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平等論 苦痛論 幸福論

痛みに辟易とした
あの私の痛みはどこへ
誰かが身代わりに苦しんでいるのか?
泣いているのか、悲しんでいるのか、
もう、何もわからなくて堪らない

もし世界の悲しみの量が決まっていて
私が悲しめば悲しむほど誰かの苦しみが減るのならば
私はそれで構わないんだと
この苦しみにも耐えられると

私がそう伝えるとそれを優しいと言ってくれていたあなたは
世界の苦しみが平等であればいいと言った
皆が平等に苦しめばいいと言った
私たちは似ているけれど、
その優しさこそが私たちの異なる部分なんだと
そんなあなたのことも 私は好いています

それでもね
私は優しくなんてないのです
自分には優しくできないのです
どうしても、好きに、なれないのです
自分のことは割と好きだと言っていましたね
私もあなたのことが好きでたまりません
それでも私は、私のことを
私は、好きで、いられないのです

そのことに悲しいと感じ始めた
私は少しずつ変われているのでしょうか?
私は私のことを好きになれるでしょうか
優しくなれるのでしょうか

私は優しく生きたい
あなたが皆苦しめばいいと言ったとしても私は誰も苦しまないでいてほしいと言いながら生きたい
1人でも涙にくれる夜が減ればいい
朝が来ることに泣く日が1日でも少なければいい
私自身が嘆く日を労ることができる日まで
少しずつ その皆のなかに 自分を入れていきたいのです
そうしたら
本当に、優しく、なれるのでしょう
私は 本当に 優しくなれるのでしょう

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