転職の決め手はあなた次第!40代が決断するポイントとその結果は
セカンドゴングのなげです。
転職しようと考えるときに、
「この会社にしよう!」
このように決心する決め手はいくつかあるものです。
それは「やりがいのある仕事」かもしれませんし、「お金」なのかもしれません。
決め手になる要因は人それぞれですし、あなたが今いちばん重要だと考えていることを、転職の決め手にするべきです。
筆者も過去の転職経験のなかで、
・憧れの仕事(やりたい仕事)
・年収アップ
・キャリアを活かせる
このようなことを、その時々の決め手にして転職を決断してきました。
今回の記事では、筆者が転職したときに選んだ3つの決め手と、その結果はどうなったのか、過去を振り返りながらお話ししたいと思います。
1.やりたい仕事・憧れの仕事である
・今の仕事が嫌いなわけではないけれど、他にやりたい仕事がある
・いつかはやってみたいと憧れている仕事がある
このような思いを持つ方も少なくないでしょう。
筆者も「いつかはやりたい」と思っていた仕事に、転職してチャレンジした経験があります。
筆者は新卒で就職してから、ずっと営業畑を歩んできました。
ですが大学でマーケティングの勉強をしていたこともあり、
「いつかはマーケティングをやってみたい」
心の中でずっとこのように思っていたのです。
■憧れの仕事はやってみると意外に地味だった…
あるメーカーの新規に事業を立ち上げる部門に雇われて、憧れだったマーケティングの仕事をすることになりました。
最初のうちは楽しくて仕方ありませんでしたが、だんだんといろんなことがわかってくると、マーケティングは意外に地味な仕事だということがわかってきたのです。
マーケティングとひと口に言っても、その仕事は多岐にわたります。
市場調査 / 商品開発 / 商品企画 / セールスプロモーション / MD / 生産数量・輸入数量計画立案 / プレスなど…
細かく上げていけばキリがありません。
大企業であれば細分化されていて、それぞれの課に分かれていたりします。
華やかに見えるのは、やはり宣伝広告を担当するプレスや、商品開発ですよね。
筆者が担当したのは、
市場調査、商品企画開発、プロモーションツールの作成、輸入数量計画など
上記のようなものだったのですが、いざ実際にやってみると、地味なただの作業が多かったです。
商品開発といっても、原料屋さん、容器屋さん、香料屋さんとの連絡や調整がメイン業務となります。
輸入数量を決定したりするのも、
「今のトレンドがこうだから…」
このようなイメージしていたものではなく、過去の類似商品の売上を調べ上げて比較し、販売数量を予測するという事務作業でした。
やりたいと思っていた仕事だったので、もちろん楽しかったのですが、マーケティングの基礎がない私には、なかなか時間のかかる仕事もあったのです。
■40代で未経験職にチャレンジするのは容易ではない
やはり営業畑からポンと来て、マーケティングで結果を出すのは簡単ではありません。
本人的には楽しかったし、努力もしていたのですが、会社としては満足いくものと評価していませんでした。
マーケティングは仕事が細分化されていることもあり、それぞれの専門分野で経験がある人に、ノウハウを教わらないとなかなか身につきません。
筆者の場合は、トレーニングしてくれる経験者の先輩や上司がいなかったので、勉強しながら仕事をこなしていくという感じで効率がよくありませんでした。
その後は、会社にマーケティングの経験者が中途入社してきて、筆者は経験のある営業部に異動することなったのです。
筆者としては一度はやりたい仕事に就けたので、この転職をしてよかったと考えています。
実際にマーケティングの仕事をしてから、視野も広がりましたし、営業の仕事にも役に立っています。
しかし、やはり40代から違う職種に転職するのは容易ではありません。
希望の職種に就けたとしても、筆者の時のように経験値が低くて、会社の望んでいる結果を出せずに終わってしまうこともあるのです。
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2.年収がアップする
転職するときに「年収アップ」を意識する方は、一般的にも多いものです。
筆者も30代から40代前半にかけて、転職の決め手として重視したことは、やはり「年収アップ」でした。
当時は年収が低く生活も苦しかったので、年収アップのための転職活動をして、新規事業の営業マネージャーに転職をしたのです。
その結果、年収を1.5倍にアップさせることができました。
■年収の高さと責任の重さは比例する
年収アップが目的の転職ですので、仕事は多少キツくてもしょうがないという覚悟はありました。
年収がアップするということは、責任の重さも増えるということです。
年収が増えたのは、以下が要因であると考えています。
