①発症、精神疾患に誤診されながら、その途中で精神病も発症した皮肉な症例

※できる限り症状のみを時系列に箇条書き状にするように心がけましたが、伝わりやすさを考慮して多少当時の心情描写があります。
私もそうですが、患者さんの苦しい心情に影響されやすい方はブラウザバックを。






脳脊髄液減少症、慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)、起立性調節障害、この辺りの病気は精神疾患に誤診されるのがデフォルトだと思っている。
それって本当はどう考えてもおかしな話なのだが、病気の診断基準も確立していない上に症状も幾重にも渡るため仕方が無いのだろう。
そう診断された患者さんに多く共通しうる心情としては「気の持ちようと言われているようで辛い」だろうか。
私もその一人ではあった。

2011年2月中旬 浮動性めまいで発症した。
事故や怪我も一切無し。
かかった診療科は耳鼻科→脳外科→精神科だった。
実は発症前から脳脊髄液減少症の知識があった。全国的にも有数の治療可能病院など母校から1キロ先である。
ここで篠永正道先生の著書

脳脊髄液減少症を知っていますか2ページの
脳脊髄液減少症チェックリストより

1、立っていると頭痛が強くなる
2、薬で治らない頭痛が続く
3、原因不明のめまいが続く
4、交通事故後、尻もち後に頭痛、頚部痛、耳鳴り、倦怠などが続く
5、お産のあと体調が悪い
6、雨の降る前に頭痛、めまい、だるさが強くなる

発症当時ほぼ全てに該当しなかった。
というか発症から5年以上頭痛だけは無かったぐらいだ。
めまいで発症ということで、神経内科なども検討した際にその病院も選択肢に入っていたが、仮に行ったところで髄液異常だろうと、脳神経外科の先生に回してもらうことは不可能だったと思われる。
これが脳脊髄液減少症ダークゾーンと勝手に自称している本質である。
後で詳しくこの辺りについても記述する予定。

2011年3月 1回目のHPVワクチン接種
ワクチン接種後、接種した方の腕が上がらない、悪寒がするという副反応が出たが、よほどコロナワクチンの一過性の副反応のほうが重く言われているように思う。
そして接種後に元あっためまい等が悪化するということもなかった。
例えば、硬膜外酸素注入(EGI)の症例の中には、子宮頚がんワクチン副反応と起立性調節障害併存例がある。
https://egi.or.jp/case/casebookcat/hans/
こちらの3例目
3回しっかり接種したが、こちらの方のような悪化傾向も一切見られなかった。

2011年5月 脳神経外科の紹介で精神科の門を叩く
初診でいきなり不安神経症の診断でショックを受ける。
発症まで余りにも充実しきった毎日を送っていたにもかかわらず、突如自分のこころに何か問題があるのような烙印を押されたような気がした。
ショックすぎて即図書館でフロイトの神経症の本を読むが、この頃からもうブレインフォグもあったので全く頭に入らない。
2011年6月 めまいの症状はすっかり無くなり、IBSや機能性ディスペプシア(当時この病名すら無し)の様な症状に変わる。
どんどん食事がまともに取れなくなる。

2011年7月 流石に見立てがおかしすぎると思い、胃腸科内科にもかかる。ここでは一度も痩せに対する過剰なイメージなどを持ったこともなく、拒食症(神経性無食欲症)の診断

心理的には、胃腸が悪すぎてもう二度と食事が取れないというネガティブイメージで食事を拒否り始めた様な気がする。
2011年9月 そして薬が効いたとか、全くそんな事はなくある日突然食事が取れるようになり、胃腸機能もまあまあ元に戻った。

【2022年ごろ判明したが、私は自己免疫性自律神経節障害、(以下AAG)の抗体検査でグレーゾーンであった。
この疾患で拒食症という症例も拝見した。
私は脳脊髄液減少症とAAGをほぼ同時期に発症し、自己抗体の免疫が自然に弱まったので胃腸障害が治ったのでは無いのかとも考えている。
(AAGの何割かは数年で自己抗体が自然に弱まるらしい)
ただ、この抗体値では免疫治療を受けるリスクの方がメリットを上回るようなので、結局AAGの治療は何も受けたことがない。】

2011年10月 食事も取れ、学校にも行ける様になるが、ブレインフォグは残り成績はガタ落ち、そして鬱症状が出始める。
そこそこ鬱が酷く、化粧とマスクで年確を突破して飲酒をしていた。
とにかく身体は元気になったけれど憂鬱だった。

2012年4月 
人がおおよそ人生で味わうことのないであろう憂うつ感に危機を感じ、再度精神科にかかる。
私は恐らくこの辺りで双極症を発症していた。
18歳未満に対するSSRI投与の危険性などから、ファーストチョイスは何とラミクタールだった。
多くのケースで、双極症であれば、鬱症状に対して抗うつ剤を処方→躁転しての確定診断となる。
いきなり抗てんかん薬を少量使える医師なんて滅多にいないだろう。
今だから分かる、この診断がいかに優れすぎていたかということを。
しかし私はこの時髄液異常に対する治療を全く行っていなかった。
髄液が少ないと薬の効きが悪いと言われている。
この先も初めてブラッドパッチをする2017年までありとあらゆる薬物治療は無効という経過を辿ることとなる。

効果のないどころか却って身体を悪くする向精神薬の使用や依存をやめることに相当な労力を費やした。
実は高3の1年間は超ナチュラルベンゾジアゼピンジャンキーの酒飲みだった。
そうしいないと学校に行けなかった。
学校に行かなきゃ行けない強迫観念で動かなくなる身体をむりやりふにゃふにゃにしていた感じだろうか。
それだって、髄液異常の部分の治療が出来ていれば然るべき薬がしっかり効いていただろうからやらなくて済んだであろうものなのに。

そして見事に医者不審(特に精神科医)に陥ることとなる。

2014年夏頃まで無効な精神科通院は続く。
内容の記載は避けるが、はらわたが煮えくりかえるような診断も受けてきた。


今なお思うのは、何故取り立てて精神科医の見立てがかなりミスマッチだったのか、ということ。
これには「精神に問題はない」の診断は「分かりません」と同義で沽券にかかわるので口が裂けても言えないことが強く関わっているように思う。
この医療体質は、今はどんなふうになっているのだろうか。



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