地球に降り注ぐ流星は1日あたり合計1トン。国内の観測結果をもとに推定
【2020年1月にイギリスで撮影された流星(Credit: Chris Small)】
東京大学・天文学教育研究センターの大澤亮氏らの研究グループは、東京大学木曽観測所と京都大学生存圏研究所による流星(流れ星)の同時観測によって得られた観測データをもとにした研究成果を発表しました。研究グループによると、地球に降り注ぐ流星の質量は地球全体で1日あたり1トン程度と推定されるといいます。
惑星間空間には彗星や小惑星に由来するとされる惑星間塵(惑星間ダスト)と呼ばれる粒子が存在していて、地球の大気圏に突入したものは流星として観測されます。研究グループによると、地球の公転軌道付近にある惑星間塵は0.001mg~10mgほどの質量を持つ微小なものが大半を占めているといいます。こうした惑星間塵の観測は小天体の活動や微小な粒子の進化を調べることにつながりますが、空間密度が低いことから探査機を使って効率よく観測するのが難しく、惑星間塵の研究では地球の大気を巨大な検出装置に見立てた流星観測が広く用いられてきたといいます。>>続きはこちら
関連:東京大学木曽観測所、計1億9000万画素の観測装置「トモエゴゼン」を本格稼働
最新の宇宙ニュースは「sorae 宇宙へのポータルサイト」を御覧ください
Image Credit: Chris Small
Source: 東京大学
文/松村武宏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?