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AIは忘れ物女王を合成できない

AIは忘れ物女王を合成できない

有機質を夢見る無機質の文明
無機質の文明は有機質の夢を見る
まるで夏に憧れる雪だるまのように
それはとても滑稽
非効率を讃えなければ
それは決して手に入らない
封印してしまった魔法だから

Satomis.
Feb2020


【理性のことば】

 一昨日、次の記事を書きました。


 何か生きづらくって、青年期前半の大半を、平らなところで自らつまづき続けて、そういう自分を許せなかった女の子のお話です。

 許せない自分に憤って地団駄を踏んでいたら、体という居宅は揺れ上からタライは落ちてくるし、水を被ってびしょぬれなところにお約束でつまづいてふすまを破って隣の部屋に不本意に顔を出すことになるし(志村けんを私なりに偲んでいます。きよしとバカ殿さまの共演を、楽しく拝見したばかりなのに!こうして今息をしていることは本当に奇跡)…。

 そんなわたしが、「うっかり」で「抜けていて」、「コミュニケーションのツボが良くわからなくて」「不安で」「失敗ばかりで」「ちゃんとしたシャカイジンに憧れているのになれない」――そんな神様のイタズラそのものである体と脳の特性を備えた自分という存在にまるまるオッケーを出し、「忘れ物女王」として肯定的に捉え直し、わづかながらでも自分の「できること」に目を向け、それを活かして生きていこう!――そう開き直ったことで、毎日がとても楽になりました。

 そう、そしてそれはとても愉快。
 なぜならば、「わたし」という脳と体のコンビネーションは、終始何かやらかしてくれるから。ネタに尽きない!毎日、笑い心を飛ばして生きていられるコントのような人生!ライフ・キャン・ビー・ソー・ビューティフル。

 この、頭ではすでに17の時に分かっていたわたしの特性への自分という自我の捉え方を、それから倍近く(近くじゃないぞ)経って、ようやく腑に落とし、体現できた気持ちでいるのです。なんだろうねぇ、目から鱗が落ちたというか、自分のかけていた眼鏡を取り替えた感じ。世界を見るフィルターが、ガラッと、インド映画の一曲の前の後のように変わって、次のシーンが始まったような。

 この「自分は社会に適応できない仕事できないダメな人間だ」から、「欠落も含めて一層わたしという生命は美しい」へのコペルニクス的自分観の転換のプロセスを、『「忘れ物女王」とバーバヤガー』という物語に込めました。暗黒期の重たさも含んだ中・長編ですので、お時間を取ってご覧いただけたら、これ幸いです。(インスタントにエッセンスが欲しい方は、エピローグだけ読むのがいいとこどり感満載です。ただ、深さは全貌から、演繹的に得られると思います)

今後について

 3月兎に急き立てられるように、いや、駆り立てられるように、3月はほぼ毎日記事を書くことを目標としていました。*1

 結果として、本記事が記載されているマガジン「発達障害を讃える文学&発達障害ライフハック」で伝えたかった「発達障害グレーゾーンが抱え得るしんどさ」「一方でファビュラスに世界を眺められる諸々の感覚」「それらが35歳・女性のわたしをどこに連れて来たか」について、書き切れた、ような達成感に満たされています。

 昨日、エイプリルフールをはさんで、学校もやはり再開する模様ですし(非常勤・英語科で教壇に立たせてもらっています)、別のプロジェクトに力を注いで行く流れがふわっと頬をかすめています。

 ですから、ここnoteで説明的に何かを書く、のは1週間に数回、YouTubeのさとみチャンネルで言語学習の発信をするのは3、4週間に一回、程度にしようと思います。

 一方で!上記マガジンで書き及ばなかった「発達障害ライフハック」のところについて、マガジン「てへぺろ女子の発達障害ライフハック(仮)」で書いて行くことにしました。ネタだけは毎日増え続けるので、私の忘れ物記録も更新しながら(いやいやヤメテー)、あなたのスクリーンに「くすっ」「こんなやつが笑って暮らしてるなら、わたしだってできるはず」を届けるのを目標に!連載したいと思います。

 どうぞお付き合いくださいませ♡

2020年4月2日
Satomi Scarlett Obata

 


本当は、「note3週間マラソン」として書いていたのだけれど、最初の12日ぐらいで

 




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