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タイ-アヘンの博物館巡り-番外編 ヒルトライブ山岳民族博物館 レポ
タイの北部には山岳民族が住んでいる。ヒルトライブ山岳民族博物館はその少数民族の文化を学ぶために作られた施設だ。
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なぜ今回ドラッグオタクの私がここへ来たのかというと、ここではアヘンに関する展示があるからである。
タイの山岳民族はヘロインやアヘンの原料であるオピウムの栽培と深い関係がある。彼らは貧困であるがゆえ、育てやすく高く売れるオピウムを育てて、生計を立てていた時代があったのだ。
あくまでもこの施設はタイ北部に住む少数民族についての展示であり、アヘンをメインに取り扱ってはいない。アヘンのことは展示全体の3分の1程度割かれていて、あとはアカ族やリス族などの山岳民族の生活についての展示である。
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入館料は50バーツ。
チケット受付でどこの国から来たか聞かれる。最初にシアターでムービーを見る。日本語吹替のムービーがあり、日本人なら日本語のムービーを上映してもらえる。その後展示を周るという感じ。だが展示に関してはタイ語と英語(一部中国語)以外の記載はない。日本語で見れる展示はなぜかムービーだけである。
私のような英語不自由な日本人はGoogle翻訳に頼るとよいでしょう。キャプションの写真を撮って、その写真をGoogle翻訳にぶち込むとなんとか読めます。
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ここに展示されているオピウムの歴史年表はこちらのURLからも閲覧することができ、なんならこっちの方が見やすい。Google翻訳にぶち込めば日本語で読める。https://www.pbs.org/wgbh/pages/frontline/shows/heroin/etc/history.html
山岳民族が使うアヘンを取る道具や、アヘンの喫煙具も展示されている。
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山岳民族たちはタイ政府の政策により、ケシ栽培からコーヒーや茶などの代替作物を育てるようになった。おかげで治安も良くなりタイ政府の政策は大成功を収めたのである。
山岳民族によるアへン以外の他の薬用植物の利用のことも少し展示されている。
アカ族はベテルナッツ(=ビンロウジ)を使う。ビンロウジにはアレコリンというアルカロイドが含まれており、タバコのニコチンと同じ作用がある。噛みタバコとして使用し、噛むと口が真っ赤になる。ビンロウジの使用は発がん性があるという問題が指摘されている。
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タバコを混ぜて使うこともある。(右側にある葉っぱの塊はおそらくタバコ)
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人間は向精神作用のあるものを問題の種にするのが好きな生き物だなあ。
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民族衣装を見るの好きなのでこういうのたまらないですね。
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トイレは無料でした。
おまけ
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山岳民族博物館のある建物の1階にはキャベジズ・コンドームというレストランがある。名前からしてふざけたレストランと思うかもしれないが、このレストランはエイズ撲滅のために活動している人がコンドームを広めるために作った真面目なレストランなのだ。
しかも料理の評判は高く、タイ各地、あるいは日本の熊本にまで出店している。私はここでパッタイを頼んたが、確かに美味しかったのでここはおすすめ!
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ちなみにここで食事をすると会計のときにコンドームが無料で貰える。
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ヒルトライブ山岳民族博物館(พิพิธภัณฑ์ชาวเขา)
入館料:50バーツ
営業時間:月~金は8:30~17:00、土日は10:00~17:00