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7.28 地名の日
桃の種を植えた人がいて、そこは元々田んぼだったので、その土地は桃田と名付けられた。
高いところで見晴らしが良かったその場所は、高見台という名前が付いた。
昔の人はシンプルだった。
シンプルな方が普遍的に支持されるということを知っていたわけでも無かろうに。
野原の中を野中と名付けるくらいの軽やかさで、この世界にある物をただそこに在るものとしてシンプルに見てみたい。
余計な考えが入り込まぬほど、ただ目の前にある景色をそのものとして見てみたい。
机は机。椅子は椅子。
犬は犬だし、猫は猫。
いつだってややこしい意味づけをするのが現代の流行だ。
意味なんか無くたって、物事はそこに存在しているのに。
あなたも、私も、あの人も。
机も椅子も犬も猫も。
シンプルな瞳で、今を生きる。