知のインデックス作り - 自分の思考はすべてここに -
デジタルの力で自分だけの知を一元管理
紙のノートにペンで書く楽しさは、私にとってなくてはならないものです。
これまでたくさん投稿をしてきました。
これに加えて、自分だけの知識を一元的に整理し、蓄積し、そして活用するために、デジタルの力を活用しています。
このnoteで以前ご紹介した、Googleドキュメントを活用した自分だけの「知のデータベース」です。
知のデータベースで最も重要なのは、自分のとって大切な情報への玄関口となる、包括的なインデックスを作ることだと思っています。
今日はそのインデックス作りの大切さについて書きたいと思います。
インデックスの大切さ
必要な情報にすばやくたどり着くためには、検索機能が大変便利です。また、Googleドライブのフォルダ機能でファイルを管理することも有益です。
一方で、私は、Googleドキュメントで情報(ファイル)への「知のデータベース・インデックス」という一つのファイルを作成しています。
そして、そのインデックスファイルから、情報(ファイル)へのリンクを貼り、必要な情報にアクセスできるようにしています。
Googleドキュメントのインデックス機能というと、単一のドキュメント内の目次としての活用を想像するかもしれません。それも便利ですが、私は複数のドキュメントを横断して整理することにこそ真価があると考えています。
このファイルを見れば、今の自分の最新の知識が俯瞰できます。ここ強化したいな、改善したいな、偏っているな、こんなことをやってみたいな、など自分の知識のアップデートを考えるきっかけにもなります。
日々の大切な情報メモをどこに保管するか
私は、日々の仕事で学んだこと、気づき、読書メモ、感情など、こまめにメモをしています。紙の場合もスマホの場合もPCの場合もあります。
これらの中で大切な内容は、永続的メモとして、自分だけの知のデータベースに蓄積しています。
どこに情報を保管すべきかを考えるとき、まずこのインデックスファイルを見てどのプロジェクトやテーマに役立ちそうなのかを考えます。
適切と思われるプロジェクトやテーマがあればそのファイルに追加し、無ければ新たな情報としてインデックスに追加します。
インデックスの構造
私の場合、「1. Temp」、「2. プロジェクト」、「3. テーマ」、「4. アーカイブ」という1層目のセクションを作り、その下の2層目に、個別の対象ファイルへのリンクを貼っています。
「知のデータベース・インデックス」ファイルは、複雑なものではなく、以下のような2層または3層構造を基本としています。
1. Temp
1.1 アイデア
1.2 ・・・
適切な場所にすぐに置けないアイデアや情報を一時的に保管する場所です。
アイデアが膨らんできたものがあれば、プロジェクトやテーマに移動します。
2. プロジェクト
2.1 AAA
2.1.1 プロジェクト計画
2.1.2 ・・・
2.2 BBB
2.2.1・・・
2.22 ・・・
現在、取り組んでいるものです。主に〆切のある仕事やプライベートの行事、自分だけのプロジェクト等もここに作っています。
ここでは、2層目(2.1・・・)へのリンクを貼ります。ファイルが増えて、その下の3層目 (2.1.1・・・)が必要となった場合は、2層目のリンク先ファイルをプロジェクト毎のインデックスファイルとし、そこから3層目のリンクを貼ります。
3. テーマ
3.1 ミッションステートメント
3.1.1 最高の自分でいるためのリスト
3.1.2 ・・・
3.2 家族
3.3 本・雑誌・講演
3.4 語学 などなど
中長期に取り組むこと、自分に責任のあること、関心があること(将来プロジェクトとして取り組むかもしれないこと)などを入れています。
リンクの貼り方はプロジェクトと同様です。
4. アーカイブ
4.1・・・
終了したこと、役割を終えたこと、関心が薄れたことなどを保管する場所です。必要に応じ、復活させることも想定しています。
インデックスの定期的な更新
インデックスファイルは一度作って終わりではありません。新しいプロジェクトを始めるたびに、情報を得るたびに、少しずつ更新していきます。
また、定期的にこのインデックスファイルを眺めて、順序や構造を見直すこともしています。この繰り返しで、今の自分の最新の知識が一覧化されている状態を保ちます。
なお、「3. テーマ」には、情報(ファイル)がなく、リンクがない、タイトルだけのものもあります。今は取り組んでいないけど、関心があるもの、興味があるものは、タイトルだけでも書いておきます。
はじめから完璧なものを作ろうと頑張ったというよりも、少しずつ作成していき、いつの間にか今の状態に近づいてきた、という感じです。
手書きノートとの連携
デジタルの包括的インデックスを作る上で、手書きノートとの連携も重要です。
通常は、ハイライトした大切な情報をタイピングか音声入力をしています。
ただ、手書きの紙ノートでマインドマップや図等を書いて、これは後でも参照したい内容だなという時は、Googleドライブでノートの内容をスキャンして保存しています。
そのタイトルとリンクをインデックスに追加しておくことで、手書きの知識もデジタル上で整理・活用できます。
自分の思考はすべてこの中に
外山滋比古さんは、著書『思考の整理学』において、日々書き留めたメモからエッセンスを抽出した紙ノート「メタ・ノート」を作っていたと述べています。
以下の記事でも、ご紹介されていました。
Googleドキュメントを使ったインデックスファイルは、ここを見れば自分の今の知識の一覧がある、という安心感が得られます。
何より、自分が試行錯誤しながら、適宜アップデートして、最新の状態を維持することで、将来の自分が最高のパフォーマンスを発揮するためのツールとして、様々な活用ができるのではないかと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。良い一日をお過ごしください!