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【要約】60歳までに「お金の自由」を手に入れる!


✅60歳までに「お金の自由」を手に入れるためのキャリア形成術

榊原正幸さん著『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』の解説

榊原正幸さんの著書『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』は、60歳でお金の不安から解放され、自由な人生を手に入れるための具体的なキャリア形成と資産形成の方法を分かりやすく解説した一冊です。

榊原さんは元青山学院大学大学院教授であり、これまで『現役大学教授が教える「お金の増やし方」の教科書』などの著作でも注目を集めてきました。この本では株式投資を中心とした資産形成の方法が詳しく紹介されていますが、今回の『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』では、特にキャリア形成にフォーカスしています。仕事選びの考え方や老後に必要な資産をどうやって築くかなど、人生の計画を具体的に立てるための内容が満載です。

「嫌な仕事」から抜け出し、「嫌じゃない仕事」や「好きな仕事」を目指すためのキャリア戦略、そして将来の不安を減らすための資産形成方法まで、実践的なアドバイスが詰まっています。現状を変えたいと思っている方や、これからの人生設計をしっかり考えたい方におすすめの一冊です。

こんな人におすすめ!

  • 現在の仕事に不満を感じており、キャリアを見直したい方

  • 老後の生活に不安があり、資産形成を始めたい方

  • 「FIRE(早期リタイア)」には現実味を感じられないけれど、現実的な老後計画を立てたい方

  • 嫌な仕事から抜け出し、やりがいのある仕事を見つけたい方

  • 30代・40代でキャリアを軌道修正したいと考えている方

本書の魅力

  1. 現実的なアプローチが魅力
    「FILER 60」という考え方を提唱し、無理なく60歳でリタイアするための計画を立てる方法が具体的に解説されています。早期リタイア(FIRE)が難しいと感じている人でも取り組みやすい内容です。

  2. キャリア形成と資産形成を両立した方法論
    キャリアと資産の両方をバランスよく築くための具体的なステップが示されており、今すぐ実践できるアドバイスが豊富です。

  3. 仕事選びの新たな視点
    「好きな仕事」「嫌じゃない仕事」「嫌な仕事」という3つの分類を使って、自分に合った仕事を選ぶ方法がわかりやすく解説されています。特に、「嫌じゃない仕事」を目指す現実的なアプローチが参考になります。

  4. 初心者でもわかりやすい解説
    難しい専門用語は使わず、初心者でも理解しやすい内容で、老後資産やキャリアの計画を立てる基礎が学べます。

本書の要約

ここからは、榊原さんの『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』の要点を分かりやすくまとめていきます。

本書の具体的なアドバイスを知ることで、キャリア形成や資産形成についての理解を深め、自分自身の人生設計に活かしていただければと思います。ぜひ最後までご覧ください。




✅世の中の仕事は3種類しかない

榊原さんは、仕事を大きく3つに分類しています。この考え方を理解することで、自分のキャリアについて考え直すきっかけを得られるでしょう。

1. 好きな仕事

好きな仕事とは、お金がもらえなくてもやりたいと思える仕事のことです。例えば、アーティストやゲーム実況者など、自分の情熱をそのまま形にできる仕事がこれに該当します。

ただし、好きな仕事だけで生活を成り立たせるのは非常に難しいのが現実です。好きな仕事を見つけても、それを職業として続けられる人はほんの一握りに限られることを覚えておく必要があります。

2. 嫌じゃない仕事

嫌じゃない仕事とは、好きではないけれど、それほどストレスや不満を感じない仕事のことです。榊原さん自身も大学教員として長年働いていましたが、大学教員の仕事は彼にとって「嫌じゃない仕事」だったと述べています。

「嫌じゃない仕事」は、自分の時間を犠牲にしている感覚が少なく、精神的な負担が軽いため、長期間にわたって安定して続けられるのが大きな特徴です。また、好きな仕事を見つけるのが難しい人でも「嫌じゃない仕事」を選ぶことで、比較的満足度の高いキャリアを築けます。

3. 嫌な仕事

嫌な仕事とは、「仕方なくやっている仕事」のことです。生活費を稼ぐためだけに続けている場合が多く、仕事そのものに楽しさややりがいを感じることは少ないでしょう。

榊原さんは「嫌な仕事」を続けることを「命の切り売り」と表現しています。仕事に多くの時間を費やすことで、人生の貴重な時間を消費してしまうため、結果的に後悔を生むことが多いのです。