・営業責任者としてマネージャー職に就く
・新規事業の立ち上げなので、ゼロから事業を始めるリスク
・それまでの人脈や流通ルートもギャラに含まれる
新規に別業界に参入する事業ですから、会社には新規参入する業界のことを、理解している人がほとんどいなかったのです。
ですので、自社の経営陣に業界の常識を理解させるだけでもひと苦労でした。
また、元の事業ベースがなにもなく、営業戦略も販売ルートも商品も何もない。このような状態から立ち上げる必要があったのです。
イチから始めるのとゼロから始めるのは、まったく違うことなのだと痛感しました。
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■結果を出さないと年収は維持できない
なんとか形になって事業は立ち上がり、商品開発も完了し、販売ルートも確保でき、無事に流通に乗せることはできたのです。
しかし、事業を立ち上げるのも大変ですが、継続していくこともさらに大変だということに、筆者は徐々に気づくことになります。
筆者が所属していた事業部は、事業を立ち上げたものの、会社の期待値をクリアする結果が出せず、営業責任者である筆者と、商品開発責任者が降格&減俸になりました。
もともと転職した会社は評価の振り幅が大きい会社で、
・20代で役員に抜擢される
・部長職で入社しても結果が出せなければ一般職へ降格
上記のようになんでもありの会社でした。
これまでにも評価基準が厳しかったり、評価対象項目が非常に多い会社に勤務していたことはあります。
しかし、給料が上がらないことはあっても、減俸になるという経験をしたことは、筆者ははじめてだったのです。
転職したことを失敗だったとは思っていませんが、
「いったん入社したら年俸は保証されるもの」
このように思い込んでいたのは間違いでした。
3.自分のキャリアとスキルを活かせる
転職するときに、中途採用者に求められるのは「即戦力」であることです。
即戦力の人材は、採用する企業にとっても都合がいいですし、転職する側にとっても自分の実力をすぐに発揮できるので、win-winの関係といえるでしょう。
筆者が関西に住んでいた頃に、
「この会社なら今までのスキルを活かして仕事ができる」
このように考えて、同業他社に転職した経験があります。
あるメーカーに転職したのですが、40代でしたしそれまでの経験値も買われて、マネージャーとして採用されました。
それなりに年俸も上がって納得のいく転職でしたし、やはり自分のキャリアを評価されるというのはうれしいものです。
■キャリアが活かせれば転職のストレスも少ない
転職の決め手になったのは、流通ルート、クライアントが前職とほぼ同じだったこと。
当時の筆者は営業職だったのですが、扱う商品が違うだけで、やることは前職とほとんど同じだったのです。
また、しばらく関西に住んでいたこともあって、名古屋から広島くらいまでのクライアントを、ほぼ把握していたことも役に立ちました。
キャリアを活かせる転職では、それまでのスキルや土地勘、人脈など、すべてを生かせることが強みです。
会社の看板が変わっただけで、仕事としてやることがほとんど変わらないと、転職によるストレスも激減するでしょう。
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■即戦力で活躍できれば好循環になる
新しい仕事や会社に馴染むのには、どうしても時間がかかることがあるものです。
自分の思い通りに物事が動かずに、実力を発揮できないジレンマに陥ることもあります。
その点、自分のキャリアを活かせる転職であれば、比較的ストレスが少なく、自分の実力を発揮しやすいでしょう。
即戦力として活躍できれば、新しい会社でも早い段階で評価されて、仕事もどんどんしやすくなっていくはずです。
筆者の転職事例だけを振り返ると、このキャリアを丸ごと活かせる転職が、いちばん成功したと思っています。
まとめ:いちばん重要と考えていることが転職の決め手
転職するときの決め手は、人それぞれに違いますし、違っていいものだと思っています。
転職にはそれなりの覚悟とパワーが必要ですし、仕事を続けていくうえで大切なのはモチベーションです。
「転職では、こういうことを決め手にした方がいい」
このように一概に言えるものではなく、あなたが今いちばん重要だと考えていることを、転職の決め手にするべきでしょう。
・やりたい仕事
・年収アップ
・キャリアを活かせる
筆者の場合は、上記などを決め手にして転職しましたが、どのケースでも転職して後悔したことはありません。
自身が求めていることを手にできる転職であるのなら、それは間違いなく成功だと言えるはずです。
自信を持って前に進みましょう。
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