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既刊『ああ、あなた、あなたのひかりに吊られたい』【文学フリマ大阪12頒布本】

9/8(日)開催文学フリマ大阪12で頒布する既刊『ああ、あなた、あなたのひかりに吊られたい』の紹介です!
気になってくださった方は【え-08】【郁郁青青】にぜひお越しください!


『ああ、あなた、あなたのひかりに吊られたい』

A5版 / 152P / 1,500円

「郁織くん」「織人」
いとこ、幼なじみ、親友、神様。
閉ざされた村で生まれ育った二人の友情のおはなし。
表紙右が郁織くん、左が織人です。

感情が大きめの二人を中心にした7編の短編集です。
出会いからはじまり、話がすすむにつれ二人の年齢があがるように書いていますが、どこから読んでいただいても問題ありません。

・クソデカ感情
・人の心がないゆえ誰にでも優しい人に尽くす人
・信仰
・どこまでいっても友情
・閉ざされた村の鬱屈した関係
こんな話が好きな方にオススメします。

収録短編

『ひかり』

榮藤本家長男・榮藤郁織が7歳になったお披露目の日。
短命で知られる榮藤本家は、7歳になるまで決して家から出ず、他人に姿を見せない。
分家長男の榮藤織人は、初めて外へ出た榮藤郁織に歳が近い同性という理由で声をかけられる。
「織人くん」 身体が弱いため強制的に女装をさせられていた織人は、からかわず、初めて自分を「対等な男の子」として見てくれた郁織にひかりを見出して。
二人のはじまりの話。

7歳の榮藤郁織と6歳の榮藤織人。
二人のはじまりをお読みいただけます。
全編試し読みあります。

『夏』

夏、お盆にだけ行く田舎のおばあちゃん家。
濃い日陰を探してたどりついた神社で出会ったのは、お人形さんみたいな男の子。
「僕、榮藤郁織。君は?」
夏だけの思い出、夏だけの男の子。

皆さんから「アッ……この頃から郁織くんって郁織くんなんですね……」と言っていただける幼少期郁織くん小説です。
冒頭試し読みあります。

『リチェルカーレ』

高校の帰り道、郁織に誘われて、織人は一緒にファミレスに入った。
いつもの笑顔でテーブルに広げられたのは、大量の手紙。
いくつかかいつまんで読んでみると、それは。

郁織くんの郁織くんたる様に振り回される苦労人榮藤織人がお読みいただけます。

『ラウンジ』

放課後のレッスン室。
今まで交わらず、きっと、これから交わることもない同級生二人が、グランドピアノをかいしてつながる話。

織人の高校生の頃のお話。
穏やかな時間をお読みいただけます。

『ジムノペディ』

全能感、劣等感、自分は特別で、あいつが特別なのはおかしい。 あいつが嫌い。 榮藤郁織が嫌い。
主役になれなかった人の、最後の悪あがき。
ほんとうにわからなきゃいけなかったことは。

一番読むのに体力を使う話かもしれないです。
劣等感の飽和をお読みいただけます。

『ああ、あなた、あなたのひかりに吊られたい』

雨にふられ、カフェで雨宿りをする大学生の郁織と織人。
「郁織くんはかわらないね」
小さい頃にした雨宿りを思い出しながら、会話に花を咲かせる。
そして、通り雨がさっていき、西日はさしかかる。
世界が、郁織を照らすように。

変わらないという美点。
変わらないというおぞましさ。
穏やかにどこかおかしい二人をお読みいただけます。

『前夜』

悪い夢をはらってくれるのは、いつもあなた。

やさしいやさしい郁織くんをお読みいただけます。

カタログで気になるしていただけるとイベント当日のチェックに便利です!
ぜひご利用ください。

文学フリマ大阪12お品書き

『ドリンクバーで永遠を』

『どうしようもない君が好き』

『ああ、あなた、あなたのひかりに吊られたい』

【え-08】でお待ちしてます

そもそも文学フリマ大阪って?

時間 9/8(日) 12:00〜17:00
場所 OMMビル2F A・B・Cホール

入場無料の文学作品イベントです。
ぜひお越しください!

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文学フリマ大阪12について

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