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ふらっとインフラ

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株式会社2ndStarがnoteにて連載しているインフラの魅力を発信する記事「ふらっとインフラ」をまとめたマガジンです! 毎週土曜日に投稿されますので、ぜひご覧ください!
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記事一覧

埼玉県八潮市の道路陥没事故は全国どこでも起きる ふらっとインフラ#12

埼玉県八潮市で起きた下水道管の破損などが原因とみられる大規模な道路陥没で、消防は転落した男性を救助するため穴の中に重機を入れる方針で、通り道となるスロープを作る工事を始めました。 みなさんお久しぶりです。 久しぶりのふらっとインフラですが、今回は現在進行形で大問題になっている埼玉県八潮市の道路陥没に関するお話です。 現在も懸命な捜索活動が進められていますが、水が溜まってしまった原因でなかなか難しくなってしまいました。 さて、この道路陥没事故。 なぜ起きてしまったのでしょう

今年の土木は何が起こる?

明けましておめでとうございます。 今年もふらっとインフラをよろしくお願いいたします。 さて、新年を迎えてすでに10日が過ぎておりますが、皆さんはどんな年末年始を過ごしていましたか? 私は、完全に寝正月で食っちゃ寝ちゃという年末年始を過ごし、久しぶりにゆっくり休みを取ることができました。おかげで少し太ったかな? 2024年もいろいろありましたね。特に建設業界では働き方改革で労働時間が見直されるという非常にインパクトのある出来事もあったり、1月に起きた能登半島地震をはじめ、豪雨

総工費約4100億円!?新丸山ダムと最新技術

💡第10回目の投稿になります。 年内最後の投稿は、今も建設が進められている新丸山ダムについて取り上げます。 今までの土木建設とは遥かにスケールが違う、世界の最新を走る日本の新技術とその未来について見ていきましょう!! 2ndStarでは、土木インフラの魅力に迫る記事を取り上げてnoteにて配信しております。過去の記事について以下マガジンで読むことができますので、マガジンのフォローもよろしくお願いします。 新丸山ダムの概要新丸山ダムについて概要を説明する前に、新があるとい

京都ー大阪間の物流を築いた豊臣さんの大工事

土木の偉人(プチコーナー) この言葉は、アメリカ・カルフォルニア州サンフランシスコのゴールデン海峡にかかるゴールデンゲートブリッジ建設に大きく貢献したジョセフ・シュトラウスの言葉です。 ゴールデンゲートブリッジというのは、その見た目から見ても吊橋であることはわかるのですが、さまざまな構造的仕組みをうまく取り入れることで、非常に長い橋を建設することができました。この案などを提案したシュトラウスからすると、彼の考えやアイデアは夢から始まっているのかもしれませんね。 さて、今回

清正公による熊本の治水

プチコーナー今回紹介するのは山に木を生やした男、伊庭貞剛についてです。 伊庭貞剛は住友の所有する鉱山を管理する立場として明治時代を過ごしていたのですが、禿山となっていた鉱山は雨が降ればいつ土砂崩れが起きてもおかしくない状況でした。そして実際に鉱山では大事故が起きて、山の管理問題が顕著になってきました。そこで、伊庭貞剛は山に木を植える植林活動を会社を中心に起こしたのです。それが今の住友林業につながっているなど、伊庭貞剛は詳しく知れば知るほど興味深い話がたくさん出てくるので、ぜひ

関から名古屋へ、「愛岐大橋」の持つ役目

土木の偉人(プチコーナー) これは、熊本城を築城した加藤清正公の名言としても有名な言葉です。 この意味は、ある寺の表には参拝者を出迎える桜並木が植えられ、裏には非常食としても役に立つ栗の木が植えられている様を清正公が表と裏、両面への心がけをおろそかにしてはならないとして語られたそうです。 まさに土木事業に非常に力を入れていた清正公だからこその言葉だと感じますね。 今回から冒頭のアイスブレイクとして、土木の偉人の考え方に触れてみるプチコーナーを作ってみようと思います。 これ