「嫌な仕事」から抜け出すことの重要性

榊原さんが強調するのは、「嫌な仕事」からいかに抜け出すかが、人生の幸福度を大きく左右するという点です。時間は命と同じくらい大切であり、その時間を嫌な仕事に費やすのは、自分の価値を自ら下げているのと同じだと述べています。

そのため、最初から好きな仕事を目指すのではなく、まずは「嫌じゃない仕事」を目標にするのが現実的です。「嫌じゃない仕事」であれば、自分の時間を大切にしながら働くことができるため、結果的に充実した人生を送れる可能性が高まります。

「嫌じゃない仕事」を見つけるポイント

  • 自分の得意なことやスキルを活かせる分野を探す
    嫌じゃない仕事は、得意なことを活かす場で見つけやすくなります。例えば、手先が器用で物作りが得意な人なら、製造業やデザイン系の仕事が適しているかもしれません。

  • ストレスの原因を分析する
    嫌な仕事に感じる理由を明確にすることで、転職先で避けるべき条件が分かります。たとえば、長時間労働がストレスの原因なら、労働時間が短い仕事を選ぶべきです。

  • 業種や職種にとらわれない
    好きな仕事や嫌じゃない仕事は、意外な業界に隠れている場合があります。固定観念を捨てて、広い視野で職種を探すことが大切です。

まとめ

仕事は「好きな仕事」「嫌じゃない仕事」「嫌な仕事」の3種類に分けられます。榊原さんは、「嫌じゃない仕事」を目指すことが、現実的かつ幸福度の高いキャリアを築くための第一歩だと述べています。今の仕事に強い不満がある場合は、自分の時間と命を大切にするために、積極的に次のステップを模索することをおすすめします。



✅人生は30歳までぐちゃぐちゃでも良い

榊原さんは、30歳まではキャリアが多少混乱していても問題ないと述べています。この期間を「修行期間」として捉え、自分の将来に向けた準備を進めることが大切です。社会の常識や周囲のプレッシャーにとらわれすぎず、自分の可能性を広げるために試行錯誤する時期と考えましょう。

20代を「修行期間」として活用する

榊原さんは、20代でキャリアの方向性を模索しながら過ごすことを推奨しています。以下は、具体的な選択肢です。

  • 難関資格の勉強に集中する
    例えば、公認会計士や税理士、社労士など、専門性の高い資格を取得することに専念するのも一つの方法です。これらの資格は就職やキャリアアップにおいて非常に有利に働きます。特に資格を必要とする専門職は、学歴や新卒の有無よりもスキルや実績が重視されるため、努力が結果に直結しやすいのが特徴です。

  • 大学院に進学して専門性を磨く
    特定の分野でより深い知識を得たい場合や、新しい分野に進みたい場合は大学院への進学を検討するのも良い選択です。日本では「文系大学院は不利」といった偏見がありますが、適切なスキルや知識を得れば就職市場での評価は高まります。特に研究職や高度な専門職を目指すなら、大学院進学は有力な手段です。

  • 新しい分野に挑戦してスキルを習得する
    ITやプログラミング、デザインなどのスキルを身につけることで、幅広い業界での活躍が可能になります。20代は、経験の少なさを理由に「学び直し」に時間を費やすことが許される時期です。たとえば、夜間スクールやオンライン学習で新しいスキルを習得することで、次のキャリアステップへの道が開けます。

日本特有の「新卒至上主義」にとらわれない

日本では、新卒で就職することがキャリア形成の最善策とされる風潮があります。しかし、榊原さんは「新卒採用にこだわる必要はない」と述べています。

スキルや経験があれば、新卒ではないことが不利に働くことは少なくなってきています。たとえば、医師や公認会計士などの専門職では、20代半ばまで学生であることが一般的です。このように、スキル重視の職種では新卒のタイミングを気にする必要はありません。

30歳までに固めておきたい方向性

20代を活用して、以下のポイントを意識してキャリアの方向性を固めることが大切です。

  1. 「好きなこと」より「得意なこと」を探す
    「好きなこと」は変化する可能性がありますが、「得意なこと」はスキルとして活かしやすい特徴があります。自分の得意分野を見つけ、それを活かせる方向性を模索しましょう。

