「かとうせいぶつってなに?」
「かとうせいぶつ、ってなに?」
ハナチャン(10歳女子)が、やぶからぼうに尋ねてきて、うーん、答えに窮した。
脳の大きさ?消化組織の単純さ?
うまく答えられなかった。
*
ところで、あなたの情報摂取量は、いかほどだろうか?
三十路半ばの自分は、デジタルネイティブ世代を見ていると、情報摂取量が半端ないな、と感嘆する。
グループチャットでは場所を異にしていても、リアルタイムで物事の骨子から機微までが瞬時に共有され、更新されてゆく。
情報の量だけじゃない。情報を管理するツールも実にさまざまで、それを使いこなしている。
*
元気の素は、消化力。
漢方を飲んでいて、そうなんだろうなと日々感じている。
食べたものを効率よくエネルギーにして、余計なものを排出する力。
それが良く作動してれば、たぶん、人は元気。
*
昔、高校の生物で「環形動物」を習った。
もろもろの器官が分化していなくて、要は口から肛門をつなぐ管そのもの。脳は確かないかほとんどなくって、松果体で光やらを感知して餌を求めて進んでゆく。ミミズに代表されるやつ、だった気がする(違ってたらごめん)
有機物を分解して、土に還したりする。自然のお掃除屋さん。
彼らは下等生物かな?
でも、消化力で言ったらヤバイやつらのかもしれない。
彼らなら、情報化極まったこの現代社会も、うまく消化して肥やしにしてくれるのかもしれない。
松果体の直観力で、進む方向を見間違わず。
*
何をもって「下等」とみなすのだろう?
わたしは彼らのように単純になりたい。
投げ銭は、翻訳の糧になります。