陰陽を持つ橋「犬山橋」から見る景色

全国のインフラをふらっと見ながらその歴史や魅力を感じる「ふらっとインフラ」。今回は愛知県と岐阜県を結び、木曽川を渡る「犬山橋」について、その魅力をご紹介します。 みなさんこんにちは。 土木インフラをこよなく愛するオワDです。 今回も木曽川に架かる橋について取り上げさせてください笑。地元贔屓ですみません笑。 今週から一気に寒くなって構造物たちも一気に縮こまりそうな感じですが、私も寒さに耐えるべく、ポケットにカイロを忍び込ませています。 ふらっとインフラも第六回目の投稿というこ

ふらっとインフラ投稿スケジュールについて

皆様いつもふらっとインフラをご愛読いただきましてありがとうございます。 毎回の記事を書かさせていただいております。オワDです。 ふらっとインフラの投稿スケジュールについてご連絡できればということで、今回の記事を投稿させていただくきました。 毎週土曜日投稿を目指していたのですが、最近クオリティを追いかけ始めたが故に投稿日に間に合わない事案が発生してしまいました。 そのため、投稿スケジュールを少々変更させていただければと思います。 以下の表にまとめさせていただきましたので、よ

ギリギリで落ちなかった橋──木曽川大橋に見る日本のインフラ維持の危機

An Italian trial into the 2018 Genoa bridge disaster that killed 43 people has heard it was known for years there was a risk it might collapse. by BBC これはイギリスの公共放送局BBCの記事の冒頭です。2018年、イタリアのモランディ橋は何の前触れもないかのように崩落し、43人もの命が失われました。 もし、あなたの住んでい

日本の橋の歴史〜江戸幕末-現代編〜

さて、シリーズで投稿させていただいております「ふらっとインフラ」! いつも通り、2ndStar社のインフラオタク、オワDが執筆させていただいております。 第四回ということで、前回は江戸時代までの日本の橋は、交通の便はもちろんのこと、文化や政治・権力なども絡んでいたなんてお話を書かさせていただきました。 今回は日本の橋の歴史後編といたしまして、江戸幕末から現代にかけて日本の橋はどうなっているのか、その概観を前回同様、「橋の日本史試論 松村博 1999年」という論文をベースに遡っ

日本の橋の歴史〜古代-江戸幕末編〜

第三回やってまいりました!ふらっとインフラシリーズです! 今回から日本土木史編を取り上げていきたいということで、日本の橋梁の歴史について皆さんと一緒にみていきましょう!橋梁の歴史を深ぼるということで、「橋の日本史試論 松村博 1999年」という投稿論文をベースに縄文から幕末までを遡っていきましょう! また、株式会社2ndStarでは「地球に住むを守る」をミッションに土木インフラに関心を持つ人を増やす活動をしております。ぜひ、フォローして応援お願いします! それでは、ふらっとイ

木曽川水系ってなに?@ふらっとインフラ#2

第二回やってまいりました!ふらっとインフラシリーズです! 今回も私、オワDが記事を執筆させていただきました。拙い文章ではございますが、最後まで読んでいただけますと幸いです。 また、株式会社2ndStarでは「地球に住むを守る」をミッションに土木インフラに関心を持つ人を増やす活動をしております。ぜひ、フォローして応援お願いします! それでは、ふらっとインフラの旅、いってらっしゃい! 木曽川水系の魅力と治水の歴史「治水」って何を思い浮かべますか? 武田信玄? 加藤清正? 戦国

鵜飼い大橋はなぜ吊り橋なのか? @ ふらっとインフラ#1

株式会社2ndStarのインフラマニア、オワDです。 最近インフラ見てますか? 本日から連載します「ふらっとインフラ」では、インフラマニアの私オワDが日本全国のいろいろなインフラを訪れて、取材させていただき、このnoteで取り上げさせていただく企画でございます。 全国のインフラオタクの皆様、この企画を通してインフラの魅力をより感じていただき、日本の土木をもっと盛り上げていけたらと考えておりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 さて、記念すべき初回に取り上げさせて