あなたは〇〇おじさんで、友だちつくる?
最近公開した記事でもっともアクセスが多かったのが、こちら。
時期柄、平和や紛争解決に言及した記事が目立つし、多くの読者を獲得するんですけど、ユルいネタが1位。これはこれで、うれしいことです。
greenz.jpというメディアプロジェクトは16年間続いていますが、みんな結婚をし子どもが生まれたり、地方移住をしたり、大学の教員になったりして、社会情勢を見つめるレンズが変わっていくんですよね。
良くも悪くも僕は、まだ独身で子どももいないし、東京大好きなので(笑) 他のメンバーが企画しなそうなことを、ひょこひょこリサーチして記事化していくワークスタイルです。
他のメンバーがあまり領域にしなくなったのは、1500字程度の短くて、かつポジティブでポップな気分になれる記事。海外の情報網を徹底的に調べ上げて、面白いヒト・モノ・コトを見つけて、サクッとポップにつくるという手法なんですが、2013年ぐらいは仲間がたくさんいたけれど、一昨年ぐらいに誰も居なくなってしまった・・・。
そんなわけで、2020年から第2編集部をつくって、その仲間たちと活動しています。
こんなのとか。
こんなのも。
生きがいを見つけるおじさんシリーズが自然とできあがりつつある。
ところで、この「パンケーキおじさん」の記事。お菓子をつくるのがうまいというスキルを「資源」として、自分のセルフ・エスティームを高め、地域コミュニティの醸成にも寄与したという素敵な話なんですけれど。
「美味しいパンケーキをつくれる」ことで自分と地域に貢献できると気づくのは難しいし、「何ができるだろう」と熟考しても見えてこないときに鬱々としてしまったりするのは誰にもあるもの。
見えてこないときの社会との断絶感。
遮断されたような感覚。
そこから這い上がろうと、健気にがんばりつつ苦心する過程が、いつだか翻訳したブライアン・ウィルソンの曲の歌詞なんですが。
でも、先に書いた「資源」というのは、人なら誰でも持っているものなんです。特技、趣味、従事している仕事の技能、知識、性格やふるまい、住んでいる場所、などが自分自身や誰かの暮らしを美しくする「資源」になれる。
僕だと、DJができる、文章がうまい、取材ができる、東京都に住んでいる、音楽をつくれる、レストランに詳しい、英文学を専攻していた、いろいろでてくる。
ただ見つけるのが難しかったり、それが「資源」だと自信が持てなかったり。プロフェッショナルとして展開していることならまだしも、アマチュアな技能や、趣味程度だと、なかなか胸張って言えないですよね。
他己紹介はその点ですごく有効なファシリテーションで、その点で僕はmixiはよくできたSNSだったなと思います。当時は、足あととかめんどいし、日本人しか使わないし、ソーシャルというより内輪の醸成って感じで、嫌いだったけれどね(笑)
友人やビジネスパートナーと、たまに他己紹介をすることは、セルフ・エスティームにも、自分の資源を見つけて、自身や社会とつながり未来を切りひらくうえですごく大事そうだなと気づきました。
今度の会議で、それをやろうかな・・・。
p.s. - この「資源」「資本」思考はソーヤー海さんや鈴木菜央さんを経由してパーマカルチャーを学んだ経験が大きいでしょうね。他己紹介以外に、偏愛マップを書くのもアリだと思います。