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情報を用途で整理する -『SECOND BRAIN (セカンドブレイン)』ディアゴ・フォーテ
私は、紙のノートにペンで書くのが子供のころから大好きです。字を書くことに抵抗がなく、いつまで書いていても疲れないし、楽しいのです。
その一方で、Googleドキュメントなどのクラウドサービスも活用しています。デジタルメモの強力さに魅力を感じています。
長い間、アナログとデジタルを併用しながら、私にとって最適な情報管理システムを構築することを模索しており、試行錯誤を繰り返しています。そんな中で、より最適な仕組みが作れる一助になるのではないか、と思い手に取ったのが本書です。
この本は、デジタルツールにもう一つの頭脳(セカンドブレイン)を構築し、自分の脳(ファーストブレイン)に、クリエイティブな仕事に集中させる環境を作ることを提案しています。
CODEメソッド、PARA、発散と収束のステップなど、いくつか参考になるフレームワークを紹介していますが、私が一番参考になったPARAメソッドについて紹介します。
セカンドブレインには、以下の4つに情報を分類する「PARA」を推奨しています。つまり、情報の種類ではなく、情報の用途で整理することを推奨しています。
・Project (プロジェクト)・・・今取り組んでいる〆切のあること
・Area (エリア)・・・時間をかけて取り組むこと
・Resource (リソース)・・・将来実行すること(今はできないこと)
・Archive (アーカイブ)・・・すでに終わったこと
このアイデアが一番役に立つのはどのプロジェクトだろう、と考えて情報の置き場を考えるのが大切ということです。
そして、今必要としない情報はアーカイブ(貯蔵庫)に入れ、脳みそから一時離す、そして必要が生じたらその時に再度復活させる、ということを勧めています。
几帳面な人は、上記のようなカテゴライズではなく、時系列や情報の種類によってフォルダ管理をされているのではないでしょうか。
また、著者は以下のような注意喚起もしています。
学ぶことが好きな人は、情報をどんどん集めるばかりで、次のステップへ進
んでそれを実践することがないという落とし穴にはまりやすい
大切なのは、情報を収集することではなく、目的(プロジェクトの達成目標など)のために、得た情報を活用することのはずです。
どのプロジェクト、エリア、リソースに該当するのだろうと考えることが、その後の活用につながりやすいのだと理解しました。
そして、いざプロジェクトで集めた情報を活用することについて、以下のように言っています。
クリエイクリエイティビティはつねに既存のパーツのリミックスである
あらためて情報管理の本質に気づかせてくれた良書でした。
お読みいただきありがとうございます。良い一日をお過ごしください。