こわい想像

中学生の時、流行っていた漫画を読んだら壮大な世界観で
感化されて、自分が死んだずっと後はどうなるんだろう、お墓も宇宙に散るのかな
なんて夜に考えてしまって、怖くなって
ベッドから出て、母親に泣きながら怖いと訴えたことがあった。
大人からしたらくだらない妄想でも、中学生の私は必死だった。
あのとき、私は、
大丈夫だよ、こっちおいで。
と、抱きしめて欲しかったんだ。
でも、毒母は「そんなのわからないわ!早く寝なよ」と、軽くあしらった。

ベッドに戻って、怖くて怖くてずっと泣いた。
その一件で、私は母親を信頼しなくなった。何言っても助けてくれない人だと思った。

いま、私が、人を信じたり頼れないのは
あの時の毒母の対応のせいだと思っている。


ここ最近、息子が「地震がきたらこわい。死ぬのがこわい」と夜に言う。
そのたび、私は中学生だった私を思い浮かべる。
そして、息子に「お母さんがいるから、大丈夫だよ。あなたのことは私とお父さんが必ず守るから。怖がらなくていいよ。一緒に寝ようね。」と伝えた。
息子は「ありがとう。」と泣きながら私の腕を抱きしめた。
私は、怖いことを考えてしまったら、ディズニーランドに行くことを想像してやり過ごしていたよ、と話し
あなたは何が幸せだと思うの?
と聞いたら
「家族みんなで一緒にいること」と言ってくれた。

私の子育ては、間違ってることもたくさんあったと思う。
でも、そんなことを言ってくれる息子に育ってくれて
私の子育ては成功の道を進んでるのではないかと感じる。


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