終了」の告知が出てしまった。ちなみにこの告知の直後から、フリートレードの相場は荒れに荒れ、とてつもないスタドリ安エナドリ高になった(元々はスタ3:エナ2くらいのレートだったと思うが、最終的にスタ1000:エナ10くらいのレートになった。というかスタドリでカードを出品するモバPはほぼ消滅した)。これはサービス終了の告知とともに残りの期間のイベントの予定表が発表され、最終イベントがモバマスの喧嘩の華、ひたすらエナドリを飲み、札束で殴り合うイベントこと「プロダクションマッチフェスティバル(以下、『PMF』という。)」だったからだろう。なおファイナルPMFはみんなありったけのエナドリを飲み尽くしたようで、ボーダーは予測不可能の異次元の領域に達していた。筆者も頑張ったつもりだったが4000位以内にすら入れなかった。

それでも4405位

 ファイナルPMF以降はガチャやトレード機能も停止し、復刻イベントが開催されながらゆるやかに終わりの時に向かって進んでいた。とはいえファイナルPMFから3か月間の猶予期間が与えられたので、思い出に浸ったり、必要な情報などをスクショしたりするには十分な余生であった。

 そして今日3月30日の15時をもって、モバマスは終了した。筆者は仕事中だったので最期の瞬間には立ち会えなかったのが残念ではあったが、昨日のうちにやるべきことはやっておいたので、悔いはない。ちなみに展示会「ありがとうが集まる場所」も既に初日のチケットを確保済みだ。ただ…

 やっぱりもうこの慣れ親しんだ画面をポチポチする機会がなくなってしまったのは、少し寂しい。

 ありがとう、mobage版アイドルマスターシンデレラガールズ。遊び始めて10年くらいでしたが、楽しい時間でした。

どっとはらい。

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