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[詩]送信
距離が近過ぎると
まだ続くであろう空欄に
事象よりも思いの丈で溢れてしまう
ガードレールに留まる赤蜻蛉や
支えが壊れた携帯スタンドや
最後の足掻きで伸びる雑草や
肌に居座る寝型など
眼に留まる事象で
ヒリついた思いは速度を緩める
効能によるものだとしても
まだ眠いと思える安堵感は膨れる
言葉尻で底に靡こうとしても
フィルタを排した自然の文を創れる
タイトルを考えよう
ルビは不要そうだ
写真だけは加工しよう
伝えたいのは
字画が成す思いの振れだから
そうしたら
行数を確認して
#を最後に決めれば
これは多分
口語自由詩と言って良いだろう
文字の連なりが旅をして気紛れに報せが来る