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「かとうせいぶつってなに?」

「かとうせいぶつ、ってなに?」

ハナチャン(10歳女子)が、やぶからぼうに尋ねてきて、うーん、答えに窮した。

脳の大きさ?消化組織の単純さ?

うまく答えられなかった。

ところで、あなたの情報摂取量は、いかほどだろうか?

三十路半ばの自分は、デジタルネイティブ世代を見ていると、情報摂取量が半端ないな、と感嘆する。

グループチャットでは場所を異にしていても、リアルタイムで物事の骨子から機微までが瞬時に共有され、更新されてゆく。

情報の量だけじゃない。情報を管理するツールも実にさまざまで、それを使いこなしている。

元気の素は、消化力。

漢方を飲んでいて、そうなんだろうなと日々感じている。

食べたものを効率よくエネルギーにして、余計なものを排出する力。

それが良く作動してれば、たぶん、人は元気。

昔、高校の生物で「環形動物」を習った。

もろもろの器官が分化していなくて、要は口から肛門をつなぐ管そのもの。脳は確かないかほとんどなくって、松果体で光やらを感知して餌を求めて進んでゆく。ミミズに代表されるやつ、だった気がする(違ってたらごめん)

有機物を分解して、土に還したりする。自然のお掃除屋さん。

彼らは下等生物かな?

でも、消化力で言ったらヤバイやつらのかもしれない。

彼らなら、情報化極まったこの現代社会も、うまく消化して肥やしにしてくれるのかもしれない。

松果体の直観力で、進む方向を見間違わず。

何をもって「下等」とみなすのだろう?

わたしは彼らのように単純になりたい。

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