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夢の世界の住民権【明晰夢を見るには】

  夢の世界にも住民権を持ってる、と思ったのは、心理学の授業か何かで出てきた「わたしは」に続いて文を10個だか100個だか作っている二十歳の時だった。当時は結構はっきりと夢を見ていた。だから、夜ごとに見る夢と夢が、その境界どうしでつながっているような時がままにあって、それは一つの心象風景を描き出しているように感じられてしかたなかった。

夢の世界へのアクセス

 夢の世界へのアクセスーつまり、明晰夢を見る方法について、人と話したのは一度きりだ。

 ポルトガル語で「天使」を意味する名前のその男の子とは、スイスのサマーユースキャンプに参加した時に出会った。ブラジル人で、森林保全学を専攻していた。

 ピニャ・コラーダをこよなく愛し、その山奥のコテージのバーにピニャ・コラーダがないのを涙を浮かべて嘆いていた。

 彼は、夢へアクセスする方法を、こう教えてくれた。

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