くるみの効能
くるみ(胡桃)は欧米では古くから親しまれてきた食材ですが、実のところくるみ(胡桃)にはどんな効果や効能があるのでしょうか?
くるみ(胡桃)のことを調べると非常に栄養価が高く、様々な効果が期待できることが分かります。
くるみ(胡桃)に期待できる効果・効能
クルミが私達の健康に及ぼす働きを大まかに分けると以下の5つになります。
1、血液サラサラ効果
くるみ(胡桃)には悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らすn3系脂肪酸のα-リノレン酸とn6系脂肪酸のリノール酸という必須脂肪酸を豊富に含んでいます。
しかも、n3系脂肪酸とn6系脂肪酸はその比率が重要ですが、くるみは理想とされる1:4(n3系脂肪酸:n6系脂肪酸)という配分になっています。そのため血栓ができにくく、血液がサラサラの状態になりやすくなります。
2、動脈硬化を予防・改善
動脈硬化の主な原因は悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が血管内腔に付着し、それが酸化することなどにより、血液の通り道を狭くするだけでなく血管を脆くすることにあります。
くるみ(胡桃)にはα-リノレン酸が含まれているため、動脈硬化の原因である悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を減らし、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を増やす効果が期待できます。
さらに、くるみにはビタミンEをはじめとする抗酸化物質が多く含まれているため、血管に付着したコレステロールの酸化を防ぐことも期待できるため動脈硬化の予防・改善に効果的と環替えられます。
3、肥満予防・改善
くるみ(胡桃)に含まれているα-リノレン酸はLDLコレステロールや中性脂肪を減らす効果が期待できます。またくるみには良質の植物性たんぱく質と食物繊維が多く含まれているため肥満予防・改善に効果的と考えられています。
くるみは高カロリー食品ですが、糖質が低いため実は太りにくい食材と言われています。ただし、食べ過ぎたり、糖質の多い食品と一緒に食べると逆に肥満の原因になりますのでご注意ください。
4、滋養強壮・虚弱体質改善
くるみ(胡桃)は約6割が脂質ですが、その他にも良質のたんぱく質やビタミン類、ミネラルなどを豊富に含んでいます。またエネルギー源としてカロリーも高い上、クルミにはコレステロールを減らし血流を良くする作用もあるため、滋養強壮や虚弱体質改善に効果が期待できるとされています。
特に、くるみは消化吸収がよいため高齢者や小児、病後の体力回復に効果的と言われます。
5、疲労回復促進
くるみ(胡桃)は栄養価が高い上、疲労回復ビタミンと言われるビタミンB1を多く含んでいます。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え、疲労物質である乳酸を分解する働きがあります。そのためクルミには疲労回復の効果が期待できると言われます。
6、不眠症改善
くるみ(胡桃)は不眠症など寝付きの悪い時に効果的な食べ物と言われます。クルミを食べると神経の緊張がほぐれ、寝付きが良くなると言います。これはクルミに眠りを誘発するホルモンであるメラトニンを分泌する作用があるからです。
クルミにはメラトニンの元となるトリプトファンというアミノ酸が多く含まれています。これがメラトニンの分泌を促進すると考えられます。
その他、クルミに豊富に含まれているカルシウムやビタミンB1も神経をリラックスさせるのに役立ちます。
7、アンチエイジング(老化防止)
老化の原因は様々なものがありますが、大きな要因の一つが「酸化」と言われます。つまりアンチエイジング(老化防止)における重要な栄養素の一つは抗酸化作用を持つ抗酸化物質と言えます。
くるみ(胡桃)は抗酸化作用が強いと言われるナッツ類の中でも、とりわけ多くの抗酸化物質を含む食品として知られています。
また、クルミには脳機能の向上や美肌効果があることから、脳や美容面によるアンチエイジングの効果も期待できます。
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