  2. 興味を持てる分野をリサーチする
    気になる業界や職種について情報収集を行い、自分に合いそうな仕事を絞り込みます。職場見学やインターンシップを通じて、現場の雰囲気を体感するのも良い方法です。

  3. リスクを恐れずチャレンジする
    20代はリスクを取れる最後の時期とも言われます。思い切った挑戦をすることで、新しい可能性が開けるかもしれません。

「失敗」を恐れず進むことが大切

20代は「失敗が許される時期」でもあります。新しいことに挑戦した結果、キャリアが混乱したり、思い通りに進まなかったとしても、それを糧にして30歳以降の道をしっかりと築けば問題ありません。むしろ、この時期にチャレンジを避け、安定を優先しすぎると、後から軌道修正が難しくなる可能性があります。

まとめ

榊原さんは「30歳まではキャリアがぐちゃぐちゃでも構わない」と言いますが、これは「何も考えずに過ごして良い」という意味ではありません。むしろ、20代は自分の将来を試行錯誤しながら模索し、新しいことに挑戦して成長する重要な期間です。

「何をするべきか迷っている」という方は、難関資格の勉強や大学院進学、新しいスキルの習得を検討し、今後のキャリアの土台を築く準備を始めてみてください。



✅30代は軌道修正の最後のチャンス

榊原さんは、30代がキャリアや人生の方向性を大きく見直す最後のチャンスだと強調しています。この時期をどう過ごすかで、40代以降の生活が大きく変わるため、慎重にかつ積極的に行動することが求められます。以下では、30代を有意義に過ごすためのポイントを解説します。

30代は「経験を積む」ことが大切

30代は、20代で選んだ道をさらに深めるための重要な時期です。この時期には、以下の点を意識して経験を積むことが求められます。

  • 専門知識やスキルを深める
    自分が選んだ職業や分野で必要な知識やスキルを高め、価値のある人材になることを目指します。例えば、資格取得や専門セミナーへの参加を通じて、実践的なスキルを磨くのも良い方法です。

  • 成果を出す
    30代は、ただ学ぶだけでなく、実際に結果を出すことが求められる時期です。例えば、プロジェクトを成功させたり、昇進を目指したりといった形で、自分の能力を具体的な成果として示しましょう。

  • 仕事以外のスキルを身につける
    仕事に直接関係しないスキル(例えば、人間関係の構築やリーダーシップなど)も、この時期に磨いておくと、今後のキャリアで大きな武器になります。

大きなリスクを取る最後の時期

30代は、20代に比べて責任が増える一方、まだ大きなチャレンジを行う余地が残されている時期でもあります。たとえば、以下のような選択肢を検討するのに適しています。

  • 転職
    自分のキャリアや仕事環境に違和感を感じている場合は、30代のうちに転職を検討しましょう。30代は即戦力としての経験が求められるため、20代以上にスキルや実績が重要視されます。ただし、この時期を逃すと転職市場での競争が厳しくなる可能性が高いです。

  • 起業や独立
    起業やフリーランスへの転身を考えている人も、30代がチャンスです。40代以降になると、家族やローンなどの責任が増え、リスクを取るのが難しくなります。

  • スキルの転換
    新しい分野に挑戦し、スキルの方向性を変えることも可能です。例えば、IT分野に挑戦するためにプログラミングを学ぶ、クリエイティブな分野に進むためにデザインスキルを身につけるなど、自分の可能性を広げる挑戦ができます。

責任が増える30代の特徴

30代は、20代に比べて個人の自由が減り、守るべき責任が増える時期でもあります。以下の点を考慮する必要があります。

  • 結婚や子育て
    家族を持つと、仕事だけでなく家庭への責任も増えます。これにより、時間的・金銭的な余裕が減り、大きな挑戦をするのが難しくなることがあります。

  • 住宅ローンや家計の負担
    住宅を購入する人が多い30代は、ローンの支払いが大きな負担になることがあります。このような金銭的な責任を抱える前に、リスクを伴う挑戦を済ませておくことが重要です。

