
トリス始末記
アップルパイのフィリングに使われているように、林檎とシナモンは相性が良い。
しかし、シナモンパウダーには撥水性がある為、リンゴジュースに振りかけてもただ浮いてしまうだけで馴染んでくれず、香りも立たない。
コップの底に振ったシナモンを、ウイスキーか何かで湿らせてからジュースを注ぐと上手く馴染んでくれるのだけれど、ひと手間かかる。
何かないかと棚を探ったら、出先で歯痛を紛らす為に購ったトリスのポケット瓶をそのままにしていたのが出て来た。
これに S&B のシナモンパウダーをウイスキーの瓶の底にうっすら積もるくらいの量を入れて振り、馴染ませて暫く置く。
ウマい。 これだけでも飲める。
コップの底にたらりとシナモントリスを垂らし、リンゴジュースを注ぐ。
ウイスキーの味はほとんどせず、酔いが回るほどのアルコールも感じない
(まぁ、仕事に行く前などには飲めないが)。
しかし、嚥下した後に鼻の奥に抜けるのは、まさしくシナモン。
丁度頃合いに効いてくれた。
リンゴジュースに混ぜる為に作ったが、安めのリンゴデニッシュに掛けてみるのも良いかもしれない。
(2023.10.08 記)