【夢うつつ特集】雨音と夢の音
外出自粛でお家にいるようになって、はっきりした夢を見るようになった。
以前はもうちょっと現実離れしていたのが、普段は身近なのに物理的に距離を開けざるを得ない人が、頻繁に夢に出てくる。
きっと、わたしだけじゃないんだろうな。対象消失したものを補っていて、それこそ海の蓋を開けとかないと、心のバランスが取れないんだろうな、と思ってみている。
心のバランス、っていうのは、深層心理やそこで自分が渇望していたり、本当に思っていることと、顕在意識で実際に起こっていることやそこで自分が言動していること、その二つが両天秤に乗っていて、この単純な計測器をある程度釣り合うようにしていく自然な心的作用のことだとしよう。わたしは専門家じゃないが、そんな感じ。
以前にも書いた、吉本ばななの小説に出てくる「海の蓋」は、物質界と霊的な想念の世界とを普段隔てている意識の象徴だけれど、現実に浮遊感がある今は、それが無意識で曖昧になっているような気がする。
…自分でも書いていてなんのこっちゃ!と突っ込んでいたりするのですが(笑)、そういう側面もありやなしやと。だと思いますので、今日の主題である「夢特集」に行きたいと思います。
映画「君の名は」も、夢と現実が交錯していましたね。
言語は夢と同じところに生成システムがある。
映画という行為は未だ現実にならぬ夢にビジュアルを与える方法である。
そして、未だ成らぬ夢という女性性にかたちを与えることこそ、この世界に産まれたわれわれの仕事。
わたしたちは夢の世界にも住民権を持ってる。
…こうして過去の記事を洗い出していると、創作なんてすべて夢の産物なんだな、ということを思い知ります。
みなさん、今日も現実という良い夢を。
そして夢という深淵な現実の旅路に祝福を。
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