30代で意識するべきこと

榊原さんは、30代を軌道修正の最終段階と位置づけています。30代で意識するべきポイントは以下の通りです。

  • 明確な目標を設定する
    30代は、目標に向かって計画的に行動する時期です。これまでの経験を振り返り、自分が何を成し遂げたいのかを具体的に考えましょう。

  • リスクを恐れない
    責任が増える一方で、まだ挑戦できる余地が残されている30代は、リスクを恐れずに行動することが求められます。

  • 後悔のない選択をする
    30代での決断は、その後の人生に大きな影響を与えます。短期的な利益よりも、長期的な満足度を重視して決断することが重要です。

まとめ

30代は、経験を積みながらキャリアを見直し、大きなチャレンジを行う最後のチャンスです。この時期を活用して目標を明確にし、責任を考慮しつつも、リスクを恐れず行動することで、40代以降の人生をより良いものにすることができます。

「30代でやりたいことがあるけれど踏み出せない」という方は、このタイミングを逃さずに挑戦を始めてみてください。



✅老後の沙汰こそ金次第

榊原さんは「老後を豊かに過ごすにはお金の自由が不可欠である」と強調しています。現代の日本では、年金だけで老後を安心して暮らせる人は少なく、計画的な資産形成が必要です。では、具体的にどのような方法で資産形成を行うべきなのでしょうか。榊原さんが提案する「FILER 60」という考え方について詳しく解説します。

年金だけでは老後を支えきれない現実

多くの人は「老後は年金で生活できる」と考えがちですが、榊原さんによるとそれは非常に甘い見通しです。以下のような理由から、年金だけでの生活は厳しいとされています。

  • 年金受給額の減少
    少子高齢化が進む中で、年金の受給額は将来的に現在の水準よりも低くなる可能性が高いです。また、受給開始年齢が後ろ倒しになる傾向も見られます。

  • 老後の支出が予想以上に増える
    医療費や介護費用、住宅の修繕費など、老後は予想外の支出が増える可能性があります。これらを年金だけで賄うのは難しいでしょう。

榊原さんは、この現実を踏まえて、早い段階から計画的に資産を形成していくことの重要性を説いています。

「FILER 60」の考え方とは

榊原さんが提唱する「FILER 60」は、60歳でリタイアし、それまでに老後に必要な資産を形成することを目標とする方法です。この考え方は、近年注目されている「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」と似ていますが、大きな違いがあります。

  • FIRE
    「早期リタイア」を目指し、できるだけ早く仕事を辞めて、資産運用だけで生活を支える方法です。FIREを実現するには、多額の資産を20代や30代で築く必要があり、非常に高い目標設定が求められます。

  • FILER 60
    「60歳でリタイア」を目標に、より現実的なスケジュールで資産形成を進める方法です。無理なく着実に資産を築き、老後に備えることを目的としています。

FILER 60は、FIREほどのスピード感は求められませんが、その分、誰でも取り組みやすい方法といえます。

なぜ「FILER 60」が現実的なのか

FIREが「早く資産を築いて自由になる」ことを目指しているのに対し、FILER 60は「60歳まで働きながら資産を形成する」という現実的な方法です。これにより、以下のようなメリットがあります。

  • 無理なく資産形成ができる
    30代や40代でも間に合うため、焦らずに資産形成を進められます。

  • 労働と資産形成のバランスが取れる
    完全に仕事を辞めるわけではないため、定期的な収入を得ながら計画的に資産を増やせます。

まとめ

榊原さんの提唱する「FILER 60」は、60歳でリタイアし、老後を豊かに過ごすための資産形成の方法です。FIREほど極端な計画は必要なく、現実的かつ無理のないペースで目標を達成できます。

老後の生活はお金次第で大きく変わります。年金だけに頼るのではなく、早い段階から資産形成を始め、自分自身の「お金の自由」を手に入れる準備を始めてみてはいかがでしょうか。



✅FILER 60を実現するための詳細なステップ

FILER 60を実現するための詳細なステップ

榊原さんの提唱するFILER 60は、60歳でリタイアし、老後に必要な資産を形成するための現実的なプランです。具体的なステップを以下に詳しく解説します。初心者の方でも理解できるように、例を交えながら進めていきます。

1. リタイア後の生活費を設定する

リタイア後に自分がどのくらいの生活費で満足できるかを計算することが第一歩です。ここでは、毎月の生活費に臨時出費を加えて、年間で必要となる金額を算出します。

  • 毎月の生活費を計算する
    例として、毎月30万円が必要だと仮定します。この金額には、家賃や食費、光熱費、通信費、日用品費などの基本的な生活費が含まれます。

