T.W Lesson 36. 困難を人生の勝機に変えて
Chapter 36. Making good use of hard times
和訳:困難を人生の勝機に代えて
何をやってもうまくいかず、後退しているようにすら見える時こそ、本当に求めていた「生き方」や「在り方」に立ち返るチャンスだったりするものです。
――この生を誇り、心から満ち足りることのできるような「生き方」であり、「在り方」に立ち返る、チャンスです。それは、自らの小さな積み重ねに価値を置き、自分の足で歩くことを選び取るような「生き方」です(それまで誰か別の人の価値観で生きてきた人が!)。
そんな壮大な話でなくてもいい。一日の歩みをちょっと止め、一時間、身辺のあれこれを棚卸ししてみると、向こう三日間の迷いが払われる――そういう感覚です。
だから、いわゆる「困難」に直面した時ほど、わたしたちは強く賢く在れるのです。そしてそのチャンスはいつも巡って来る。
その時の問いが、肝心です。
「どうやってこれを乗り切ろうか」
――こちらでは、ないのです。
「どうやってこのチャンスを活かそうか?」
――こちらの方に、心の焦点を合わせるのです。
*
さて、「不景気は悪いものだ」という観念がありますが、それって、本当でしょうか?
私の場合、「悪いこと」のように目に映るできごとが眼前に現れた時には必ず、バイロン・ケイティー氏の本やCDを取り出して、彼女が提唱するワーク( *訳者注:「バイロン・ケイティーの提唱するワーク」…バイロン・ケイティ、スティーヴン・ミッチェル著『ザ・ワーク 人生を変える4つの質問』,2011年,ダイヤモンド社.原題『THE WORK』 .一見、困難に見える状況を捉え直す「四つの質問」で、世界の見方をパワフルに変革する米国啓発書の準古典とも言える一冊) に立ち返るようにしています。ぜひ、読んでみてください。強くお勧めします。
文字を何度を追うのもいいのですが、彼女の提唱する「四つのワーク」に、勇気を持って取り組んでみてください。実際にやってみるのは結構難しいはずですが、本気で、やってみるのです。本が提示しているステップに沿って、淡々と。イメージ的には、こうです――水際で、座ってつま先をちゃぽんと浸けるばかりじゃなく、飛び込んでとにかく泳ぎ、泳ぎ続けるのです。飛び込む前に思っていたよりももっと、勇気を持って固定観念を打破していかねばならない局面が、やってくることでしょう。
*
ヴィクトール・フランクル著『夜の霧』は、ナチス収容所における彼の人生観を描いた本ですが、これを読むと、われわれが自分自身の意思で「たましい」を輝かしうる事実に照らせば、外側の「状況」や「困難な時」は何の意味も成さないのだと確信することでしょう。
激動の時に在って、わたしたちは、銀行や不動産、クレジットカード、不動産のあれこれにとらわれる余り、自分でじぶんの心を縮こませてしまいがちです。でも、肝心なのは、今日という日に、何を成し遂げるのか、なのです。
ラルフ・ワルド―・エマーソンは、こう言っています。
‟政治的勝利、所有する物件価値の上昇、病気の快復、友との復縁などの「望ましい」ライフイベントこそがあなたの魂に幸せをもたらし、いつかそんな「いい日」がやってくる、と思ってはいまいか。信じるなかれ。あなたの心に平穏をもたらすのは、あなた自身の何事でもない。心の平穏をもたらすのは、あなたが心から求める「生き方」と「在り方」を勝ち取ることに、他ならないのです。”
TIME WARRIOR 『いのちのじかんのまもりびと』
第36章 おわり
本マガジン「タイムウォーリアー・いのちのじかんのまもりびと」は、スティーヴ・チャンドラー著「TIME WARRIOR」の和訳版です。あなたの人生という貴重な時間を、本当にやりたいこと――つまり命の目的のために、注げるようになる智慧と、エネルギーが詰まった一冊。
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