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✨(Book)The Three Hapiness 精神科医が見つけた3つの幸福


さて、教員になった理由といえば、生徒達の幸福を願っているというか……笑
世界が幸せになればなぁと思いまして、ミニマムな実現できる場所を選び、教育現場を選択しました。
しかしながら、幸せって何だろうと考えた時に次の子に出会いました、精神科医が見つけた三つの幸福という本です。


幸福のカギはセロトニンオキシトシンドーパミン

さすが精神科の先生、幸福論というような主義主張で語らず、きちんと生物学的な観点から物事を説明してくれます。

私は頑張るという言葉が大嫌いです。必死で頑張ったこと、メンタル疾患になるから頑張らなければ病気は治るという本を出しているほどです。その方には頑張る人ほど病気になりやすく病気を治そうと頑張ろうとするほど病気は治らないと書かれています。

28ページより引用

これは自分も気を付けなきゃなぁと思います。
自分の担任しているクラスでは、テストの振り返りで頑張るという言葉を書くのを禁止しています。精神論で物事を語ってはいけません。
課題を達成できるような仕組み作りというものが最も大切だと考えています。

そして筆者は、健康に留意しセロトニン的幸福を達成しながら緩急をつけながら頑張るというのを提案しています。

セロトニン的幸福とは、心と体の健康であり、これが幸福の土台となっています。

25ページより引用

つまり、心と体が健康になってから人間関係の満足を標榜し、そして自身の成功を突き詰めていくという順番が重要になるそうです。

私も20歳の時に心の健康を害してしまったことがあって……思えばあれも受験勉強の弊害だったように思います。
心の健康を害すると何もかもうまくいかないんです。一生治らないんじゃないかって思うし、全員が敵に見えました。
生徒たちに頑張らせ過ぎちゃいけないなって思いますね。戒めのように心に秘めておきます。

ドーパミン的幸福は逓減する

幸せは3種類あると本書には書いてありますが、ドーパミン幸福は一時的なものであるそうです。
言われてみればライブで味わった高揚感も、持って3日くらいしか続かないです。
ということは、日常の中にセロトニン的幸福とオキシトシン的幸福を見出していく必要があるということです。

本書で面白かったのは、以下の記述です。

ドーパミン的幸福は、逓減しやすい、だからお金は物欲で幸せになることは難しい。(中略)
でも、お金を得た場合、ドーパミンだけでなくオキシトシンが大量に出ていたらどうでしょうか。
オキシトシンは感謝で分泌されます。お金を得たら感謝する、思いっきり感謝すればドーパミン的幸福が、オキシと心的幸福に転化されるあるいはドーパミン的幸福とオキシと心的幸福のカクテルのような状態になります、これを本書では幸福の掛け算といいます。

82ページより引用

ということは、ライブの高揚感を、楽しかったという動作動詞で終わらせるのではなく、ライブが行われたことに対して感謝や満足を覚える、状態、動詞を使っていくということが重要ということですね。
ライブが好きなのですが、ドーパミンがドバドバ出ると同時に今後もどうなっていくか楽しみという期待感を持ちます。これがオキシトシン的なんだろうな。
今も色々な選択をした上で現在の職業に就けているのだから、ある程度オキシトシン出てるんでしょうね。ゆえに仕事はそんなに辛くないんです。


幸せのキーコンポーネンツは「楽しい」

印象的なフレーズがあったので、ご紹介します。

今楽しい今日楽しい、これが7日続くと今週1週間楽しかったになります、これが30日続くと1ヶ月楽しかったとなり、365日続くと1年間楽しかったになります。
これが10年後20年と続くと自分の人生はなんて楽しい幸せな人生だろうと思うはずです。

115ページより引用

そして、楽しい生活を送るためには、ポジティブに着ということが必要らしいです。
本書ではピークエンド効果も説明しており、1日の終わりをポジティブに締めることにより、肯定的な評価を自身の生活に下すことができるということです。


松下村塾ホームページより引用

確かに1日1日幸せを噛みしめるってすごく重要なことだと思います。
高校入試の時の小論文で「旅をすることで生活に生きがいを見出す」という文章を読み、それに対する意見文を書けという問題があるありました。
15歳の私は「それも重要だが、日常生活の中で幸せを見出すことができるのが幸福のあり方なのではないか」と書いたのですが、なかなか見分のある中学生ですね……笑
すごく印象に残っていますが、日々の中でありがとうとかきちんと感じるってことが大事ですね。

オキシトシン的幸福を生み出そう

さて、体の健康についてはなんとなく定番事項を満たせばいいのですが(早寝早起きよくたべる運動する)
人間関係による幸福感(オキシトシン的幸福)についての章を読んでいきたいと思います。

オキシトシンを分泌する方法
①スキンシップ
②友情仲間との交流コミュニティやグループ、部活などへの所属
③親切と感謝
④ペットとの交流

176ページより引用、

高校生の頃、私はすぐ人にハグをするタイプの人でした。
というか、大学生の頃もです。コロナでその習慣はなくなったように思います。
なんとなく寂しいですね、そう考えると……20代の頃は海外に行きまくってたので、ハグとかに1ミリの抵抗感もなかったです。
今はちょっと抵抗感があるかも、きちんと、海外志向のキャラクターに自分を適合させていかないと。

また、自分のコミュニティーを作るという言及もとても面白かったです。
どうしてもコミュニティー(クラスや部活など)に所属していると苦手な人というものが現れます。これはどう頑張っても逃れられない事実です。悪い人じゃないけど、なんとなく苦手って人っていますよね。
その様な人とは友達になるのではなく「仲間(=同じ目標を共有する人)」になれば良いです。と、本書から勝手に解釈しました。
全員と友情でつながる必要はないということを認識しているだけでも、精神の安定は保てるかもしれません。
ちなみに社会学的に非常で親密で親しい関係は5から6名程度が限界だそうです。


学生時代はオキシトシンを求めすぎていたように思います。大人になればなるほど体の大切さに気づきますね。
というのも、大学時代は通学に2時間かかるのがいけない。それが元凶。

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