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本郷の学校説明会に敏腕コンセプターのカウンターパンチを垣間見た話

我が家の小5の長男、SAPIXに通いアルファベット下位クラスながらも彼なりに頑張っているわけですが、勉強のモチベーションという意味でも、そろそろ志望校とか意識し始めるとよいかな、、と本人に聞き込みスタート。

私「ねーねー、どんな学校に行きたい?」
長男「自由なところ!制服がないと最高!あと家の近く」
・・・・・
いや、制服ない&校則ないって、もう御三家じゃん。そんなんムリやん。
ということで仕切り直し。
・・・・・
私「あのー、男子が行ける学校で制服ないって、もう御三家レベルで、それってαクラスとか、そこに手が届くくらいのクラスにいないと到底無理なんですよー。なので、現実的に考えませんか?」
長男「めっちゃ勉強したら行けるっしょ!」
・・・・・
いや、どの口が言う?
なぜか長男のサピ友は上位クラスの友達が多いので、その友達に影響されてんだな。なぜか自分もその一員と思いこんでるんだな。これはあかん。
・・・・・

前回書いた個別指導塾での親子面談の一幕。
塾長「志望校とか決めてますか?」
私 「いや、まだ具体的には。。でも長男は制服がない自由な学校がいいとか言ってて、そんな学校今の成績で到底行けるとも思わないので、どうしたらよいものやら。。」
塾長「まあ、本人を目の前にして言うのも何ですが子どもの言うことはコロコロ変わりますから真に受けるのはやめましょう(←あっさりあきらめ宣言!潔さにシビれる)。今の偏差値+10以内くらいに絞ると、、(偏差値表とにらめっこしながら)そうですねー本郷とか、巣鴨とか、芝とか、攻玉社とかですかねー。どれもいい学校だと思いますよ。」
私 「へー。。。(男子校全く知らないので反応しづらい)」

と言うことでとりあえずそれらの学校説明を聞きに行こうと決意。そして、1校目が本郷だった。

結論。めっちゃいい学校やん!

と洗脳されたのも、ここの受験広報部長の敏腕セールストークにやられたからです。男子育児のお悩みあるあるに刺さりまくる。さすが広報部長。
先日読んだ敏腕電通クリエイター(自称コンセプター。コンセプトを作る人だからコンセプター)の本に、刺さるコンセプトを作るには「”何へのカウンター”なのかを明確にする」と書いてあった。まさにそれだ。ということでカウンタードリブンで本郷の説明会で私が刺さった内容を書いてみたい。

●親の言うことなんて聞かないあるあるへのカウンター
中高生男子、もう親や教師(大人)の言うことなんて聞きませんよね。もしかしたら、小学生の今でもそうなっているかもしれません(私、激しくうなづく)。でも、同じ「次の中間テストで高得点取るには英単語覚えた方がよいよ」というアドバイスも、親が言うのと先輩が言うのとでは本人への刺さり方が違います(確かに!)。なので本校は「先輩が後輩にアドバイスする」ことを意図的に促す仕掛けを仕込んでます(ふむふむ)。

具体的には、中2が中1への学習アドバイスをする時間を設けているほか、我が校が「部活」に力を入れているのは単に文武両道ということではなく、「縦のつながり」を作るためです。先輩が後輩に教える、アドバイスする、これを部活で実施し、先輩後輩の距離が近くなる、すると自然と勉強についても「●●先輩は英語の成績めっちゃいいけど、どうやったらそうできるか聞いてみよ」とか「●●先輩に去年の中間テストの過去問もらおう」みたいに、学習についても会話をすることを促せるのです(なるほど!)。

このほか、大学志望校別にOBが学生に学習アドバイスする機会や、英検の模擬面接を先輩がやってくれる機会など、縦の関係の中で本人に受け入れやすいアドバイスを行う機会がとにかく豊富です!(素晴らしい!うちの子にもぜひアドバイスを・・!)

●自分から計画的に勉強するなんて無理に対するカウンター
小学生の今の勉強方法は、おそらくは塾の先生や親御さんが、本人の代わりに計画を立てて「次はこれをやろうか」「19時から20時は社会のこの問題を解こう」と大人がマネジメントして、子供は目の前に出された勉強をやるだけですよね(うんうん、その通り)。

でも、中学からは違います。親の、大人の言うことなんか聞かない。となると、自分で計画を立ててやるしかないんです。でも、できないですよね。例えば、学生の皆さんに「明日までにこれやって」という短期的な宿題ではなく「1か月先までにプリント30枚やっといて」という長期スパンの宿題を出すと、たいていの生徒は、締切3日前にやりだします。それが普通です。(うちの子もそうだろうな~目に浮かぶようだ・・・)

じゃあ、計画性を身に着けるためにどうするか。わが校では「手帳」を全校生徒に配っています。そこに、先々の予定を「見える化」する。学校が何時から何時まであって、部活が何時から何時まであるのか。そうすると、この日勉強に割ける時間は何時間あるのかがおのずと見えてくる。ただ、最初のうちは書き方や使い方が分からないと思うので、生徒に「この宿題をいつやるか今週の手帳に書いてください」というように、意識的に予定を見て計画を立てる癖をつけるようにします。これが習慣化すれば、おのずと長期的なスパンで計画立てて勉強するようになります。(ほほー!!その手帳ほしい!)

また、ここまでは勉強の話ですが、結局勉強のやり方の癖が、後々仕事のやり方にもつながってくるのです。締め切りまで時間があると思ってドロナワ式に仕事をする大人になるのか、計画的に先を見据えて仕事をする大人になるのか。大学合格がゴールではありません。我々はそこまで見据えた指導をしているんです(心の中で拍手喝采)。

●やる気スイッチ、キミのはどこにあるんだろに対するカウンター
ここまでやっても、「自ら進んで」勉強するかどうかはわかりませんよね。そこで、本校ではやる気スイッチを仕掛けることもしています。その代表が「本数検(本郷数学検定)」です。中間テスト・期末テスト等とは「別に」長期休み明けに、独自に行うテストです。範囲はそこまでに習ったもの全部なのでドロナワは通用しません。ちなみにこの検定の結果は成績には反映しません。ただ、取った点数で、柔道のように「一段、二段、三段・・」みたいに、「位」が上がっていく仕組みになっています(段は過去最高点が維持される仕組み)。そしてその「位」は廊下に張り出されますので、だれが「何段」を持っているのかが一目両全です。男の子はゲーム感覚が好きですから、「黒帯になりたい」「あいつに勝ちたい」「後輩には負けたくない」みたいな感覚で、自分の位を上げることに夢中になります。

また、実は『過去に●●大学に行った先輩の高1時点の平均の位は「●段」』みたいなのも算出していますので、「自分もこの大学に行くには、今は●段まで行ってないとだめだな」という、1つ前の項目でお話した「先を見据えて計画的に勉強する」ということにもつながります。(脱帽)

どうですか、この素晴らしいカウンターパンチ。もう私にはクリーンヒットしまくりです。敏腕コンセプターなのかはたまた敏腕営業マンなのかわかりませんが、相手の潜在ニーズをつかみ提案型行動をしてくる。きっと車のセールスマンになっても彼はよく売れる営業マンになることでしょう。

と、やや話が横道にそれましたが、大変学びのある時間でした。
まさか学校説明会でこんな感激することがあるなんて・・・!
まーとはいえ、ここに行けるようになるには相当に頑張らねばなのですが^^;)
これからの説明会も楽しみです^^

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