  • 年間の生活費を計算する
    毎月の生活費に12か月を掛けた金額を算出します。
    30万円 × 12か月 = 360万円

  • 臨時出費を見積もる
    臨時で発生する可能性がある費用(冠婚葬祭、家電の買い替え、旅行、医療費など)を追加します。榊原さんの提案では、少なくとも年間30万円を見積もると良いとされています。

  • 年間総生活費を算出する
    毎月の生活費に臨時出費を加えた金額が年間総生活費です。
    360万円 + 30万円 = 年間生活費390万円

2. 受け取れる年金額を把握する

次に、自分が将来受け取れる年金額を確認します。これは、生活費の一部を補うための重要な収入源となります。

  • 年金シミュレーターを活用する
    年金シミュレーターを使えば、年齢やこれまでの年金の支払い実績を入力するだけで将来受け取れる金額を簡単に把握できます。三井住友銀行などの提供するツールがおすすめです。

  • 受け取れる年金額を計算する
    例として、年金の手取り額が月15万円だとします。この場合の年間の年金収入は以下の通りです。
    15万円 × 12か月 = 年間年金収入180万円

3. 60歳までに必要な貯蓄額を計算する

最後に、リタイア後の年間生活費と年金収入の差額を埋めるために必要な貯蓄額を計算します。この資金は投資で運用することを前提とします。

  • 不足分を計算する
    年間生活費から年間の年金収入を引き、不足分を求めます。
    390万円 − 180万円 = 年間不足額210万円

  • 必要な資産額を計算する
    不足分を運用利回りで割ることで、必要な資産額を計算します。榊原さんの提案では、安全に運用する場合は3%(0.03)を想定します。
    必要資産 = 年間不足額210万円 ÷ 0.03
    必要資産 = 7,000万円

計算のポイント

  • 運用利回りは3%を基準としますが、リスクをとれる場合は5%や7%も検討可能です。

  • 不足分の計算では、毎月の生活費や臨時出費を正確に把握することが重要です。

具体的な例

以下は、毎月の生活費が40万円、受け取れる年金が月20万円の場合の計算例です。

  1. 年間生活費
    40万円 × 12か月 + 臨時費用50万円 = 年間生活費530万円

  2. 年間の年金収入
    20万円 × 12か月 = 年間年金収入240万円

  3. 年間不足額
    530万円 − 240万円 = 年間不足額290万円

  4. 必要資産額(運用利回り3%の場合)
    290万円 ÷ 0.03 = 約9,667万円

まとめ

FILER 60を実現するには、自分の老後の生活費や年金額を具体的に把握し、その不足分を埋めるために必要な貯蓄額を計算することが重要です。このプロセスを行うことで、60歳までに目指すべき具体的な資産形成の目標が明確になります。

榊原さんのFILER 60は、FIREほどのスピード感や大きなリスクを求めない現実的な方法です。今から計画を立ててコツコツ資産形成を始めれば、誰でも実現可能な老後の備え方と言えるでしょう。



最後に

榊原正幸さんの『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』は、キャリア形成と資産形成の重要性をわかりやすく教えてくれる一冊です。仕事選びの基本となる「好きな仕事」「嫌じゃない仕事」「嫌な仕事」という3つの分類や、それぞれの特徴を知ることで、自分にとって最適な働き方を考えるヒントが得られます。

また、20代は「修行期間」として試行錯誤を恐れずにスキルや知識を磨くべきであることや、30代はリスクを取る最後のチャンスであり、この時期に軌道修正を行うことがその後の人生に大きく影響を与えることを榊原さんは強調しています。

さらに、老後の豊かさを左右するのは「お金の自由」であることを実感させてくれる内容です。現実的かつ無理のない資産形成方法として提案される「FILER 60」は、60歳でリタイアするための具体的なステップを示しており、将来に向けてどのような準備をすべきかを詳しく知ることができます。

「嫌な仕事」に悩んでいる方や、老後の生活に不安を抱えている方にとって、この本はキャリアと人生を見直す絶好の機会を提供してくれるでしょう。現状に悩んでいる方や、これからのキャリアプランを考えたい方には、ぜひ榊原正幸さんの『60歳までに「お金の自由」を手に入れる!』を手に取ることをお勧めします。この本を通じて、より自由で豊かな人生を築くためのヒントを見つけてみてください。






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