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心の時代から魂の時代へ
東日本大地震から間もなく11年。あの頃はきっと「心の時代」へと移行していった。それが自然だった。しかし、それも今ではもう古いような気がする。コロナ禍の中で人々は本当に心に満足して生きているのだろうか⁈
私がかつて放浪して旅をしながら芸術活動をしていた頃は、自分にとって心から離れたところで、魂と向き合っていた。あの頃は恐れもなく自由だった。たぶん、今は何かに縛られて生きている。これからはもっと不自由さを味合うことになるかもしれない。しかし、そんな時期だからこそ、”魂の領域”へと戻るべきだろう。
魂こそ、社会や他者が踏み込めない。浮つくこともない曇り無き真実を映してくれる泉である。
魂は科学では証明できないらしいが、確実にそれは存在する。
時間や場所は関係ない。それを超越したところにあるのが魂の世界だから、遅くも早くもない。
旅に出る時、旅人はそこに戻れる。
「家とは心の中にあるもの」ザ・スミスの言葉
人類がかつて世界中で魂を意識していた時代。
其処への回帰の時代が間もなくやってくる。