見出し画像

イベントレポ「戯曲を読んでみる会」チェーホフ『かもめ』編 第二幕

こんにちは。三重県津市の楽しい空間・ニネンノハコです! 
惜しまれつつ終了した「聖書を読んでみる会」に引き続き、先月から始まった「戯曲を読んでみる会」(読んでみる会シリーズ第二弾)。

今回はチェーホフの『かもめ』第二幕を読んでみた模様をお伝えします。
それではさっそくヤーチャイカ!

かわいい手書きチラシにも注目🐥

第二幕は「なんやかんや起きる」

はじめに前回と同じく、主催者さんより場面の簡単な説明がありました。第一幕で次々と登場してきた人物たち。第二幕ではその関係性が深掘りされてゆきます。
仄めかされていたドールンとポリーナの関係がついに……⁉︎ 人間関係がだんだん掴めてきたためか、参加者の皆さんキャラクターへのツッコミが鋭くなっていました!


渾身のキレ芸、終わりの見えないトリゴーリン

場面と人物をおさらいしたら、さっそく読み合わせを始めます。今回は最初から配役をある程度固定して読んでいきます。
湖の周りでチルしてる面々。しかしそこに支配人のシャムラーエフが現れて……急にキレる! シャムラーエフとアルカージナの対立は次々と飛び火して、怒涛のキレ芸が展開されてゆく! 急激なボルテージの上昇に戸惑いつつ、場面はどんどん盛り上がってゆきます。

そして、トレープレフ君による『かもめ』屈指の謎行動が行われた直後にその場面はやってきました。トレープレフの退場と引き換えに現れたトリゴーリン。配役を割り当てられた参加者さんが台本のページをめくると……。
 「これ全部トリゴーリン!?」
ということでまさかの1ページ分ずっと続く長台詞が登場。さすがに一回目は途中で交代が入りました。



感想、そして再挑戦

一通り最後まで読んだ後には、休憩を兼ねて感想タイム。ここではニーナの聞き上手っぷりに「港区女子では?」という疑惑が持ち上がりました。確かに、トリゴーリンがあれほど長々喋ったのも、ニーナが煽るようなことを言ったからで……ニーナ、恐ろしい子!

キャラクターへの理解が一段と深まったところで、配役を固定して通しで再挑戦です。
今回はスペース録音が残っているため、ぜひ参加者たちの頑張りを聞いてみてください!



参加者の声

  • 関係性を隠したいドルーンと大っぴらにしたいポリーナの駆け引きが面白い

  • ドルーン、クソ男じゃん

  • トリゴーリン、苦労を語ってるようで、ちょっと自慢入ってない?(ぜんぜん寝れてないんですよ〜的な)

  • 男の人がモテて、女の人はみんな不幸な感じが倉本聰っぽい

  • トリゴーリン、港区おじさんでは?

  • ニーナがめっちゃ聞き上手。同意するだけじゃなくって反論してみたり、相手が気持ちよく話せるようにコントロールしてる。いちばん怖いのニーナじゃないか?

  • マーシャのトレープレフに対する憧れ、「ちょっと影のある男に惹かれるタイプ」っぽい

次回、「ニーナ、プロ彼女への道」

ようやくキャラクターたちの人物像が掴めてきた第二幕。しかし、田舎での日々もついに終わりを迎えます。湖畔で過ごした一夏の思い出を胸に、果たしてニーナはプロ彼女への道を歩み始めることができるのか…!?

次回、「戯曲を読んでみる会〜かもめ編 第三幕」は7/3(水)19時から。乞うご期待!


来月もハコイベントもいろいろあります!

5月末時点で決定しているイベントのご紹介です。

6/2(日)18:00〜数学をやってみる会
数学を通して論理的思考を身につけることを目指す、ハコ屈指の真面目なイベントです!
課題本があるので、余裕のある方は要チェックです。


6/19(水)19:00〜 いい大人のための国語勉強会
三ヶ月ぐらいストップしていた連続講座もついに後半戦。次回は「主張の根拠」の妥当性を考えます。詭弁とか循環論法とか、悪い大人に騙されたくない方は参加必須!


6月もハコイベントでジメジメなんて吹っ飛ばそう! もちろん通常開ハコもございますので、かつて類を見ないほどお気軽にお越しください〜。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集