とじる
ここは函谷関か
まるで鎖国政策のふゆ
人も情報も往来させないかまえ
兵糧だけを、どんどんと運びこむ
根底にあるのは不安
”そとはこわいよ。
わたしをほろぼそうと
刃を向けて向かってくるんだ”
「ならばいっそのこと
この門をかたく閉ざす
異国の行商のもたらす
富や華の潤いは知っている
我が国の文も武も
放たれた彩の影響力も知っている
されど国の民が傷つかぬよう
幼子が泣くことのないよう
来たる敵は王都まで近づかせぬ。
そのためならば
この門をただ堅固に守ろう」
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冬は、苦手です。
17の頃から。
冬の足音が聞こえてきて、
いろんなものが外界から閉じていく力に
圧倒されそうになっている自分に気づきながら
どうにもできずにいる。
自分のおおもとのところというか、心まで
自分が降りて行く経路までふさがりかけていて、
せめてそのふさごうとしている力と対話してみたい、
そういう気持ちが今朝生まれて、
くだんのナイトくんワークをしようとしましたが、
相手はかたくなになってるから、それどころじゃない(笑)
どうしよう、、、と朝、いろいろタスクリストは切羽詰まる中
机に着き、「とじる」と降りてきて、
そこから国攻めの体をたどることで、少し「自分ごとではないこと」
として”かの女”の警戒心を緩めて、対話することができたような気がしています。
そうかぁ、外から攻撃されるのが、怖いんだね。
何をやっても攻め込まれる(=責められる)、ならばいっそ、何もやらない・労力を割かない方が消耗は少ない。・・・もっともだよねぇ…!
だどもね。
わたしはわたしの力を使って、周りの人をもっと幸せにしたいんだよ。
やってみて、責められることばかりじゃない。
今の周りには、わたしの仕事を素直に喜んで受け止めてくれる人が
たくさんいる。
昔のように、自分の苦手なことでいっぱいいっぱいに背伸びしなきゃなんない職場じゃないんだ。得意なことが、発揮できる職場にいる。
家庭だってそう。あなたのテキトウでおおざっぱな料理は、でも血が通っている。人を元気にすることができる。
あなたの授業は、空中分解しそうな時もあるけれど、ちゃんとメッセージをこめて、放つことができる。そのために改良しようとする姿勢は誰よりも強い。
――スイミーは言った。
「ぼくが目になる!」
朝の冷たい水の中を
昼のまばゆい光の中を
スイミーたちは泳いで
大きな魚を追い出した――
赤い魚の体になれなくっていい
黒い魚には黒い魚なりの、持ち場がある。
*
(余談)
国攻めが出てくるのは、絶賛『キングダム』を読み進め中だからです。
周王の中華統一の過程を描き出す大河漫画。
個と集団って、こうやって相互作用していくのか…と、不思議な気持ちで読んでいます。
ンフフフフ……